リビングやキッチン、個室など、自宅に「お気に入り」と呼べる空間はありますか。お気に入り空間があると、毎日の暮らしが楽しくなるかもしれません。 今回はさまざまな角度から、お気に入り空間の作り方を見てみましょう。
自然なままの木材を使用した無垢材は、フローリングなどに使われることも多い素材のひとつ。天然木ならではの香りや温かみのある質感を楽しめ、年月の経過とともに変化する色やツヤを味わいながら、愛着をもって使い続けられるのが魅力です。
近年人気を集めているのがモールテックス。コンクリートのような無機質な仕上がりになります。モルタルとほぼ同じ材料で作られていますが、特殊な樹脂を混ぜていてモルタルよりも滑らかな質感が特徴です。耐水性があるため、洗面台やキッチンなどにも使えます。
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【ルームツアー】築24年マンションリノベーション~素材を愉しむこだわりの空間〜】
こちらはモールテックスのキッチンカウンターやタイル、無垢フローリングなどさまざまな素材を楽しめる空間をつくった事例です。ぜひチェックしてみてください。
色や大きさ、形、表面の素材感などが豊富なタイルは、オリジナリティのある空間をつくりたいときにおすすめです。床全面など広く張る方法もあれば、カウンター上などポイントとして取り入れる方法も。水回りだけでなく、居室の壁や床にも取り入れられています。
植物プランクトンから作られた堆積物である珪藻土は、お風呂のマットやコースターなど身近なものにも使われている自然素材です。珪藻土は調湿効果や消臭効果があるため、壁材などで空間に取り入れることでお部屋を快適にしてくれます。左官仕上げならではの表情豊かな仕上がりにできるのも魅力です。
部屋がもので溢れていると、心も乱れがち。その溢れたものは本当に必要なのか、自分自身に問いかけてみましょう。
「高かったから」「思い出の品だから」などといった理由でもの手放せないでいると、当然ながらものは増えていきます。今必要なものや自分が本当に好きなものだけを残して空間を整え、気に入ったものだけに囲まれる暮らしをしてみませんか。お気に入りのものであれば愛着もわき、手をかけて大切に使い続けることができます。
リビングの一角やキッチンなど自分だけのお気に入りを集めた空間があると、そこで過ごす時間が楽しくなりそうですね。
散らかった部屋だと、とてもお気に入りの空間とは言えませんよね。必要なものを収納するスペースが必要ですが、収納は量があれば良いというものではありません。
まず、収納スペースの場所がポイント。使う場所の近くに収納があれば、さっとしまえるため片付けのハードルが下がります。そして片付けたいものに合った収納スペースであることも大切です。
たとえば収納するまでに、扉を開ける、手前にあるものをよける、奥にある収納ボックスを取り出す、収納ボックスのフタを開けるといった動作が必要だとします。想像しただけでも片付けが億劫になりそうですよね。収納を作る際は、片付け動作を少なくすることも重要です。オープン棚や奥行きが浅い収納なども取り入れ、片付けやすい収納をつくると空間がすっきりします。
照明を工夫すると、雰囲気のあるお部屋を演出できます。
光を壁や天井などに反射させて空間を照らす間接照明は、お部屋にやわらかな光を届けてくれる手法です。テレビの横やソファの後ろに照明を置いて照らしたり、上方向に照らすアッパーライトを使ったりと、間接照明を取り入れてみましょう。おしゃれなカフェやホテルのような、ほっとする空間を演出できますよ。
また、ひとつの部屋にひとつの照明では、味気ない雰囲気になりがち。ひとつの部屋に複数の照明器具を設置すると、光と影のコントラストが生まれて光の抑揚を楽しめます。たとえばダイニング空間にダウンライトを取り入れてほんのりと照らし、ダイニングテーブルの上に小ぶりなペンダントライトを複数設置すると、まるでレストランのようなおしゃれな雰囲気になります。
こだわりの素材で作られた空間や、自分が好きなものだけに囲まれた空間など、お気に入り空間があると家に帰るのが楽しくなりそう。雰囲気のあるお部屋を作るには、照明にも配慮するのがおすすめです。
今回ご紹介した方法も参考に、自分だけのお気に入り空間を作ってみてはいかがでしょうか。