その他
2024.03.11
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大きな揺れはなかなか体験しないもので、いまのところ愛知県では大きな地震が起こっていないこともあり、実際に「南海トラフ地震」などが起こった場合、対応できるのかという心配が出てきます。
そこで、今回は前回に引き続き大きな揺れを経験された星原さんに「熊本地震」を経験した後にどのようにして生活を立て直されたのか、実体験をもとに教えて頂きました。



目次

水の確保が欠かせない

カセットコンロで料理

部屋の中でやっておくべき2つのこと

今後日常生活を少しでも取り戻すために罹災証明書が必須

お世話になっている工務店があれば連絡をしておく




この記事を書いた人

星原陽平
WEBディレクター。熊本県熊本市南区在住
平成28年4月14日に被災後、4月17日に本震を体験。



前回、熊本地震に見舞われた私は、その後、どうするのかという点に悩まされました。
実際に強い揺れに見舞われるとまわりのものがボロボロになり、使えないものが多く、どうやって乗り切るのかが重要になってきます。
今回は、熊本震災後の私の生活を話していきますので、いざという時の判断材料になればと思います。
前回の記事はこちら から



水の確保が欠かせない

震災だけに限らないのですが、被災すると一番の悩みは水です。
私の場合は、翌日か2日後くらいに自衛隊の方が現地入りをして、給水所が設けられ水を配ってくれましたが、「とにかく足りない」の一言です。
何人もの方が水を求めてくるため、多くの水をもらえません。
そこで、今回偶然にも私が対応していて助かった点があるのでご紹介します。

タンク付きトイレで数日間の水を確保

タンク付きトイレだと自動的にタンクの中に水をためていくため、もし断水に陥っても水を流せます。
タンクの容量にもよりますが、私の場合はタンクの水を節約して使用すると約1週間は使用できました。特にトイレは毎日必ず使用しないといけないため、もしもの時に水が溜まっているのは助かりました。

洗濯用の水をお風呂に溜めていたことで水を確保

私の家の習慣でお風呂に入った後、洗濯用の水として使用するためにそのまま流さないようにしていました。
たまたま、震災が起こった日がお風呂の日で、そのままお風呂から上がった時に地震が起こったため、浴槽には水がたまったままでした。そのまま飲むことはできないのですが、お皿を洗ったり、手を洗ったりといろいろな使い方ができるので便利です。




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カセットコンロで料理

震災時はよく簡単な物で済まそうと考えている方が多く、非常用食事やインスタントなどの簡単に作れるものが理想とされています。
実際に震災の中で生活していると絶望しかありません。
どこを見てもボロボロで、仕事もどうなるかわからない中、自暴自棄になりそうな状態でした。
そんな中で、心救われたのが温かい手料理です。
ガスコンロがあれば、火を使った料理ができるので、当時はすき焼きやカレーなど簡単で大量に作れるものを作っていました。
いつも食べている手料理ですが、当たり前に作れない中でいつも通りの手料理が食べられるのは心にゆとりができました。



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ブルーシートを確保しておく

震災当時は瓦がはがれ屋根の部分がむき出しになり、雨漏れに悩まされます。
また、そのままにしておくと屋根が腐っていき、リフォームではなく、建て直しになる可能性もあるので、大きな揺れがおさまったら状況を見ながらすぐに対応したほうがいいです。
通常ブルーシートはそんなに高くないですが、震災時は現地で購入しようとすると価格が高騰しているため、通常の10倍近くの値段になっていました。
私の場合は幸いにも知り合いが北にいて、福岡からブルーシートを購入してもらっていたので、そんなに負担はなかったですが、本当に運が良かったとしか言えません。
そのため、家にあるクローゼットにある程度ブルーシートを購入して保管していた方がいいです。
使わないに越したことはないのですが、震災時だけではなくピクニック等にも使用できるので、もしない方は念のため購入することをおすすめします。



