リフォームのノウハウ
2024.04.30
ガスコンロとIHクッキングヒーターの光熱費はどちらが安い
ガスコンロとIHクッキングヒーターの光熱費はどちらが安い

さまざまな物が値上がりしている昨今、せめて光熱費はできる限り安くしたいですよね。
そんな中、結局のところガスコンロとIHクッキングヒーターは、どちらが安いのか気になっている人は多いでしょう。

そこでこの記事では、さまざまな角度からガスコンロとIHクッキングヒーターを比較をして、実際どちらが安いのか検証します。



目次

ガスコンロとIHクッキングヒーターの光熱費

都市ガスとプロパンガス

ガスコンロとIHクッキングヒーターのメリット・デメリット

光熱費の節約方法

まとめ






ガスコンロとIHクッキングヒーターの光熱費

ガスコンロとIHクッキングヒーターでは、どちらが安いのかを比較するために、必要な情報があります。

ガスコンロの場合は、都市ガスかプロパンガス、IHクッキングヒーターは電気代と支払先が異なります。

それを知ったうえで、それぞれの光熱費を比較してみましょう。



ガスコンロとIHクッキングヒーターの光熱費
ガスコンロとIHクッキングヒーターの光熱費

都市ガスとプロパンガス

まずは、先ほど説明したように、ガス会社によって料金体系が異なります。
都市ガスとプロパンガスそれぞれの料金は下記のとおりです。






















都市ガス1kWhあたり プロパンガス1kWhあたり
ガスコンロ 12.4円 20.5円
IHクッキングヒーター 25.80円

(午前1:00~6:00は17.78円)
25.80円

(午前1:00~6:00は17.78円)


1kWhあたりの料金だけを比較すると、都市ガスのガスコンロが一番安いでしょう。
しかし、これはあくまでも1kWhあたりの料金であり、実際に料理をする際とは異なります。
一般的な利用方法であっても、調理する食材や作りたい料理によって、使う炎の大きさや火にかける時間も変わるでしょう。
以下に、比較しやすいよう分かりやすく条件を揃えて解説します。

ガスコンロ

ガスコンロでは、使うガスによって料金は異なることは、先ほどもお伝えしました。さらには、使用する火力によっても大きな差があります。おおよその火力は、下記の数字を前提として計算しました。































火力 出力 都市ガス(1時間) プロパンガス(1時間)
弱火 0.38kWh 約5.6円 約9円
中火 1.68kWh 約24.7円 約39.9円
強火 2.97kWh 約43.7円 約70.5円


多くの方は、お湯を沸騰させる際に、強火にかけるでしょう。
しかし実は、調理器具からはみ出ている炎は、エネルギーロスです。
経済的な面でいうと、調理器具からギリギリ炎がはみ出ない火力が適切なので、使用時には火加減に注意してください。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターは、火を使わずに加熱調理をする電化製品のため、支払うのは電気料金です。また、昼間と夜間では単価が違いますが、1kWhあたりの料金を31円として計算します。



























火力 消費電力 電気料金(1時間)
弱火 100~370W 約3~11.5円
中火 500~1000W 約15~31円
強火 1450~2500W 約45~77.5円


単価の比較をすると、ガスコンロが安いのは一目瞭然です。
しかしIHクッキングヒーターは熱効率が高いため、仮にお湯を沸かす場合は、ガスコンロよりも時間がかからないケースが多いです。
また、IHクッキングヒーターとガスコンロの強火の料金だけを比較すると、若干差はあるものの大きな差ではないと言えます。
さらにオール電化住宅や、新電力の時間別プランなど、使い方によってはガスコンロよりも節約が可能なケースもあるでしょう。



都市ガスとプロパンガス
都市ガスとプロパンガス

ガスコンロとIHクッキングヒーターのメリット・デメリット

ガスコンロとIHクッキングヒーターのメリット・デメリット

ガスコンロとIHクッキングヒーターの光熱費について理解すると、それぞれの違いが知りたくなります。
実際に使用するうえで、使い勝手やお手入れなど、使用料金だけでは比較できない部分もあるでしょう。
ここでは、メリットやデメリットを比較しますので、コストパフォーマンスに注目してください。

