リフォームのノウハウ
2024.06.28
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フローリングの表面が削れてできる床の凹みや傷、引きずり傷は、場所によっては非常に目立つため、できるだけ補修したいものです。しかし、誤った補修を行うと、かえって目立ってしまうことがあります。今回は、フローリングの傷の原因と代表的な補修方法を紹介し、補修時の注意点や根本的な対策についてご提案します。



目次

1.床の傷の種類

2.フローリングに引きずり傷やえぐれ・凹み傷がつく原因

3.フローリングの引きずり傷、凹み・えぐれ傷の対策

4.フローリングの表面がえぐれたり、引きずり傷や凹みが生じた場合の補修方法

5.新しい床材に取り換える検討も

6.床の傷に強い床材にはどんなものがある?

7.まとめ







1.床の傷の種類

引きずり傷や床の凹み・えぐれ傷があります。引きずり傷は直線状に傷がつき、凹み・えぐれ傷はフローリングに穴が開いたように見える傷です。凹みやえぐれ傷は、物を落としたときや、洗濯機などの重たい家電や家具を置いたときにも発生します。また、床の表面がけば立っている場合も、フローリングがえぐれている状態です。

傷のあるフローリングは見た目が悪いだけでなく、深い傷だと衣服などを引っ掛けてケガをする危険もあります。安全な生活環境を保つためにも、床の傷は早急に補修することが大切です。


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2.フローリングに引きずり傷やえぐれ・凹み傷がつく原因

身に覚えのないフローリングの傷や凹みは、なぜ発生するのでしょうか?その代表的な原因を知り、日常の予防に役立てましょう。

①ものを落とす・ぶつける
重いものを落としたり、軽くても鋭利なものが当たったりすると、床の表面が削れて傷ができます。小さなお子様がいたり、ペットを飼っていたりする家庭では、物理的な衝撃を完全に避けるのは難しく、知らぬ間に傷がついてしまうこともあります。

②ものを引きずる
テーブルや椅子などの家具を引きずって移動すると、引きずり傷が発生します。また、ロボット掃除機を使用する場合、砂埃や小さなゴミが掃除機の底に付着し、それが床を傷つける原因となることがあります。

③小さな傷の悪化
最初は小さな傷でも、日常的に人が歩いたり、物が置かれたりすることで徐々に悪化し、目立つ凹みになることがあります。物を落としたり激しくぶつけたりしなくても、時間と共にえぐれていくことがあります。

④経年劣化
フローリングの素材によっては、経年劣化により自然と傷や凹みが生じることがあります。このような素材は、時間が経つにつれて脆くなり、以前は耐えられた衝撃でも凹みができることがあります。
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3.フローリングの引きずり傷、凹み・えぐれ傷の対策

傷のない美しいフローリングを保つための対策を5つご紹介します。これらの方法を参考にして、フローリングを守りましょう。

①こまめな掃除
フローリングに傷がつく原因を防ぐためには、こまめな掃除が大切です。小さな傷が積み重なることで目立つ傷になることがあるため、日頃から小さな傷を防ぐことが重要です。外から持ち込まれる砂や小石などが引きずられて傷になることがあるため、砂や塵の侵入を防ぐためにも、こまめな掃除が有効です。
また、ゴミを取り除くだけでなく、フローリングを濡れたままにしないことも大切です。水に強い加工が施されている床材でも、長時間放置すると腐食の原因になります。特に、小さな傷に水が入り込むと悪化する原因になるため、注意が必要です。


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②定期的なメンテナンス
定期的なワックスがけは、既存の小さな傷や擦り傷を目立たなくし、新たな傷からフローリングを守るのに効果的です。ワックスは定期的にかける必要がありますので、その時々の状況に合わせてメンテナンスを行いましょう。

③ものを落とさない
ものを落とさないように注意して生活することも大切です。手から物が滑り落ちることに気をつけるだけでなく、地震などで物が落ちるのを防ぐために、家具の上に物を置かないようにし、落下防止用の金具やストッパーを設置しましょう。どうしても物を置く必要がある場合は、滑り止めのマットを使用するなどの対策を講じましょう。

④小さな傷を早めに埋める
小さな傷は早い段階で補修することで悪化を防ぐことができます。補修キットや定期的なワックスがけを活用して、床の傷を埋めることが可能です。小さな傷を早めに埋めるとともに、新たな傷が増えないように対策を行うと、より効果的です。

