リフォームのノウハウ
2024.04.27
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システムキッチンの導入を検討中の方は「最適なサイズの選び方がわからない」「使いやすいレイアウトって?」と疑問を抱えることがあるかと思います。
デザインや機能が気に入った商品を見つけたら、ご自宅のスペースに合うか、使いやすいサイズか事前に知って安心したいものですよね。
そこで今回は、システムキッチンの一般的な規格やサイズを選ぶときのポイントなどについてまとめました。
システムキッチンのサイズにまつわる基礎知識を身に付けて、ご自宅に馴染む使い勝手のよいキッチンにしてくださいね。



<目次>

1. システムキッチンの一般的な規格

2. 【メーカー別】システムキッチンのサイズ

3. システムキッチンのサイズを選ぶポイント

4. システムキッチンのリフォーム事例

5. まとめ


1.システムキッチンの一般的な規格

最初に「システムキッチン」とは、料理台、シンク、コンロなどが一枚の天板でつながったキッチンのことです。以下では、システムキッチンのタイプと一般的な仕様について解説します。

1-1. システムキッチンのタイプ


システムキッチンは大まかに【対面キッチン】と【壁付キッチン】の二種類に分けられます。それぞれの特性とメリット・デメリットについてまとめました。

◆ 対面キッチン
対面キッチンは、リビングやダイニングに面しており、開放感があります。家族の様子が見えるため、小さなお子様のいる家庭でも安心して料理ができます。ただし、壁付キッチンや独立型キッチンよりも、リビングに油や煙が広がりやすいというデメリットがあります。においに対する懸念が生じやすいので、レンジフードの操作には十分な注意が必要です。また、ペニンシュラ型やアイランド型と呼ばれる形状も対面キッチンにあたります。ペニンシュラ型は片側が壁に接しており、アイランド型は壁に接する部分がないタイプです。


キッチンの選び方をプロが徹底解説ペニンシュラキッチンの特徴
キッチンの選び方をプロが徹底解説!アイランドキッチンの特徴


◆ 壁付キッチン
壁付キッチンは、システムキッチンの背面や側面が壁に接しているタイプです。壁に向かって作業するため、料理に集中しやすく、リビングやダイニングに油や水が飛び散りにくいメリットがあります。しかし、家族の様子が見えないため、孤独を感じやすいというデメリットもあります。壁付キッチンはさらにI型とL型に分けられます。I型は調理器具やシンクが一直線に配置されており、省スペースでも設置可能です。L型は文字通りL字型に配置されており、短い作業動線で効率的に調理できます。

◆Ⅱ型(2列型)キッチン
Ⅱ型(2列型)キッチンはコンロ側とシンク側でそれぞれ別の天板でまとまったそれぞれ独立したキッチンです。間口を小さくでき、横移動せずに振り返るだけで他の作業に移れるメリットがありますが。キッチン2つ分の奥行とクリアランスが必要になるので奥行方向にスペースが必要になります。

1-2. システムキッチンの標準仕様


システムキッチンの一般的な仕様について、幅広さ(間口)と奥行きを紹介します。
キッチンの種類やレイアウトによって多少の違いがありますが、標準的なシステムキッチンの幅は165~300cm、奥行きは60~70cmが一般的です。
以下では、システムキッチンの種類や部品ごとに一般的な仕様を紹介します。

それぞれの一般的な間口・奥行の目安を以下の表にまとめました。


























キッチン種類 間口(横幅)/奥行
ペニンシュラ型 180~270㎝/75~100㎝
アイランド型 240~270㎝/75~100㎝
I型 180~300㎝/60~65㎝
L型 【シンク側】195~255㎝【コンロ側】165㎝・180㎝/65㎝
Ⅱ型(2列型) 【コンロ側】150~225㎝【シンク側】150~230㎝/65・75・93.3㎝



I型やペニンシュラ型のシステムキッチンは、間口のバリエーションが豊富なので、ご自宅のスペースに合う商品が見つかりやすいでしょう。
また、奥行については、対面キッチンの方は壁付キッチンよりも広めということがわかります。対面キッチンのペニンシュラ型・アイランド型の場合は、水ハネを抑えるためにも80cm以上の奥行を確保しましょう。