ガスコンロのメリット・デメリット

ガスコンロのメリットは、フライパンや鍋、セラミックや土鍋など調理器具を選ばないことです。また供給元が電気ではないため、ガス管やボンベが安全であれば、停電時にガスコンロの使用が可能なのもメリットでしょう。
その反面デメリットは、ガスコンロは吹き出し口や五徳などのパーツがあるため、お手入れの際に取り外す必要があります。そしてガス漏れのリスクや、直火による火災の危険もあるため、取り扱いに注意が必要です。

【ガスコンロのメリット】
・器具を選ばないこと
・停電時にガスコンロの使用が可能

【ガスコンロのデメリット】
・吹き出し口や五徳などのパーツがあり、それぞれ取り外しお手入れが必要
・ガス漏れ、直火による火災の危険が伴う


IHクッキングヒーターのメリット・デメリット

IHクッキングヒーターのメリットは、ガス漏れや火災の心配がなく、フルフラットのためお手入れも楽です。そして、IHクッキングヒーターは熱効率が約90%でエネルギーロスが少ないのも、料理をする際に大きなメリットと言えます。反対にデメリットは、材質によって使えないものがあり、IHクッキングヒーター対応の調理器具が必要です。また、IHクッキングヒーターは電化製品なので、停電時には使用できません。しかし、蓄電池が設置されている場合は、使用可能です。

【IHクッキングヒーターのメリット】
・ガス漏れや火災の心配がない
・フルフラットのためお手入れがラク
・エネルギーロスが少ない

【IHクッキングヒーターのデメリット】
・材質によって使えないものがあり、IHクッキングヒーター対応の調理器具が必要
・停電時には使用できません。※蓄電池が設置されている場合は使用可能




五徳などのパーツお手入れ
五徳などのパーツお手入れ

光熱費の節約方法

これまで、ガスコンロとIHクッキングヒーターの光熱費や、それぞれのコストパフォーマンスに触れてきました。
そのうえで光熱費を節約するには、どのような方法が効果的なのか、知りたい人は多いでしょう。
ここでは、具体的に光熱費を節約する際に、高い効果が期待できる2つの方法を紹介します。

時間帯

IHクッキングヒーターは、電化製品のため電力を使うため、支払うのは電気代です。電気代は、使う時間帯によって料金が異なるため、時間帯に気を付けると効果的な節約が見込めます。
昼間よりも夜間のほうが安いため、IHクッキングヒーターを夜に使用するだけで節約が可能です。
料金プランによって異なりますが、昼と夜の使用料金の差は13円程度です。
そのため夜間料金の時間帯に、作り置きおかずを作るなどの工夫をすると、節約の効果を感じるでしょう。


電力会社や契約プランの切り替え

電気代やガス代は、電力会社やガス会社によって料金が大きく異なります。IHクッキングヒーターならば新電力会社、ガスコンロならガス会社を切り替えることで、大幅に節約が可能です。
また、使っている会社のままでも契約プランの変更で、効果的な節約が見込める可能性もあります。
そのため、電力(ガス)会社だったり、料金プランだったりの再検討を積極的にしましょう。めんどくさがらずに「再検討をして切り替える」この1つの行動で節約効果は出ます。



まとめ

IHクッキングヒーターとガスコンロどちらが安いのかは、使い方や使う人の考え方で異なります。
しかし、生活においてIHクッキングヒーターやガスコンロは必須で、電気代やガス代は固定費です。
固定費を節約したいのであれば、自分のライフスタイルに合った、電力(ガス)会社や料金プランを見つけることで解決するでしょう。

IHクッキングヒーターとガスコンロのリフォームを検討している方はフジケンリフォームにご相談ください。
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