⑤カーペットなどを敷く
カーペットを敷くことで、多少の衝撃からフローリングを守ることができます。特に小さなお子様やペットがいる家庭には有効です。カーペットは厚さによってフローリングへの影響が変わるため、頻繁に衝撃が加わる場合は厚手のものを選ぶと良いでしょう。

4.フローリングの表面がえぐれたり、引きずり傷や凹みが生じた場合の補修方法

フローリングの傷を目立たなくするための3つの補修方法をご紹介します。これらの方法を参考に、気になる床の傷を補修してみてください。

①自分で補修する
傷が浅いうちは、市販の補修キットを使って自分で補修することができます。これにより傷を目立たなくすることができ、小さな傷に対しては十分効果的です。補修キットは手軽に入手でき、コストも抑えられるため、応急処置としておすすめです。

②専門家に依頼する
大きな凹みやえぐれ傷、引きずり傷がある場合や、自分で対処できない場合は、専門家に補修を依頼する方法もあります。特に、凹みに引っ掛かってつまずいたり、ケガをしたりする恐れがある場合は、安全な生活を送るために速やかな補修が必要です。

ただし、専門家に依頼すると費用が高くなることがあります。そのため、予算に余裕がある場合は、床材ごと取り換える方法も検討してみてください。

③将来的な張り替えを検討する
補修キットによるセルフケアや専門家による補修は、あくまでも一時的な処置です。補修後に再び傷が現れたり、悪化することもあります。また、補修によってかえって傷が目立つこともあります。そのため、床の傷を根本的に解決するためには、将来的に床材を張り替えることを考えておきましょう。


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賃貸物件の場合、原状回復を求められることが多いため、床の傷ができた場合は注意が必要です。自分で補修しても、退去時に専門家の判断によって修繕費を請求されることがあります。

5.新しい床材に取り換える検討も

自分や専門家による補修は、あくまでも傷を目立たなくするためのものであり、フローリング自体を完全に修復するわけではありません。根本的な解決を望むなら、新しい床材に取り換える方法が最適です。費用はかかりますが、多数の傷を一度に解消できるメリットがあります。

最近では、傷や凹みに強い床材も多く登場しており、フローリングの美しさを保ちやすくなっています。既存の床の上に張るタイプの薄い床材もあり、大掛かりな工事が不要なものもラインナップされていますので、ぜひ検討してみてください。


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6.床の傷に強い床材にはどんなものがある?

床の傷に強いフローリング材の特徴についてご紹介します。

フローリング材には、無垢材、突板、化粧シート加工を施した製品などさまざまな種類があります。これらの床材の性質によって、傷のつきやすさも異なります。

無垢材
無垢材は天然木をそのまま使って作られている木材です。元の木の硬さが床材の強度となるため、硬い木材であるオークやチークなどを選ぶと傷がつきにくくなります。また、無垢フローリングには傷に強い表面塗装を施すことで、引きずり傷を予防することができます。天然木の魅力を十分に味わえる無垢材は、硬い素材と表面加工を組み合わせることで、傷がつきにくい床材として利用できます。

突板
突板は天然木を薄くスライスして合板などの素材に貼り付けた床材です。無垢材のような天然木の魅力を持ちながら、傷つきにくい加工が施された製品も多くあります。例えば、DAIKENの「WPC加工」は木材組織にプラスチックを染み込ませて硬化させる技術で、これにより傷や汚れ、水に強いフローリングが出来上がります。

化粧シート加工
化粧シート加工の床材は、表面に木目や石目などのデザインが印刷されたシートが貼られています。模様にばらつきがなく、美しい見た目を保つことができます。さらに、ひっかき傷に強い特殊加工が施された製品や、ワックスがけ不要のお手入れしやすい製品もあります。

特殊な用途向けの床材
土足や車椅子で使用されることが多い施設では、凹みや引きずり傷がつきやすいと考えられます。こうした環境では、土足や車椅子に対応した床材を選ぶと良いでしょう。

フローリングの傷を補修する手間や費用を減らしたい場合は、これらの傷に強い床材を選ぶことをおすすめします。

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7.まとめ

いかがだったでしょうか。
フローリングの補修方法と注意点対策を紹介してきました。
場合によっては、プロに依頼したり、フローリングの張り替えまで検討をしなければいけませんが、
その判断をするためにも、一定の知識が必要なため何度でも見返して、フローリングに対して詳しくなりましょう。

面倒だと感じたら、わからないまま自分で試さず、すぐにプロに相談しましょう。


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