きれいな花を見つけたときや花をいただいたときなど、スマホで花を撮影することもありますよね。そんなとき「実物はきれいなのに、写真に撮るとイマイチ…」と感じた経験はありませんか? 撮影するときは、光の向きや背景などにも気を配ることがおすすめです。 この前編ではスマホカメラで花をきれいに撮影するためのコツをお伝えします。
被写体の正面から光が当たる「順光」は、奥行きや立体感が薄れて平面的な印象になりやすいものの、花本来の鮮やかな色合いをそのまま写したい場合におすすめです。
被写体の後ろから光が当たる「逆光」は、花が暗く写るため避けるべきと思われがちですが、実は雰囲気のある撮影もできます。後ろからの光で花びらが透け、花の繊細さを鮮明に写しやすくなりますよ。カメラの露出補正機能を利用すると花を明るく写せます。
真横から当たる「サイド光」は花の立体感を強調し、コントラストが大きくメリハリのある写真を撮影できます。斜め前から当たる「斜光」は、サイド光よりもやわらかな印象に仕上げられます。斜め後ろから当たる「反逆光」は、逆光ほど花が暗くならずに立体感を生み出すでしょう。
光の向きによって花の見え方も変わってくるため、光を味方にして素敵な写真を撮ってみてくださいね。
花を強調させるために、余計なものが写り込まないようにするのがポイントです。室内で撮影するなら、撮影場所を片付けましょう。
外での撮影では、人の写り込みや花の周辺の枝ぶりが気になることもあります。できるだけシンプルな背景を選ぶと、メインの花が引き立ちます。
縦か横か、花の向き、画面上の花の位置など、きれいに写る構図を決めます。いくつか花が咲いている場合、引きで撮影すると味気ない写真になりやすいため、見せたいと思う1番きれいな花を見つけましょう。どこから撮るときれいに見せられるか、よく観察してから撮影する角度を決めます。
花を中心にする方法もありますが、あえて中心からずらして撮るのもひとつの方法です。余白を意図的に作ることで、花の存在感を引き立たせることもできます。
花と同じ高さにスマホを寄せると、迫力のある写真が撮りやすくなります。そこで注意したいのがレンズの位置です。
レンズはスマホの上の方に位置しているため、画面だけを意識して撮影位置を決めると、見下ろしたような画角になりがちです。レンズの位置を意識して、花の高さに合わせましょう。スマホを逆さに構えると、ひと味違った新鮮な視点で撮影できます。
後編へ続く