
野菜の切り方や調理方法、保存方法などで
栄養素が無駄になるという話は
皆さんも聞いたことがある方も
いらっしゃるかもしれません。
しかし、それ以外でも栄養素を
無駄にしている要因があることをご存じですか?
“栄養素、捨てる生活やめませんか”というテーマで
実際の実験結果も見ながら紹介していきます。
目次
1.あなたも捨てている栄養素とは
2.実験で見る
3.対策案の比較
1.あなたも捨てている栄養素とは
あなたも捨てているかもしれない栄養素、
それは“ビタミンC”です。
ビタミンCは骨や腱などの結合タンパク質である
コラーゲンの生成に必須の化合物で、
体内では生成されないため食事から摂取するしかありません。
しかし、あなたも食事を作る過程で
食材に含まれるビタミンCを捨てているかもしれません。
その原因は何かというと、食材を水道水で洗うことです。
実は水道水に含まれている残留塩素は
ビタミンCを破壊してしまいます。
水道水で洗う、水道水を溜めて水にさらす、
これはビタミンCを壊して捨てています。
どうでしょうか?調理の時に水道水で食材を洗ってはいませんか?
2.実験で見る
言葉で説明してわかりにくいと思うので、
目で見てわかるように実験をして確認してみます。
●用意するもの
・コップA(普段のそのまま残留塩素を含んだ水道水)
・コップB(浄水器を使って残留塩素を除去した水道水)
・DPD粉体試薬(塩素に反応して色が変わる試薬)
・茶葉(ビタミンCの代わり)
≪●実験手順≫
①コップをA.BにDPD粉体試薬を入れ、残留塩素の有無を確認
②コップA.Bに茶葉(ビタミンC)を入れて反応をみる。
このような流れとなります。では順番にやっていきます。
①コップをA.BにDPD粉体試薬を入れ、残留塩素の有無を確認
両方のコップにこの試薬をいれると、、、
塩素の入ったBのコップの水がピンク色になりました。
ピンク色に変わったコップに残留塩素が入っていることが
目で見てわかる状態になったかと思います。
②コップA.Bにお茶っ葉(ビタミン)を入れて反応をみる。
コップA.BそれぞれにビタミンC (茶葉)を入れます。
すると、ピンク色になっていた残留塩素を含んだコップの水が
透明になってきました。
これはどういうことか簡単に説明しますと
まず、ピンク色では無くなったというのは
残留塩素が消えたということです。
茶葉のビタミンCと残留塩素が反応して
残留塩素が消えたということです。
言い換えると残留塩素がビタミンCを消した。
そうです。
水道水に含まれる残量塩素はビタミンCを消してしまうのです。


3.栄養素を捨てない方法
栄養素を捨てない方法、それはズバリ、
調理に用いる水から残留塩素を取り除くことです。
では、どのような方法があるのか紹介していきます。
〈①煮沸した水を使う〉
水を沸騰させると残留塩素はなくなります。
事前に沸騰させて冷やしておいたものを利用すると
残留塩素が無いため、ビタミンCを捨てずに調理に使えます。
しかし、残留塩素は水道水内で菌の繁殖などを
抑えるために入っているものなので、
沸騰後の水の管理には気を付けて早めに使うようにしてください。
〈②ウォーターサーバーやペットボトルの水を利用する〉
安心でおいしい水というとこちらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
もちろんこの中には残留塩素は初めから含まれておらず
調理に使ってビタミンCが破壊されることはありません。
ただ、水道水と比較して価格が高く食材を洗うためのなどで
捨ててしまう水として利用するには抵抗のある方もいるかもしれません。
また、容器の保管場所や空の処分などでも配慮が必要です。
〈③浄水器を利用する〉
浄水器を利用する事で価格の安い水道水を利用してもビタミンCを破壊しません。
また、残留塩素だけでなく不純物質などの身体への影響が懸念される成分まで
除去してくれるものです。しかし、カートリッジの交換を正しい期間で行わなければ、
逆に不衛生な水を利用する事になるので、注意が必要です。
カートリッジの交換は業者に依頼しなければできないタイプと
自身で簡単に交換できるタイプがあります。
いかがでしたでしょうか。
ビタミンCを捨てずに摂取するために、残留塩素を取り除くことが
重要ということがわかって頂けたかと思います。
これからの毎日を健康に楽しく過ごすために覚えておいて頂ければと思います。
