リフォームのノウハウ
2024.04.01
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フローリングの色は、天井や壁と並んで部屋全体の印象を決定する重要な要素です。しかし、カタログを見ただけでは実際の部屋でのイメージが難しい場合もあります。色選びに悩んでいる方も多いでしょう。

フローリングの色は大まかにダーク、中間、明るい色の3種類に分かれ、それぞれが部屋の印象に影響を与えます。また、同じ色でも、家具やドア、クッション、カーテンなどの要素との組み合わせで印象が変わります。

そこで、まずはそれぞれの色の特徴と、部屋全体のバランスに与える影響について説明し、実際の組み合わせ例をいくつか紹介します。


目次

フローリングの色別の特徴

ダークな色のフローリングの特徴

中間色のフローリングの特徴

明るい色のフローリングの特徴

部屋全体の印象を決めるカギは「3つのカラー要素のバランス」

【トレンド別】部屋の雰囲気別に色の組み合わせ例

フローリングの色選びは「こんなお部屋にしたい!」が重要◎






フローリングの色別の特徴

部屋全体の雰囲気や印象は、天井、壁、そして床といった大部分を占める要素の色によって大きく左右されます。一般的に、ダークな色は高級感や落ち着いた雰囲気を引き立て、一方で明るい色合いは明るさや温かみをもたらします。フローリングの色に関しては、以下のような特徴があります。



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ダークな色のフローリングの特徴

ダークブラウンなどの重厚感のあるダークな色のフローリングは、空間を引き締め、シックで大人っぽい、落ち着いた雰囲気を醸し出す効果があります。クールな印象を演出したいときには特におすすめです。ただし、ホコリが目立ちやすいため、定期的な掃除が欠かせません。

ダークブラウンフローリング
天井はコンクリートむき出しの素材を生かしています。ウォールナットの濃い色のフローリングを使用し、かっこいい空間となりました。

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アメリカンミッドセンチュリー
活かせる既存のものはそのままに、新しい素材をプラスすることで、
ヴィンテージ感のあるレトロな雰囲気に仕上がっています。
床は印象的な貼り方でアクセントを効かせ、全体的にレトロな雰囲気を強調させています。

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床のウォールナット調のフローリング
コンクリートむき出しにして、工業的な空間を演出しつつ、
床のウォールナット調のフローリングと、ブラックの壁面が重厚感と落ち着きを引き出しています。
キッチン腰壁にはカウンターを設置。
バーカウンターにして、奥行も充分にもたせたのでここで食事もとれます。

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床には力強い木目のあるウォールナットのフローリング
素材感やヴィンテージの要素を入れる為、天井はコンクリート現しに。
書斎スペースのブルーのアクセントクロスに合わせて、鮮やかなネイビーで塗装して仕上げました。
床には力強い木目のあるウォールナットのフローリングにして、重厚感を演出。
よく見ると幅が違うフローリングは、細部にも遊び心を忘れません。

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中間色のフローリングの特徴

中間色のフローリングには、木肌の色を思わせるベージュ系とブラウン系の2つの系統があります。ベージュ系は明るさと暖かさを、一方でブラウン系は落ち着いた雰囲気を演出するのに適しています。また、ダークと比べるとホコリや傷が目立ちにくいです。

中間色フローリング
施主様よりLDKに開放感と温かみのある空間にしたいとご要望があり、フローリングの色は木目の素材感を感じる優しいデザインに。
以前は閉鎖感のあったLDKにある間仕切り壁は可能な限り撤去をして広いLDKを確保しました。
和室はLDKと一体で使用できるように同じフローリング仕上げにすることで2部屋分のスペースにつながりが生まれ開放感がが生まれました。また、間仕切りができる扉を設けることでプライベートな空間も作れ、より自由な間取りに。

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中間色フローリング
元々キッチン正面のスペースが6帖程の和室となっていましたが、LDKとして拡張したことで、広々とゆとりのある空間に生まれ変わりました。
和室の押入と床の間だったスペースにはカウンターを設けワークスペースとしています。
一面明るいグリーンのクロスを使用したことで、空間のアクセントとなり、LDKの空間に爽やかさをプラスしています。
コンセント類もまとまっているのでパソコンを使用するような作業や家事、お勉強など、フレキシブルに使用できるようになっています。

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中間色グレージュのフローリング
壁を取り払い広いLDKへ。グレージュのフローリングと木の腰壁を使用して大人な空間になりました。照明は部屋全体にダウンライトを、ポイントで黒のペンダントライトを採用しています。

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明るい色のフローリングの特徴

明るい色合いのフローリングは、部屋全体を明るく、広々とした印象を与える効果があり、さらにホコリや傷が目立ちにくいという利点もあります。ただし髪の毛などの色が濃いものに関してはダークと比較すると目立ってしまいます。

