リフォームのノウハウ
2018.01.01
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皆さんこんにちは。
フジケンハウジングです。

今回は“騙されてます!10年保証の闇”についてです。

いきなり物騒なこと言われて
不安に思われる方もいるかもしれませんが、
保証制度が絶対だめ、必ず損をする、というお話しではありません。

正しい理解と正しい選び方をしないと
せっかく保証があっても意味のない
無駄なものになってしまう場合があるので、
注意してくださいねというお話しです。

そこでこちらについてお話ししていきます。
【 1. 保証が必要とされる理由 】
【 2. 保証という名の罠 】
【 3. 安心するために 】

【 1. 保証が必要とされる理由 】

皆さんはどういうときに
保証があるといいなと思いますか?
家電や車、住宅関係など
長く使うもので価格の高いものを
購入する時ではないでしょうか。

せっかく高いお金をだして購入したのだから
不具合が出て使えなくなったり、不便になると困るから
保証は必須!と思っている方がほとんどだと思います。

「あたり前でしょ、長く安心して使えることが重要でしょ。」
という考えはもちろんその通りで私もそう思います。

しかし、その保証が本当に安心を担保できるものか
どうか確認したことはありますか?
ただ何となく、5年保証、10年保証
という言葉に惑わされていませんか?





【 2. 保証という名の罠 】

一般的に保証はメーカー保証と
販売店の保証2種類挙げられます。

メーカー保証はどこの販売店で
購入してもその商品についてくる保証内容で、
商品によって異なりますが1~3年程度です。

販売店の保証は、メーカー保証終了後から、
○○年保証しますというようなものです。
(※その販売店によって違うことがあります)
今回注意してくださいとお伝えしたいのは
こちらの販売店の保証についてです。

これはよくある保証書の一文です。
保証の期間内正常な使用で保証対象商品が故障した場合、
修理に要する費用を当社の負担とする修理を
本規約に基づき依頼することができます。』

ここでしっかりと確認してほしいポイントはこの4つです。

<1.保証の期間>
<2.正常な使用>
<3.本規約に基づき>
<4.誰が判断するのか>


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<1.保証の期間>
まず、覚えておいてもらいたいことは
物が壊れやすいタイミングについてです。
一般的に物が壊れる可能性が高いタイミングは、
購入初期と想定使用年数に近づいた時です。
つまりは、初期不良と経年劣化が
故障時期の大半を占めるということです。

ここで思い出して頂きたいのは、
10年保証についてです。
イメージしやすく家電で考えてみましょう。
電子レンジ、冷蔵庫、エアコンなど電化製品は
10年が使用目安と言われています。
10年過ぎてから不調や故障が
発生する可能性が高いにもかかわらず、
保証が10年です。

10年保証と聞けば長く安心できると感じますが、
経年劣化による不具合をカバーできないケースが多いです。
また、10年保証の期間内であっても、
その時にはさらに新しい商品が出ていて
修理するよりも買い替えた方が長い目で見るとお得ですよと
電気屋さんで買い替えを勧められたことは無いでしょうか。
10年保証が活躍するケースは思っているよりも少ないのです。

ちなみに初期不良は経年劣化よりも
発生する頻度が少ないうえに
販売店の保証がなくてもメーカー保証で
対応できるケースがほとんどです。


<2.正常な使用>
さて、先ほど挙げた初期不良と経年劣化以外で
不具合や故障の可能性があるものは、
正常な使用をしない場合や何か外的な要因がある場合です。

保証は正常な利用をしている場合に適応されるものなので
こちらの場合は保証の対象外となります。
(※正常な利用とは取扱説明書通り使用していることです。)

しかし、隅から隅まで取り扱い説明書を読んで
すべて正常な使用をできている人がどれほどいるでしょうか。
取り扱い説明書どこに保管してあるか覚えていますか?
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<3.本規約に基づき>
先ほどの取り扱い説明書以上に行方不明になってしまうのが、
保証の規約です。取り扱い説明書と一体になっていたり、
保証書と規約が別紙になっていたりと
しっかりと保管できている人は少ないのではないでしょうか。

いやいや、しっかりと保管していて、すぐに取り出せるよという方、、、、
規約の中身を読んだことはありますか?

この中には、保証期間内で正常な使用をしていても、
保証の対象にならない事象や部品などが記載されています。
中には、修理代や修理部品は保証対象であったとしても、
配送料や脱着費用などの付帯作業は費用が発生するケースなどがあります。
この規約内容をしっかり理解したうえで
10年保証で安心だと納得できるのであれば何も問題はありませんが
いかがでしょうか。


<4.だれが判断するのか>
規約の内容に当てはまるかどうか、だれが判断するか、、、
これはとても重要です。
販売店が保証内容に当てはまるかどうか判断するのか、
第3者機関が確認するのかこの違いは言わなくてもわかりますよね。
保証内容を確認する際はこういうところも気にしてください。
より信用できるのは第三者機関が判断する場合ですが、
この場合は商品代に保証の金額が上乗せされている場合があります。

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