何かのお祝いやちょっとしたお礼、もしくは冠婚葬祭など、人生の中で幾度か訪れる贈り物をする機会。相手がとても喜んでくれたり、逆にいただいた物をずっと大切にしていたり...その贈り物を見るたび、贈ってくれた方やその時の気持ちがよみがえるような、心にずっと残る贈り物ができたらステキですよね。そこで今回は、センスよくスマートに贈り物をする、ちょっとしたコツをお伝えします。
贈り物とは、何かの出来事に際し、自分の気持ちを表すために相手に渡す物のこと。よって、「贈り物をする」とは相手を想うこころを届けることにもなり、そこには単なる「モノ」以上に温かい気持ちやメッセージが込められています。
まず贈り物をする際に気をつけるべき点は、日本では贈り物に関する様々なしきたりとマナーが存在するということ。冠婚葬祭や季節のご挨拶などの贈る目的よって、また地域によっても異なる場合があるので事前にしっかりと把握することが大切。最低限のマナーをわきまえることは、スマートな贈り物をするポイントのひとつです。
贈り物をしてくださった...その気持ちには感謝するけれど、実際使わなかったり、保管に困ったり、そんな経験はありませんか?
贈り物をする際、相手を想い準備するその時間や労力も立派な贈り物の一部ですが、やっぱり、「センスの良い方!」と相手に喜んでもらえるような、粋で気の利いた物を贈りたいですよね。それでは、そんな贈り物上手になるコツを見ていきましょう。
1.贈り物の基本は、「相手に喜んでもらえる物」を贈る事
相手の趣味嗜好、ライフスタイルに合ったものや欲しがっている物、また自分では買わないような少量でも値の張るもの。
相手を熟知していない場合は、お洒落でちょっぴり贅沢なお茶やお出汁、日用品などの「消えもの」を選ぶとよいでしょう。
2.相手の状況を気遣う
家族構成や体調、仕事や育児など今現在の相手の状況に配慮しましょう。忙しい方には癒しグッズ、食べ盛りの子供がいる家族には何かの食べ物、といったようにその時の相手のライフスタイルに合わせたギフト選びを。
3.渡す際のシチュエーションを考慮する
手渡し、郵送、相手宅に訪問した際など、いつどのように渡すかによって、「サイズ」と「食品内容」に注意です。手渡しの場合は、大きさや重さによって、また持ち運びに気を使う物は相手に負担となる場合もあります。郵送で食品を贈る際、とくに冷蔵冷凍物は保管場所の問題もあるので、配送日時などを含め相手の都合を伺ってもよいですね。
4.メッセージを添える
品物とともに、「言葉」にした自分の気持ちが相手に十分伝わるよう、ステキなカードやお手紙を添えましょう。
大きなものではないけれど、ちょっとした気持ちを送りたい時、贈り物上手になるもう一つのポイントは、相手に気を使わせない金額の物を選ぶこと。
時と場合によりますが、高額のものや大げさなものではなく、例えば1000~2000円程度の予算感でもしっかり気持ちは伝わるはずです。その場合は、非日常感のあるお菓子やハンドクリーム、フェイスパックなど、ちょっぴり高級志向の形に残らないものがベター。
ただ、日本には内祝いというお返しの習慣が根付いているので、贈答のしきたりやマナーに当てはまる目的の場合は、だいたいの相場があるので参考にするとよいでしょう。
「センスの良い方」と褒められるようなスマートな贈り物とは、相手のことを第一に考え丁寧に準備をした、心のこもったギフト。贈り物と一緒に自分の気持ちも届き、相手の喜ぶ顔を見たり喜ぶ声を聞いた時、きっとあなたの心もほっこり満たされることでしょう。