また、同じく明るい色合いでも、系統によって雰囲気が異なります。ホワイト系やベージュ系はどんな家具とも相性が良く、家具やカーテンなどとの組み合わせによって様々な印象の部屋を演出することができます。一方、グレー系はホワイト系よりも落ち着きのある雰囲気を醸し出すので、落ち着いた空間を作りたいときに適しています。

明るい色のフローリング

キッチンで料理をするのに少し狭いと感じられているということでご相談をいただきました。
キッチンのサイズ変更とキッチンを囲むように造られている壁を一部取り払うリフォームをご提案いたしました。明るいフローリングに変更し、視界がリビングダイニングまで開けることで、お部屋の大きさが変わっていなくても、広くなったと感じることができます。

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明るい色のフローリング
これから夫婦2人で暮らしていくにあたり、部屋数や広さを暮らしに合わせたものにリフォームしたいとのことでお話をいただきました。部屋数を減らす代わりに大きなWICLやパントリーを設けて、収納を増やしました。お部屋全体は落ち着いたトーンの雰囲気にしてスッキリとした素敵なお部屋に生まれ変わりました。

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明るい色のフローリング
お住まいの家族構成変更に伴い、老朽化設備の取替と合わせて間取り変更を行いました。
和室2間とLDKを隔てる壁は撤去し、一つの大きなLDKにしました。施主様の寝室をLDKの一角に設け、プライバシーと開放感を両立するためにガラスパーテーションを可動間仕切りとして採用しました。

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明るい色のフローリング

壁紙の交換と床の貼替工事をしました。以前の床から色を変えてお部屋全体が明るい印象となりました。キッチンの前にあった収納棚を撤去し、キッチンとリビングの間の隔たりをなくし広く見えるようになりました。
白い空間にお施主様が選ばれたブルーグレーの扉がアクセントとなって映えています。

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部屋全体の印象を決めるカギは「3つのカラー要素のバランス」

部屋の雰囲気は、フローリングの色だけで決まるわけではありません。インテリアコーディネートの世界では、空間の印象は「ベースカラー(基調色)」「アソートカラー(配合色)」「アクセントカラー(強調色)」の3つの要素のバランスで決まります。この配分はそれぞれ70%、25%、5%とされ、心地よい空間を作るための秘訣とされています。これを部屋に適用すると、以下のようになります。

ベースカラー(70%)

ベースカラーは空間演出の基本となる色で、部屋ではフローリング、天井、壁の色がこれに相当します。

アソートカラー(25%)

アソートカラーは「メインカラー」とも呼ばれ、ベースカラーの特性を引き立たせたり、バリエーションを加えたりする役割を担います。部屋ではカーテンや家具、ドアの色などがこれに該当します。プロのカラーコーディネーターは、2〜3色のアソートカラーを使用することもありますが、一般の方は1つの色か同系色を使用することがおすすめです。ベースカラーと同系の色を選ぶと、まとまりのある印象になりますが、対照的な色を選ぶと印象的な効果が生まれます。

アクセントカラー(5%)

アクセントカラーは、空間全体に引き締まりや変化を与える役割を果たす色です。部屋ではクッションや小物、絵画などの色がアクセントカラーになります。目立つ色が使われることが一般的で、季節や気分によって変えることで部屋の雰囲気を手軽に変えることができます。



【トレンド別】部屋の雰囲気別に色の組み合わせ例

【北欧ナチュラル】

北欧ナチュラルな空間は、心地よくリラックスできる、自然と調和したインテリアスタイルを生み出します。壁や床、家具などの色合いは明るく、自然光を効果的に反射し、空間を明るく広々と感じさせます。ホワイトやライトグレー、ペールなどの淡い色合いがよく使われます。


北欧ナチュラル
ターコイズブルーの色味を主役に女性らしいフェミニンな空間へとリノベーション。
日の光がふりそそぐ、優しい雰囲気のお部屋へと生まれ変わりました。
キッチンの位置を大胆に変更し、アイランドキッチンへ、和室もLDKと一体化させたことで、広々とした空間へと生まれ変わりました。元々和室だったお部屋をLDKと一体化させたことで、広々とした空間に。
キッチンの扉カラーと壁面アクセントのターコイズブルーの色合いを合わせることで、空間につながりを持たせています。
全体的にホワイトでもとめ清潔感や高級感も感じられるようになりました。
明るい色のフローリング

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【JAPANDI(ジャンパンディ)】

今の最新トレンドである「JAPAN(和)×スカンジナビア(北欧)」のテイストを融合させた「JAPANDI」テイスト。和の落ち着きと北欧の柔らかさを兼ね備えた空間は、温かみがあり、会話も自然と生まれます。