【システムキッチンのパーツ別】
システムキッチンは主に、コンロキャビネット・シンクキャビネット・調理台キャビネットから構成されており、それらが一枚の天板で一体化されています。全体の間口(横幅)が255㎝でもコンロ・シンク・調理台キャビネットのサイズを収納するものや使い勝手に合わせて規格サイズの中から自由に選ぶことができます。
また、キッチンはキャビネット以外に加熱機器(コンロ、IH)とシンク,レンジフード、水栓などからパーツを選択していきます。一般的な規格は以下の通りです。























パーツ 種類
コンロ ホーロー、ガラス、アルミトップ
レンジフード プロペラ、シロッコ、分解ラク、自動洗浄
水栓 シャワーホース、浄水器付き、タッチレス
シンク ステンレス、人造大理石


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2. 【メーカー別】システムキッチンのサイズ

ここからは、メーカー別のシステムキッチンのサイズバリエーションをお伝えします。

I型・L型・ペニンシュラ型・アイランド型にわけてまとめたので、気になるメーカー・キッチンの種類ごとのサイズ確認にご活用ください。
2-1.壁付I型





















































キッチン 間口(横幅)/奥行き
ザ・クラッソ 1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700・2850・3000/600・650
ミッテ 1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700・2850・3000/600・650
リシェルsI 2100・2250・2400・2550・2600・2700・2850・/650
ノクトd>
2100・2250・2400・2550・2600・2700・2850/650
シエラS 1650・1800・1950・2100・2250・2400・2550・2600・2700・2850・3000/600・650
Lクラス 2250・2400・2550・2700/600・650
ラクシーナ 1500・1650・1800・1950・2100・2250・2400・2550・2600・2700・2850・3000/650
Bb 1800・1950・2100・2250・2400・2550・2600・2700/600・650
レミュー 1800~3600/650
セントロ 2250・2400・2550・2700・2850・3000/650
ステディア 1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700・2850・3000/600・650
ラクエラ 1650・1800・1950・2100・2250・2400・2550・2600・2700・2850・3000/600・650



2-2.壁付L型


















































キッチン 間口(横幅)/奥行き
ザ・クラッソ 1【シンク側】1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700【コンロ側】1650・1800・1950・2100/650
ミッテ 【シンク側】1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700【コンロ側】1650・1800/650
リシェルsI 【シンク側】2400・2550・2700【コンロ側】1650・1800/650
シエラS 1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700・2600・2700/650
Lクラス 【シンク側】1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700【コンロ側】1650・1800【片側シンク・コンロ】3000×1650/650
ラクシーナ 【シンク側】1650・1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700・2850・3000【コンロ側】1650・1800/650
Bb 【シンク側】1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700【コンロ側】1650・1800/650
レミュー 【シンク側】1650~3000【コンロ側】1650~2700/650
セントロ 【シンク側】2400・2550・2700【コンロ側】1650・1800
ステディア 【シンク側】1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700【コンロ側】1650・1800/650
ラクエラ 【シンク側】1800・1950・2100・2250・2400・2550・2600・2700【コンロ側】1650・1800/650


2-3.ペニンシュラ型






















































キッチン 間口(横幅)/奥行き
ザ・クラッソ 1240・2420・2550・2570・2700・2720/850・750・970
ミッテ 2423・2573・2723/750・970
リシェルsI 2424・2574・2724/970
ノクトd>
2124・2274・2424・2574・2724/970
シエラS 1974・2124・2274・2424・2574・2724/750・970
Lクラス 1970・1973・2120・2123・2270・2273・2289・2420・2423・2439・2570・2589・2573・2720・2723・2739/720・750・800・933
ラクシーナ 1835・1973・2123・2273・2423・2573・2723・2735/750・933
Bb 2100・2250・2400・2550・2700/744
レミュー 2100~2700/800・1050
セントロ 2430・2580・2730・2880・3030/800・980
ステディア 1800・1950・2100・2250・2400・2550・2700・2850・3000/800・980
ラクエラ 2290・2440・2590・2740/800・980


