リフォームのノウハウ
2024.04.15
picture

お風呂は、私たちの生活において極めて重要な場所だと思います。ここでは、リラックスしたり身体のケアをしたりするために、快適さと実用性が欠かせません。しかし、時間が経つにつれて、劣化や利便性の低下を感じることもあります。

そんな時に、お風呂や浴室の改装を行うことで、快適さを取り戻すことができるかもしれません。この記事では、お風呂や浴室のリフォームにかかる費用の見積もりやポイントについて詳しく説明します。お風呂や浴室のリフォームは、見た目を美しくするだけでなく、快適さや機能性の向上、そして個性を表現するための重要なことです。理想のお風呂や浴室を実現するためのお手伝いができれば幸いです。


<目次>

1. お風呂・浴室リフォームの必要性とは

2. お風呂・浴室リフォームのパターン別の費用相場

3. 浴室リフォームの費用内訳

4. 浴室リフォームの費用が変動する要因

5. お風呂・浴室リフォームをする際のポイント

6. 浴室リフォーム費用を抑えるコツ

7. 費用別のお風呂・浴室リフォーム施工事例

8. まとめ

1.お風呂や浴室の改修の重要性とは何でしょうか?

1-1. 施設の老朽化や機能の制限による不便さ


お風呂や浴室の設備は、年月が経つにつれて劣化し、その結果、使い勝手や機能が低下することがあります。例えば、水漏れや配管の老朽化(目に見えない箇所も含めて)、シャワーヘッドの水量や温度調節の精度の低下などが挙げられます。これらの問題は使い勝手の悪さやトラブルの原因となり得ます。

1-2. 健康や安全への悪影響


古いお風呂や浴室は、カビや汚れがたまりやすく、衛生面での問題やアレルギーの原因となるおそれがあります。さらに、床や壁面の傷みによる滑りやすさなど、安全性に関わる懸念も考えられます。リフォームによって衛生的で安全な環境を確保することができます。

1-3. スタイルやデザインの変化に対応


お風呂は生活の中で重要なスペースであり、他の部屋と同様にスタイルやデザインのトレンドに合わせてリフォームすることで、より美しく魅力的な空間を演出することができます。

1-4. 長期的な投資と資産価値の向上


お風呂や浴室の改装は、住宅の資産価値を高める要素となります。設備や機能のアップグレードは、将来的な売却時や賃貸物件としての価値向上につながる可能性があります。また、快適なお風呂や浴室の環境は、生活の質を向上させることにも繋がります。このように、お風呂や浴室のリフォームの必要性は様々な要因から考えられます。自身の目的や状況に応じて、適切な改修を検討しましょう。

2.お風呂や浴室の改修には、異なるタイプのパターンが存在します。

まず、お風呂や浴室の改修には、大まかに以下の2つのタイプがあります。
現在のお風呂から新しいお風呂へリフォームする際には以下の3つのパターンがあります。





お風呂工事の種類内容
① ユニットバスからユニットバスへのリフォーム既存のユニットバスを新しいユニットバスに交換する形式のリフォーム
② 在来工法浴室からユニットバスへのリフォーム既存の在来工法浴室を改修し、新たな設備やデザインを取り入れる形式のリフォーム
③ 在来工法浴室から在来工法浴室へのリフォーム既存の在来工法浴室を改修し、新たな設備やデザインを取り入れる形式のリフォーム
picture

2-1.ユニットバスからユニットバスへのリフォームの費用相場


ユニットバスの交換工事にかかる費用相場は、さまざまな要素によって異なりますが、一般的な費用の目安としては以下の通りです。

 ローグレード・ミドルグレード:80万~120万円程度
 ハイグレード:120万~200万円程度

いずれもサイズが大きくなるほど高くなります。また配管の老朽化で交換しなければならない等、現場の状況によっては追加費用がかかる場合もあります。

2-2.在来工法浴室からユニットバスへのリフォームの費用相場


在来工法の浴室からユニットバスへのリフォームの一般的な費用相場は、100万円から200万円の幅があります。この範囲は、既存の在来工法の浴室の解体費用が発生することや、古い在来浴室の場合には防水が不十分で土台が腐食している可能性があるためです。さらに、既存の配管の老朽化による補修の必要性や配管位置の変更などによって追加費用がかかる場合もあります。そのため、工事の実施には現場の状況に応じた柔軟な対応が必要です。

2-3.在来浴室から在来工法浴室へのリフォームの費用相場



在来工法浴室から在来工法浴室へのリフォームの費用相場は、リフォームの内容や範囲によって異なりますが、一般的には約150万円から250万円程度です。このうち、最も高額になるのが在来工法のままリフォームする工事です。古い浴室の解体や撤去に加えて、新しい浴室の造作にも費用がかかります。また、ユニットバスでは浴槽や水栓などの設備、壁や床材などの部材にもそれぞれ単価がかかります。

