リフォームのノウハウ
2024.04.23
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キッチンのリフォームをする際は同時に床材の交換も行うことがあります。これは、元々のキッチンと交換する新しいキッチンの形が変わることで床の見える範囲が変わり日焼けや汚れ、場合によっては床材が張られていない部分が見えてきたりするためです。
現地を確認した際に、交換後の床がどのような状態になっているかは想定できます。新品のキッチンにされる際は床材も新品にすることで空間全体がきれいになり、印象をガラッとけることができます。今回は、床材を交換する際に、どんな床材を選べばいいのか選び方とそれぞれの床材の費用の比較など紹介していきます。


<目次>

1.キッチンで使用される床材の種類や選び方

2. キッチンの床材の費用相場

3.キッチンの床をリフォームするメリット

4.安く抑えるためのポイントや業者の選び方

5.まとめ

1.キッチンリフォームで使用される床材の種類や選び方

●床材のバリエーション
キッチンの床には、主にフローリング、クッションフロア、タイル、フロアタイル、コルクの5つの選択肢があります。それぞれの特徴を見てみましょう。

◆フローリング
フローリングは、リビングやダイニングと同様にキッチンにもよく使われる素材です。
床材を統一することで、部屋全体が一体感を持ち、広く感じられる利点があります。
ただし、水や汚れに弱いので、すぐに拭き取ることが重要です。
また、フローリングには「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類があります。
それぞれの特性も確認してみましょう。

●無垢フローリング
無垢フローリングは、天然木の風合いをそのまま楽しめる素材です。
経年変化による色合いやツヤも魅力のひとつですが、傷がつきやすいため取り扱いには注意が必要です。

●複合フローリング
複合フローリングは、基材に化粧材を貼り付けたもので、多くの住宅で採用されています。
加工された素材なので、耐水性や耐久性に優れています。


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◆クッションフロア
クッションフロアは、水回りに適した掃除しやすい素材です。
吸水性がないため、水や油が浸透しにくく、手入れが簡単です。
また、柔軟性があり、立ちっぱなしでも快適に使えます。
さらに、食器が落ちても割れにくいので、家庭で安心して利用できます。
デザインも豊富で、抗菌・抗カビの機能も兼ね備えていますが、家具跡が目立ちやすいという点にはご注意ください。

◆タイル
タイルは陶磁器でできた硬い素材で、上品なデザインが特徴です。
吸水性がないので、掃除が簡単で耐久性も高いです。
ただし、冬場は冷たく感じることや、割れやすいというデメリットもあります。

◆フロアタイル
フロアタイルは、本物の木材や大理石に近い見た目で、耐水性があります。
デザイン性が高く、手入れも比較的簡単ですが、つなぎ目に汚れがたまりやすい点にはご注意ください。

◆コルク
コルクは、長時間の立ち作業にも適した素材で、断熱性にも優れています。
ただし、紫外線に弱く、経年劣化が早いという欠点があります。
デザインの選択肢は限られますが、快適性を求める方には良い選択肢です。




キッチンの床材を選ぶ際には、以下の5つのポイントを考慮しましょう。

● デザイン性
● 手入れのしやすさ
● 費用
● 耐久性
● 使い心地

それぞれ詳しく解説します。

◆スタイルの一体感
キッチンとリビング、あるいはダイニングを調和させたい方は、床材のデザインを考慮しましょう。
オープンキッチンの場合、異なる床材を使うと違和感が生じ、空間がまとまりにくくなります。
例えば、リビングやダイニングがフローリングなら、キッチンも同じフローリングか、デザインの似たクッションフロアを選ぶと統一感が生まれます。

◆メンテナンスのしやすさ
キッチンは日々の料理や洗い物で頻繁に使用されるため、手入れが簡単な床材を選ぶことで美しい状態を長く維持できます。
汚れや水ハネが浸みにくい素材は、シミの発生を防ぎます。
クッションフロアやフロアタイルは耐水性が高く、手入れが容易です。
また、タイルは吸水性がないため、手入れが簡単ですが、フローリングは水や汚れの放置には注意が必要です。

◆コスト
予算を抑えたい方は、低価格な床材を選びましょう。
クッションフロアは最も経済的であり、1畳あたり1〜4万円でリフォームできます。
一方でタイルは耐久性が高い代わりに高価です。
コストと性能のバランスを考えるなら、フロアタイルも選択肢の一つです。

◆耐久性
長期間使用できる床材を希望するなら、耐久性を重視しましょう。
タイルは特に傷に強く、長持ちする素材です。
一方、クッションフロアは傷や圧力に敏感ですが、リーズナブルな価格で交換が可能です。
フローリングは定期的な手入れで耐久性を維持できます。

