リフォームのノウハウ
2024.02.28
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『部屋のフローリングを新しくしよう!』と決断した際に重要なポイントは、どの素材のフローリングを選ぶかということです。
床は日々の生活において不可欠な基盤であり、広範囲にわたり常に視界に入るため、お部屋の印象にも大いに影響します。そのため、多くの人がどの選択が最適かを検討していることでしょう。
フローリングの素材は大きく分けると、「合板フローリング(複合フローリング)」「無垢フローリング」の2つがあり、どちらを選ぶかによって雰囲気や触感、年月経過による変化、入居後のお手入れ方法、施工費用など、様々な要素が異なります。以下では、それぞれの特長を詳しく解説し、一般的に利用されることの多い合板フローリングに焦点を当て、そのメリット・デメリットを紹介します。さらに、素材の種類による違いについてもご案内します。


目次

◆合板フローリングと無垢フローリングはどう違う?

◆合板フローリングのメリット・デメリット

◆木の種類による違い

◆まとめ


◆合板フローリングと無垢フローリングはどう違う?

●合板フローリング

その名の通り、複数の木板を接着剤でしっかりと結合させて製造されたフローリング材です。厚さ0.3~1mm程度の薄い天然木の板、「ツキ板」が表面に貼り付けられ、その構造は複数の層が巧みに組み合わさった模様を呈しています。市場には様々な厚さの商品が存在しますが、12mmが主流となっています。ツキ板に使用される木材の種類により、雰囲気が異なり、中には見た目が無垢フローリングと区別が難しいものもあります。

●無垢フローリング

100%天然木から作られた製品で、天然木を切り出し、形状や加工を施しています。そのため、断面には木の年輪が見られます。一般的な厚さは15mmで、木の種類により色調や硬さ、模様などに多様性があります。
昔は、フローリングといえば無垢フローリングのことでした。しかし、天然木の供給は気候条件に影響を受け、必要な時に十分な量を確保することが難しく、同じ外観の製品を大量生産することも難しかったです。さらに、木材には個々の特性があり、一定の色や柄を維持することも難しく、価格も高かったのです。また、天然木は湿気の変動によって膨張や収縮が生じ、フローリングとして使用する際にはきしみやずれが発生することもありました。
これらの課題を解決するために、合板フローリングが開発され、広く受け入れられるようになったのです。
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◆合板フローリングのメリット・デメリット

<合板フローリングの利点>

1.多機能で豊富なバリエーション
合板フローリングは優れた特性を持つ製品が多く存在し、耐傷性、高い防音性、床暖房に対する強さ、非常に低いひび割れリスク、滑りにくさ、お手入れのしやすさなど、様々な機能が提供されています。無垢フローリングと比較して、均一で統一感のある色や模様も特徴です。

2.無垢フローリングに対する経済的な選択
合板フローリングは、多少の素材の違いにより価格が異なりますが、全体的に無垢フローリングに比べて費用が抑えられています。

3.経年変化が少ない
表面加工により経年にわたる色の変化が抑制され、フローリングと家具の色差が生じにくいのが特長です。ただし、木の経年変化がもたらす独特の風合いを好む場合は、個々の好みに委ねられます。

4.高い安定性
温度や湿度の変動に対して強いため、床に隙間ができにくく、反りや伸縮も最小限です。素材の安定性が高いのが利点です。

5.簡便な施工
木目や色のバラつきが少ないため、仮並べの手間がなく、床を張る作業が迅速に行えます。

<合板フローリングの欠点>

1.調湿機能の不足
無垢フローリングのような湿気の吸収・放出機能がないため、湿度の変動に弱い一面があります。無垢フローリングはこれに対して柔軟であり、湿気による変化に敏感ですが、その分、伸縮や反りが起こりやすくなります。

2.肌触りの面で劣る
無垢フローリングが提供する木の温かみや柔らかな肌触りに比べ、合板フローリングはやや劣ります。ただし、肌触りが不快であるとまでは言えません。

3.有限な寿命
使われている接着剤がはがれると、製品は使用不能となります。一般的には10~20年の寿命が見込まれており、無垢フローリングよりも寿命が短いとされています。

見た目に関しては、かつては合板フローリングが人工的な印象を与えることがありましたが、最新の技術進化により、無垢材とほぼ同様の製品が増えています。また、以前問題視された合板フローリングの接着剤に関する化学物質も、現在では改善されています。

◆木の種類による違い

これまでに合板フローリング全般の特徴を紹介しましたが、同じ合板フローリングでも、ツキ板に用いられる木の種類によって、外観が大きく異なります。木材は「広葉樹」と「針葉樹」に分類されますが、合板フローリングのツキ板には、ほとんどが硬い広葉樹が使われます。合板フローリングでよく見られる素材のいくつかについて、それぞれの特徴を紹介します。なお、木の色合いは表面処理や着色によって濃くすることも可能です。

・ウォールナット
ウォールナットはクルミ科の広葉樹で、深みのあるダークブラウンが特徴です。
家具の材料としても頻繁に使用されています。

・ローズウッド
ローズウッドもウォールナット同様、深みのあるダークブラウンが特徴で、書斎の床などに適しています。

・ケヤキ
ケヤキは力強く美しい木目が特徴で、昔から日本人に愛されてきた広葉樹です。

・アメリカンチェリー
アメリカンチェリーは淡いきめ細かな木目が特徴です。
素材自体は、経年変化の美しさと滑らかな触り心地に優れ、無垢フローリングにも好まれます。

・オーク
オークははっきりとした木目があり、虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の毛に似た模様が特徴です。
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まとめ

ここまで、合板フローリングの特長についてお話ししてまいりましたが、最終的には合板フローリングと無垢フローリングのどちらが適しているかを選ぶ際には、それぞれの特性を理解し、ご自身のニーズに合わせて検討することが重要です。
たとえば、リビングといえども、肌触りを重視したい場合は無垢フローリングが良い選択となりますし、ペットを飼っている場合は、滑りにくくて汚れに強い合板フローリングが適しているかもしれません。
求める条件によって、最適な素材は異なりますので、検討する際には注意が必要です。
ただし、キッチンやトイレ、バスルームなどの水まわりに関しては、水に強くお手入れがしやすい性質を持つ合板フローリングがおすすめです。
環境や用途によって素材を使い分けることで、より長く快適にご利用いただけるでしょう。


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