リフォームのノウハウ
2024.02.29
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「フローリング」と聞いてイメージする床は、様々な種類があるかと思います。
茶色く、木目が美しい床を想像する方もいれば、白っぽい自然なテイストの明るい床を思い浮かべる方もいるでしょう。
これらの異なる印象は、フローリングの素材や仕上げ方によって生まれます。
フローリングにはさまざまな種類の木材が使用されており、それぞれが独自の特徴を持っています。
フローリング材を選ぶ際には、見た目だけでなく、これらの特性にも注意を払うと良いでしょう。



目次

◆フローリングに使われる木材それぞれの特徴

◆木材をそのまま利用する無垢フローリング

◆木材の良さを気軽に活かせる複合フローリング


◆フローリングに使われる木材それぞれの特徴

フローリングに採用される代表的な8つの木材について、その特性に焦点を当ててご紹介します。床材としての特徴だけでなく、各木材がどのような性質を持つかについてもお伝えします。
ウォールナット
ウォールナット
「ウォールナット」は、クルミ科の広葉樹です。堅くて耐久性が高く、美しい見た目をしていることから、古くから家具や床材として多く利用されてきました。黒に近い焦げ茶色をしているため、重厚な仕上がりになります。使い込むと、だんだんと明るい赤茶色に変化していくため、経年の変化も楽しめる魅力的な素材です。また、加工による狂いも少なく、精密さが求められる家づくりにもぴったりです。 メリットの多いウォールナットですが、成長が遅く植林木でないことから、価格が高めであるというデメリットもあります。なお、ウォールナットとクルミ材は別の素材です。


ブラックチェリー
ブラックチェリー
「ブラックチェリー」は、その名のとおり、桜と同じバラ科サクラ属に属する樹木です。成長すると、高さ15mから30mにも達します。家具職人からは「ニューイングランドマホガニー」と呼ばれており、使い込むことでだんだんと増していく赤みが特徴です。キメが細かいため肌触りも良く、高級感のあるフローリングに仕上がります。
ブラックチェリーの滑らかな木肌は、水の通り道の「道管」が散らばっていることから生まれます。また、細胞の隙間に溜まった樹液は、「ガムポケット」というかたまりになり、美しい木目を作り出しています。


シカモア
シカモア
「シカモア」は、カエデの一種で、成長すると35mほどにもなります。ヨーロッパやアメリカ、中国、日本などに分布していて、特にフランス産のシカモアが高級であるとされています。床材だけでなく、家具や食器、楽器などにも利用されています。特に楽器では、高級バイオリンの代名詞であるストラディバリウスや、リュート(ヨーロッパの伝統楽器)の指板にも使われます。
心材、辺材ともに乳白色をしていて、光沢が美しく、自然の光の中で明るく光ります。また、加工しても割れにくく、接着もしやすいため、加工が容易でフローリング材としても優れています。一方で、腐りやすく、虫害に弱いというデメリットもあります。


ハードメイプル
ハードメイプル
「ハードメイプル」は、葉がカナダの国旗のデザインに使われていることや、樹液がメイプルシロップの原料になることなどでよく知られる樹木です。カエデ科カエデ属の落葉広葉樹で、30mから40mにまで成長します。
ハードメイプルの木材のうち、小鳥の目のような模様が出る物は「バーズアイメイプル」と呼ばれ、特に高級とされています。
ハードメイプルは、白色や灰白色の明るい色合いの木材ですので、デザイン性の高い住宅のフローリング材にも適しています。繊細でキメが細かいため、上品な仕上がりになります。また、見た目だけでなく、摩擦や衝撃にも強く、傷がつきにくいというメリットもあります。