◆快適性
キッチンでの長時間の作業には快適な床材が重要です。
適度なクッション性があるフローリングやクッションフロア、コルクは足腰に優しいです。
一方で、タイルは硬く冷たいため、立ち仕事には不向きです。
キッチンでの快適な時間を求めるなら、これらの床材が適しています。

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2.キッチンの床材の費用相場

キッチンリフォームにおける床材の費用相場は以下の通りです。








床材4畳程度
フローリング5~14万円
クッションフロア3~8万円
タイル6~15万円
フロアタイル4~9万円
コルク10万円前後



床材とキッチンの広さによって、リフォームの費用は変動します。
床のリフォームには、既存の床の上に新しい素材を被せる「重ね張り」と、古い床材を取り外して新しい素材を敷く「張り替え」の2つの方法があります。
重ね張りは費用を抑えつつリフォームが可能です。
しかし、床が著しく劣化している場合は、費用はかさみますが「張り替え」を選択することで長期的な利用が見込めます。

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3.キッチンの床をリフォームするメリット

キッチンの床をリフォームすると手入れがしやすくなったり、足が疲れにくくなったりと多くのメリットがあります。
床のリフォームをするか悩んでいる方は、得られるメリットを把握したうえで検討してください。

手入れがしやすくなる
吸水性がなく耐水性に優れた床材を選ぶことで、料理や食器洗い後の床のお手入れが格段に楽になります。キッチンは家の中でも水や油が飛び散りやすい場所ですが、染み込まずに弾く素材なら、簡単に布巾でさっと拭き取れます。食品を扱う場所なので清潔を保つことが重要ですが、リフォームすれば気になる度に1〜2分で手入れができ、清潔な床を保つことができます。

立ちっぱなしでも疲れにくくなる
ほどよいクッション性のある床材にリフォームすることで、長時間の立ち作業も楽になります。キッチンでは料理や食器洗いなど、立ちっぱなしでの作業が多いですが、床が硬く足腰が疲れやすいと、作業が辛く感じます。足腰が疲れにくい床材にリフォームすることで、少しでも快適に過ごせるキッチンを実現しましょう。

キッチンの清潔感がアップする
リフォームによって新しい床材に変えることで、キッチン全体の清潔感が増します。シンクやコンロなどをきれいにしても、床に目立つシミや汚れがあると、キッチン全体の清潔感が損なわれます。新しい床材に変えることで、キッチン全体の印象が一新され、手入れのやりがいも増します。清潔な状態を保つことができれば、料理もより楽しくなることでしょう。

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4.安く抑えるためのポイントや業者の選び方

キッチンの床リフォームは、大規模な工事と比べて費用を抑えつつ行えますが、それでも大きな出費になることは間違いありません。
コストを抑えるためには、業者選びが重要です。安価な床材や適切な業者の選び方について見てみましょう。

水まわりリフォームの経験豊富な業者を選ぶ
キッチンの床リフォームを検討する際は、水まわりリフォームの経験が豊富な業者を選ぶことが重要です。なぜなら、水まわり工事に携わることで、安価なリフォーム材料を調達できるルートを持っている場合が多く、費用を節約できるからです。また、経験豊富な業者はさまざまなケースに対応する施工方法やノウハウを持っており、無駄のない工事で費用を抑えられます。そのため、仕入れ価格を下げることでリフォーム費用を削減できます。

見積もりの詳細が明瞭な業者を選ぶ
見積もりを受け取った後は、総額だけでなく内訳も確認しましょう。
内訳が不透明な見積もりだと、「本当に総額で収まるのか」という不安が生じます。また、材料費や工事費などの項目ごとの金額が記載されていないと、他のリフォーム業者との比較が困難です。見積もりを分かりやすく提示する業者は、丁寧な対応も期待できるため、要望が叶いやすいでしょう。

床材はクッションフロアを選ぶ
費用を抑えたい場合は、床材としてクッションフロアを選ぶと良いでしょう。
キッチンが広ければ広いほど、リーズナブルな価格の床材を選ぶことで総工事費用を抑えることができます。クッションフロアは安価なだけでなく、手入れが容易で豊富なデザイン性も持っているため、コストを抑えたい方に最適です。
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5.まとめ

今回はキッチンリフォームで使用される床材の種類や選び方を紹介しました。
床材は耐久性や費用面、手入れのしやすさなどをチェックしたうえで、ご自身の使用シチュエーションに合ったものを選びましょう。また、キッチンの床リフォームで価格を抑える方法や会社を選ぶ際のポイントも解説しました。水まわりのリフォームが得意な会社を選ぶと、豊富な実績とノウハウに基づいて対応してもらえます。また見積もりをもらった際は、内訳が明確になっているかもチェックしましょう。


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