しかしながら、在来工法浴室の魅力は、自分の好みに合わせて設備やレイアウトをカスタマイズできる点にあります。そのため、適切な費用配分を考えることで余計なコストを抑えることも可能です。

3.浴室リフォームの費用内訳

一口に浴室リフォームといっても、具体的にどんな費用がかかっているのでしょうか。
下の表は、一般的なユニットバスからユニットバスへのリフォームの費用内訳です。











項目内容
①養生費室内、共用部、エレベーター内など
②既存バス解体工事古い浴室の解体
③設備工事給排水給湯、追い炊き管、切り回し設備工事
④電気工事照明、換気扇接続、ダクト接続電気工事
⑤新規システムバス組立設置ユニットバス組立
⑥システムバス代製品代
⑦浴室ドア廻り工事/td>浴室ドア廻り額縁取付け、およびクロス下地補修
⑧各諸経費解体材、発生材、残材運搬処分費
⑨運搬費商品運搬、搬入費、交通費


① 防護費用: 材料や工具の出し入れや工事中に、床や壁を傷や汚れから保護するためにクッション性のあるボードやビニールを使用して施工する作業です。
② 既存バスの撤去作業: 古い浴室を取り壊して撤去する工程です。
③ 設備の取り付け工事: 主に給排水管や追い焚き用の配管工事です。老朽化した配管の補修や交換が必要な場合もあります。また、浴槽の位置を変更する場合は配管の再配置も行います。ガス給湯器への配管接続は有資格者によって行われます。
④ 電気設備工事: 照明や換気扇など、電気を使用する設備の取り付け工事です。電気工事は有資格者が担当します。
⑤ 新規システムバスの組み立てと設置: 新しいユニットバスを組み立てて設置する作業です。ユニットバスごとに異なるため、付属の組み立て説明書に従って作業します。
⑥ システムバスの購入費用: ユニットバス本体やオプション機能の購入費用です。
⑦ 浴室ドア周辺の工事: 浴室ドアを脱衣室の境に取り付ける際、防水処理や脱衣室側の壁クロスなどの補修作業を行います。
⑧ その他諸経費: 解体した部品や廃材、梱包材などの処分費用です。
⑨ 運搬費用: トラックの運送費や作業員の交通費など、運搬に関連する費用です。

4.浴室リフォームの費用の変動要因

浴室リフォームの費用は、以下の要素によって変動する可能性があります。

4-1. ユニットバスのグレード


ユニットバスには様々なグレードが存在し、デザインや機能の差に応じて価格が異なります。高級な素材や最新の機能を備えたユニットバスは、一般的なものよりも費用が高くなることがあります。
ボタン一つで洗い場や浴槽を自動で洗ってくれる機能や肩湯や腰湯などができるなど一般的なユニットバスよりも掃除がラクになったり、快適性能が向上すると金額が高くなってきます。

4-2. ユニットバスのサイズ


浴室の広さや配置によって必要なユニットバスのサイズが異なります。広い浴室には大型のユニットバスが必要であり、それに伴い費用も増加する傾向があります。
一般的に戸建てだと1616サイズのユニットバスが設置されていることが多く、交換の際は同じサイズのユニットバスを選択することが多いです。これはサイズを大きくすると既存の住宅自体の壁を壊したり、移設したりすることが必要となり工事費が高くなるためです。
また、ユニットバスを大きくするとその分掃除をする箇所が増えるため、現状が1616サイズの場合は同じサイズを選択する傾向が高いです。

4-3. マンションまたは戸建て


マンションや戸建て住宅によって、リフォーム工事の難易度や制約が異なります。特にマンションでは、共用部の影響や組合の規定により追加の工事費用が生じる場合があります。戸建ての場合駐車場から宅内の浴室までの距離を搬入すればいいですが、マンションの場合、共用廊下を通り、エレベーターもしくは階段で該当の部屋まで搬入する必要があり、搬入運搬費が戸建てよりも高くなる場合もあります。

4-4. 在来工法またはユニットバス


在来工法の浴室からユニットバスへの変更には、既存の配管や壁面の改修が必要となる場合があります。このような追加工事によって費用が増加することがあります。床や壁の解体やその処分費などユニットバスからユニットバスに交換するときよりも工事内容が増えることで在来浴室からユニットバスへの交換が高くなってきます。

4-5. 修繕の必要性


既存の水道配管やガス配管の状態、水漏れによる基礎への影響など、浴室を解体するまで分からない部分があります。見えない箇所の修繕や交換が必要な場合、追加の費用が発生する可能性があります。よくあるケースとしては浴室の入り口部分の床が湿気で腐っていたり、窓廻りにシロアリの被害が発生していたりと解体して初めて発覚し、工事の日程が変わったり、一時的に工事が止まったりすることもあります。


これらの要素は、浴室リフォームの費用に影響を与えます。具体的な費用を把握するためには、リフォーム業者との相談や見積もりを行うことが重要です。自身の希望や予算に合った最適なプランを見つけるために、複数の業者との比較を検討しましょう。