2-4.アイランド型


























キッチン 間口(横幅)/奥行き
ザ・クラッソ 2440・2590・2740/850・750・970
ノクトd>
ステンレス、人造大理石
Lクラス 1990・1996・2140・2146・2290・2296・2328・2440・2446・2478・2590・2596・2628・2740・2746・2778/800・933
ラクシーナ 1996・2146・2296・2320・2446・2596・2746/933
レミュー 2100~2700/900・1050



気になるメーカーや導入したい商品がご自宅に設置できるか確認しましょう。
また、1cm単位で間口を調整できるシステムキッチンもあるので、「ぴったり収まるものがない」と困っている方はぜひチェックしてみてください。
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3. システムキッチンのサイズを選ぶポイント

3-1. ワークトップの適切な高さ
システムキッチンのワークトップの高さは、「利用者の身長を半分にしたものに5cmを加える」という基準で選定するのが一般的です。
適切な高さを選択することで、作業がスムーズに行えるようになります。逆に、高すぎたり低すぎたりすると、使い勝手が悪くなることがあります。
例えば、ワークトップが低すぎると、調理中に身をかがめる必要が生じ、その結果、腰痛のリスクが高まる可能性があります。
自分の身長を考慮して最適なワークトップの高さを見つけたら、実際にショールームを訪れて体感してみることが大切です。実際のシステムキッチンの前で立って、使い勝手を確認してみましょう。一般的なワークトップの高さは80~90cmですが、微調整が可能な商品もあります。身長に合わせた使いやすいワークトップの高さを以下の表にまとめましたので、ぜひご参考にしてください。


自身の身長÷2+5㎝=使いやすいキッチン高さ


●目安の高さ




























身長 使いやすい高さ
150cm 80cm
155cm 82.5cm
160cm 85cm
165cm 87.5cm
170cm 90cm



3-2.ワークトライアングルの距離
ワークトライアングルとは、効率よく調理ができるキッチンの動きやすいレイアウトのことです。作業の中心となるシンク・コンロ・冷蔵庫を線で結んでできる三角形のことを指します。この三角形の一辺は2歩程度で移動できる距離が使いやすいとされていて、それぞれの具体的な距離は以下を参考にしてください。また、三辺の合計は3.6~6.6mが理想的です。


















地点 目安の距離
シンクとコンロの距離 1.2~2.1m
コンロと冷蔵庫の距離 1.2~2.7m
冷蔵庫とシンクの距離 1.2~1.8m



3-3.キャビネットの高さ
使いやすいキッチンのためには、吊戸棚の高さにも注目しましょう。
特に壁の上部や天井に取り付けるタイプの吊り戸棚は、設置場所によっては使いにくくなり、上手に活用できない可能性があります。やはり、使いやすさを求めるなら、椅子などを使わずに手が届く高さを目安に選んでみてください。ただし、使い勝手よりもキッチンの開放感を重視するなら、60cmや50cmなどの小さなタイプを選ぶか、無しという選択肢がおススメです。収納力を考えるのであれば90cmや70cmの吊り戸棚であれば困らないでしょう。
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4. システムキッチンのリフォーム事例


高級感をプラスした洗練されたキッチンへ


施工事例①
施工事例①



解放感のあるキッチンが実現!


施工事例②
施工事例②



掃除のしやすさを求めて


施工事例③
施工事例③

5.まとめ

今回は、システムキッチンを選ぶ際のポイントや一般的な規格についてご紹介しました。
キッチンを選ぶ際には、外観や機能だけでなく、幅や奥行きなどの寸法も重要です。
自宅のスペースに合うサイズを確認するために、一般的な規格を参考にしましょう。
さらに、ワークトップの高さや調理器具の配置なども考慮することで、使い勝手の良いキッチンにすることができます。サイズ選びでお悩みの方は、ショールームで実物を体感してリフォーム後のイメージを持てるようにしましょう。


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