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部屋の中でやっておくべき2つのこと

倒れるものは全て倒す

震災後1週間は強い揺れが起こる可能性があり、中途半端に立っている物はすべて倒しておきました。
もし倒さずにそのままにしておくと倒れてしまった際にケガをしたり、倒れた衝撃でボロボロになる可能性があります。
被害を最小限に抑えたいのなら倒れそうなものは震災後1週間までは倒しておいた方がいいです。
特に、食器棚に収納してある皿などの割れ物は全て出して倒しておきましょう。
ガラス系が一番倒れてきたときに怪我する危険性が高いため最優先で離れた場所に置いてください。

部屋の中に必要なものだけ残す

一旦揺れが大きな地域から離れる方もいると思いますが、遠方に知り合いなどがいない場合は壊れた家屋で過ごす必要が出てきます。
その場合、家の中で過ごすことになりますが、部屋の中に必要なものだけを置くようにして安全の確保が必要です。
こちらも前述と被りますが、震災後1週間は大きな揺れが起こる可能性が高く、寝ている間に倒れたものの下敷きになることもあります。
そのため、部屋の中には生活に必要なものだけを残して、身の安全を第一に動きましょう。




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今後日常生活を少しでも取り戻すために罹災証明書が必須

震災だけに限らず、被災した場合は罹災証明があることで被害の証明ができます。
そのため、国や都や市の援助を受けるために絶対に欠かせません。
しかし、大きな揺れを伴う震災時は多くの人が被災しているため、罹災証明証を取得するのに時間がかかります。
そのため、早めに近くの市役所に申請することが欠かせません。
私の場合は、震災後3日に市役所で罹災証明書の受付を始めたと聞いて、すぐに申請しに行きました。
その後、役員の方が自宅の状況を確認するのですが、こちらも申請の時期が遅れれば、役員の方の確認が遅れますので、少しでも日常生活を早く取り戻したい方は申請を早くしましょう。





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お世話になっている工務店があれば連絡をしておく

罹災証明書を発行してもらって、給付金が出たとしても家を直してくれる工務店さんがいないと先に進めません。
大きな地震が起こると工務店さんも被害を受けるため、なかなか工事に対応してくれません。
私の場合は、今の家を建ててくれた古くからお付き合いのある工務店に先に連絡をしていたことで、給付金が出たらすぐに工事をしてくれました。
そのため、早く日常生活を取り戻せて、仕事も並行して元の状態に戻せました。

耐震診断をおこなって上部構造評点 1.0以下 だったら、耐震補強等をして1.5以上に上げて少しでも地震の揺れによる被害を抑えましょう。】

被災後の生活は、当たり前のことが当たり前にできないストレスがたまる毎日になります。
特に水が少なかったり、食べ物に制限が付いたりと毎日水を使う量や食べる量も考えて行動しないといけません。
そんな中、罹災証明書を早めに取得して国や都や市からの援助を受けられるようにして、料理はできるだけ手作り料理を食べるなど、心に余裕を持てる環境を作ることが大事です。

今回は、マグニチュード6.5、さらに翌日にマグニチュード7.3の本震と2度の非常に強い地震が起きた「熊本地震」を経験した星原さんに実際に被災し感じたことや地震が起きた後のリアルを教えていただきました。
星原さんの体験を伺い、安心して住める家があること、安全で飲むことができる水が蛇口をひねれば手に入ること、温かい料理が好きな時に食べられること...どんな日常の一瞬も当たり前なんて存在しないこと、何よりもいつもの備えの大切さを改めて感じました。この記事を読んで、もしお住まいの耐震に不安を感じられた方もいらっしゃるかと思います。フジケンリフォームでは耐震に関する有益な情報を発信しておりますのでこちらもぜひご覧ください。



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また、ご自宅がどれくらい地震に耐えうるか知りたい方は、ぜひ一度フジケンリフォームへご相談くださいませ。
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