5.お風呂・浴室リフォームの考慮すべきポイント

お風呂・浴室のリフォームを行う際には、以下のポイントに留意することが重要です。

5-1. リフォームの目的を明確にする


まず、お風呂・浴室をリフォームする目的を明確にしましょう。古いデザインや使い勝手の不満から改善したい点を洗い出し、家族構成の変化に応じて必要な機能や改善箇所を検討します。家族の人数や利用頻度に応じて浴室のサイズや収納スペースのニーズも考慮しましょう。

5-2. 予算の設定


リフォームに充てられる予算を明確に設定しましょう。良さそうな設備や機能に魅了されて無謀な費用をかけることなく、予算内で満足のいくリフォームを行うために必要な範囲や素材を選定します。

5-3. 機能性と快適性の向上


リフォームによって、お風呂の機能性と快適性を向上させましょう。日常の不便さを解消し、より快適な空間を実現するために、機能性の高い設備や快適な環境を備えることが重要です。ショールームを訪れて実物を確認し、自身のニーズに合った選択をしましょう。

5-4. 防水対策・断熱・安全対策の徹底


お風呂・浴室は水回りのため、防水対策は極めて重要です。浴室内の水漏れやカビの発生を防ぐために、適切な防水工事を行いましょう。また、断熱対策や安全対策も忘れずに行いましょう。これらの対策は健康を守るだけでなく、浴室の耐久性を向上させます。

5-5. 専門業者の選定とアフターフォロー


リフォーム工事には専門的な技術が必要です。信頼できる業者を選定し、工事が完了した後も万が一の不具合に対応してくれる業者を選びましょう。信頼関係を築き、適切な提案と対応をしてくれる業者を選ぶために、実績や口コミなどを参考にしましょう。

6.浴室リフォーム費用を抑えるコツ


浴室リフォームの費用を抑えるためには、以下のコツを参考にすることがおすすめです。

6-1.パネル工法でのリフォーム


パネル工法とは既存の浴槽や壁面を撤去せず、パネルを貼り付けてユニットバス風にするリフォーム方法です。解体がないため費用を抑えることができます。手軽に浴室の雰囲気を変えることができますが、傷んでいる部分はそのままであるため、水漏れなどの補修はできません。

6-2.浴室塗装のリフォーム


在来工法の浴室であれば、塗装を行うことでコストを抑えることができます。浴室に使う塗料は防水性が高く防カビ剤が配合されているものを使用します。浴室塗装は古くなったタイルや浴槽を新しく見せることができますが、見えない下地部分などが傷んでいて水漏れがある場合は、塗装だけでは問題解決にはなりません。

6-3.浴槽などのグレードを落とす


ユニットバスのリフォームでは、浴槽やシャワーヘッドなどのグレードを落とすことで費用を抑えることができます。機能やデザインに優れた高級な浴槽やシャワーヘッドはコストが高くなりますので、必要な機能やデザインを選択することで費用を削減できます。

6-4.補助金を活用する


地域や自治体によっては、浴室リフォームに対して補助金が提供される場合があります。補助金を活用することで、一部の費用を補填することができます。リフォーム業者や役所などで補助金の情報を確認し、適用条件や申請手続きについて調べましょう。

2024年度補助金制度を詳しく見る

これらのコツを組み合わせることで、浴室リフォームの費用を抑えることが可能です。ただし、安全性や品質には注意を払いながら、自分の予算やニーズに合わせたリフォームプランを検討しましょう。

7.お風呂・浴室リフォームの施工事例と費用の概要


寒いタイル張りのお風呂をあったかくて掃除ラクラクなユニットバスへリフォーム


施工事例①
在来浴室をユニットバスにリフォーム①



冬でも暖かいユニットバスへのリフォーム


施工事例②
在来浴室をユニットバスにリフォーム②



予算重視!でもデザインもこだわりたい!ユニットバスリフォーム


施工事例③
予算考慮しつつユニットバスをリフォーム





8.まとめ


今回は、お風呂・浴室リフォームの費用に関する情報やポイントについて解説しました。
お風呂・浴室リフォームは、生活の質を向上させるだけでなく、リラックスや癒しの空間を演出するものです。自分らしいお風呂・浴室を実現するために、これらのポイントを踏まえながら計画を進めましょう。

もっとお風呂リフォームの施工事例を見る



名古屋・岡崎市・豊田市・刈谷市で住宅リフォームをお考えなら、4年連続エリア販売数【No.1】のフジケンリフォーム! 
キッチン、お風呂、洗面化粧台、トイレの水まわりに加え、内装、玄関、外壁などリフォーム全般お任せください。 
費用のお見積もりは何度でも無料。リフォームローンや各種補助金など、お気軽にご相談ください。
対応エリアは、西三河(岡崎市・安城市・刈谷市・豊田市・西尾市・知立市・高浜市・碧南町・みよし市・幸田町)を中心に名古屋・大府市・豊明市・半田市・豊川市・蒲郡市など幅広いエリアで対応しております。
コラム一覧へ