明るい色のフローリング
和の雰囲気にある、「落ち着き」「リラックス」を演出できるように、ベージュ系の色味で統一し温かみを演出しています。
また北欧のナチュラルな雰囲気は、随所に木を使用したことで表現し、柔らかい印象を持てるようになりました。壁面に使用した木の柄は、既設でそのまま再利用した扉の違和感を感じないよう、出来る限り近い色目にしたことで、統一感が生まれ扉が壁の一部となり馴染んでいます。

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【アーバンノルディック】

アーバンノルディックな空間は、都会的な雰囲気と北欧のミニマルな美学を融合させた、洗練された空間です。黒、白、グレーなどのモノトーンの色合いが主に使われ、シックで洗練された雰囲気を演出します。時には、明るい色やモノクロームのアクセント色を取り入れることもあります。

明るいフローリング
部屋全体は天井と床に使用された木目でナチュラルな印象がありながら、室内窓のフレームやキッチン、入口の建具のブラックが空間を引き締めるアクセントになっています。

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アーバンノルディック
キッチンは大胆にアイランドのようにしてキッチンメインのLDKへと改修しました。
キッチンの顔となる腰壁には、リノベーションで流行りのモールテックスを使用。存在感が出ました。
キッチンの床にはタイル、LDの床には無垢のフローリング、リビングのTV背面には無垢の木を大胆に使用し、素材感の活きる空間へと生まれ変わりました。

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アーバンノルディック
デザインを重視し、リノベーションのトレンドを入れ込んだ、カフェのような雰囲気のお部屋にしたいとご要望を承りました。
そこで、今リノベーションでは欠かせない室内窓を大胆に大きく取り入れ、タイルやアイアン調の棚、木、モルタルなどといった無垢の素材をご提案させて頂きそれらを使用することで、よりヴィンテージでカフェ風なお部屋を造り上げることが出来ました。

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【モダンスタイル】

洗練されたデザインと快適な機能性を兼ね備えた居住空間です。ブラック、ホワイト、グレーなどのモノクロームや中立色が主に使用され、クールで洗練された雰囲気を演出します。

モダン
モダン
今のトレンドであるグレージュの色味を全体的に使用し柔らかい印象を持たせています。
ベースとして使用している壁紙は勿論、今回床材に使用したフロアタイルにもグレーがかった色味を取り入れたことで、
色味が統一され空間に一体感が生まれています。
また一部アクセントとしてブラックを取り入れたことで、空間がぼやけずにメリハリのある空間となり、
都会的なスタイリッシュさを演出しました。
床はヘリンボーン張りと呼ばれる貼り方をしたことで、空間に動きと奥行を持たせたことで、
実際よりも広く感じることができ、さりげなく空間のワンポイントとなっています。

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モダン
キッチンが暗いことを気にされていましたので、キッチンの垂れ壁は撤去し開放感のある空間へご提案致しました。
キッチンの天井は下がり天井だったので、あえてそこにアクセントクロスを使用することで、ワンポイントとしました。
キッチンの腰壁にはタイルをご提案。
デザイン性のある味のあるタイルなので、目を引きます。
LDKの建具も取替え、隣接する建具はグレーに塗装したことで、よりカフェにいるような雰囲気に仕上がりました。

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【インダストリアルスタイル】

コンクリート、アイアン、レンガなど工業的で無骨な雰囲気が特徴です。
床は濃いウォールナット色を採用することでより空間が引き締まります。

モダン
モダン
インダストリアルなテイストが好みのお施主様でしたので、雰囲気を出すために、天井のコンクリートをあえてむき出しにするご提案をさせて頂きました。
コンクリート本来の姿が、工業的で無骨な雰囲気を醸し出しています。
床は無垢のフローリングを使用し、濃いウォールナット色を使用したことで、男前な空間に仕上がりました。
書斎スペースをご希望でしたが、壁を設けて書斎スペースを確保してしまうと書斎・LDKのスペースが狭く感じられることから、壁は設けず床のレベルを上げてさりげなく空間を分けるようご提案致しました。
視線の高さが変わるだけで空間に動きがでて面白い空間へと生まれ変わりました。
廊下からLDKの床は段差をなくし、フラットになりました。

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フローリングの色選びは「こんなお部屋にしたい!」が重要◎

フローリングの色を選ぶことは、部屋全体の雰囲気を決定する重要な要素です。家具やカーテンを選ぶ前に、まずはどんな雰囲気の部屋にしたいかを考えることが大切です。フローリングの色を決める際には、この記事を参考にして、理想の空間にぴったりの色を見つけてみてください。フジケンリフォームでは、様々な色のフローリングを取り揃えていますので、お気軽にご相談ください。

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