自動で床をお掃除してくれる、ロボット掃除機の代名詞ともいえる「ルンバ」。 毎日のお掃除からも解放されるだけでなく、その分時間の有効活用もできる大人気のスマート家電がお家に一台あったら便利ですよね。でも、本当にキレイにしてくれるの?と、購入を考えると同時に少し疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 ルンバのお掃除能力を存分に活かすには、その空間作りも大切!今回は、ルンバがしっかり働けるようなリビングを作るコツをお伝えします。
ルンバをただの動く掃除機なんて思っていたら大まちがい!ナビゲーションシステムと呼ばれる「頭脳」を持ったロボットです。搭載された様々なセンサーにより、部屋の広さや形状、壁や家具との距離、段差などを調べ、何かと接触した場合は離れたりと、常にお部屋の状態を把握しながら、臨機応変に動いてお掃除します。
発売後も新型や改良版が発表され続け、外出先からスマホで操作ができたりと、さらに性能に磨きをかけた商品も登場しているルンバ。
1~2部屋のシンプルな間取りを自動でお掃除してくれるという基本的な機能のベーシックタイプに、モデルによって搭載機能は異なりますが、下記のようなさらなる便利機能が付いた高機能タイプがあります。
・吸引力が高い
・3部屋以上の複数のお部屋を掃除
・溜まったゴミを自動で捨ててくれる、自動ゴミ収集機能付き
・マッピング機能付き
・水拭き機能付き
・ブラシやダストボックスが水洗い可能
・障害物を検知し回避できる前面カメラ搭載 など
モデルにより価格もスペックも様々なので、自分に合ったタイプを選ぶこと、そして搭載されている機能を使いこなすことで、便利で効率のよいお掃除が期待できますね。
【部屋づくりで意識したいコツ】
ルンバが一番掃除しやすいのは、基本的にフラットで広い場所。
逆に苦手な場所は、段差がある場所や狭い場所です。
理想的なルンバ用リビングを作るには、何点かのコツがあります。見ていきましょう。
【できるだけ床にモノを置かない】
モノがある場所はお掃除できないので、できるだけ床にモノ置かないことが理想です。必要な家具以外はできるだけ「上」に配置すると、ルンバの稼働前にまず部屋の片づけから…というひと手間が省けます。
観葉植物は壁掛けやハンギンググリーンに、ゴミ箱も壁掛けタイプを利用するのもいいですね。また、小さな子供がいる家庭では、おもちゃや衣類が散乱することもしばしば。一時的にササっと片づけられるバスケットなどがあると便利です。
【家具のレイアウト】
ルンバの動線を考え、なるべく家具やモノは点在させずに配置を整理すると、お掃除しやすい広いスペースを作ることができます。また配置する間隔はルンバが通れるような幅か、逆にくっつけて通れないようにすれば「ルンバがお掃除できないスペース」を減らすこともできます。
【高さに気をつける】
二つの「高さ」に注意しましょう。
一つは「段差」によるもの。2㎝程度なら乗り越えられるものがほとんどですが、カーペットやラグを敷いている場合、その厚みをチェックしておきましょう。
二つ目は、ルンバが「入り込める」高さ。本体の高さは約10㎝なので、ソファやテレビ台の下をお掃除してほしい場合は、その高さの確認を。これから家具の購入を考えている場合は、その点を考慮した家具を選びましょう。
【ルンバ基地を決める】
ルンバ基地とは、お掃除していない間にルンバがいるいわゆるお家のこと。もちろんそこで充電もされます。
直径約35㎝、高さ約10㎝のルンバの置き場所をどこに設置するかも、ルンバ用リビングを作る大切なポイント。
ルンバ基地に適した場所とは
・コンセントがある
・ルンバのサイズよりも余裕があるスペース
上記の2点がそろっていれば設置することはできますが、なかなか場所を取るので、しっかりとルンバの収納を考えた方がベターです。
リビングだと、ソファーの下や家具の下に収納するのが理想的。何かの下に設置することで、邪魔にならず、ルンバの上にホコリが溜まりにくく、またリビングがすっきり見えるというメリットがあります。
ただ、自動ゴミ収集機能付きのモデルは、その分の高さを考慮したスペースが必要となるので注意が必要です。
最近では、注文住宅やリノベーションを検討する際に、「ルンバ基地の収納」を考慮した設計にする方も多いようです。今後そのような予定がある方は、念頭に入れておくとよいですね。
毎日の家事を楽にしてくれるルンバは、快適な暮らしのための頼れる味方。いつもお部屋がキレイだと、気分もよいですよね。ルンバを賢く使いこなし、「お掃除は全てルンバにお任せ!」できるようなリビング作りの参考にしてみてください。