バーチ
バーチ
「バーチ」は、「樺(かば)」のことで、日本でもなじみの深い樹木です。カナダやアメリカ、ヨーロッパなどで産出された物が多く流通しています。
バーチの中で、特に美しい木目の物については、「カナディアンシルキーバーチ」とも呼ばれます。バーチは加工がしやすいため、床材としても多く利用されています。強度が高いだけでなく、耐水性にも優れており、使いやすい素材です。明るい色合いなので、ナチュラルテイストの部屋づくりや北欧風住宅にも適しています。
天然木を利用した無垢フローリングの問題のひとつに、個体差が大きくばらつきが出やすいということが挙げられますが、バーチは比較的個体差が少ないため、統一感のある仕上がりが得られます。


オーク
オーク
「オーク」は、ブナ科に属する樹木で、日本では「楢(なら)」と呼ばれています。ワインやウィスキーの熟成樽として使われることが多いものの、加工がしやすく堅いことから、床材としても優れています。美しい木目模様が出るため、落ち着いた風合いの床づくりが可能です。また、個体ごとのバリエーションも豊かで、表面加工にも適していますから、同じオーク材でも好みに応じた見た目の物を選ぶことができます。
ただし、オーク材は湿度の変化によって反りが起こりやすい木材でもあります。日本は四季の変化に応じて湿度が大きく変化するため、オーク材を使用する際はメンテナンスに注意が必要です。


ビーチ
ビーチ
「ビーチ」という言葉にはあまりなじみがない方でも、「ブナ」という名前にはなじみがあるのではないでしょうか。ビーチは、日本ではブナという名前で呼ばれている木材です。
ビーチは、乾燥による反りが大きく、腐りやすいため、木材としてはそれほどメジャーな物ではありませんでした。しかし、加工技術の向上した昨今では、床材や家具など、多くの用途に利用される木材となりました。
ビーチ材はやや赤みがかった白っぽい色で、自然で優しい雰囲気の家づくりをしたい方におすすめです。また、北欧テイストのインテリアにも適しています。強度が高く、衝撃にも強い素材です。



竹
「竹」は、日本人にとってなじみの深い木材ですが、フローリングとはあまり結び付かないと感じる人もいるでしょう。しかし、実は、竹はフローリングにも適した木材なのです。
竹をフローリングとして利用する場合、その色合いは淡い黄色です。アジアンテイストにも対応できる独特の模様が魅力で、和モダン建築やバリ風などの家にもマッチします。
竹材は傷にも強く、収縮や膨張もそれほどありませんから、反りなどの心配も少ないでしょう。

◆木材をそのまま利用する無垢フローリング

これまで述べてきた木材を使用したフローリングは、基本的には「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2つに大別されます。
無垢フローリングは、木材そのものを使用しているフローリングの一種であり、その最も顕著な特徴は「天然の木材をそのまま採用している」という点です。これにより、独自の風合いが生まれ、視覚的にも優れ、足の感触も快適です。
ただし、木材の個体差がそのまま現れるため、素材によっては一定のばらつきが生じる可能性があります。また、自然木ならではの優れた湿気調整機能がある一方で、これが原因で反りや歪みが発生する可能性も考えられます。
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◆木材の良さを気軽に活かせる複合フローリング

複合フローリングは、無垢フローリングとは異なり、基材の表面に化粧材を貼り付けて製造される床材です。特殊なシートや木材が、化粧材として使用されます。
このタイプのフローリングには、反りに対する優れた耐性があります。無垢材とは対照的に、ゆがみや隙間が発生する心配が少なく、年月が経っても美しい状態を維持できます。さらに、衝撃や摩耗にも強く、加工の種類によっては防音や抗アレルゲンなど、様々な効果を付与することができます。
同時に、無垢材としても使用される木材を薄く切り、それを化粧材に組み込んだ複合フローリングは、無垢材の風合いと複合フローリングの利便性の双方を享受できる床材となります。無垢材の自然な雰囲気を残したまま、複合フローリングのメリットを得たいという方は、様々な商品が各メーカーから出ていますので是非お近くのリフォーム会社に相談してみてください。


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