リフォームのノウハウ
2024.05.29
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目次

1. ガスコンロの火がつかない時にまず確認すべきこと

2.【症状別】ガスコンロの火がつかない時の原因と対処法

3.【箇所別】ガスコンロの火がつかない時の原因と対処法

4.原因が分らないときの対処方法

5.まとめ

1. ガスコンロの火がつかない時にまず確認すべきこと

●電池の消耗・設置状態を確認する


ガスコンロが急につかなくなった場合、電池切れであることがほとんどです。すべての口のコンロで上手く点火しない症状がみられる場合は、ガスコンロの電池切れの可能性が高いため電池交換をしましょう。「電池交換サイン」のランプが点灯していたら、電池切れの合図です。電池交換の目安として確認してみてください。
ガスコンロに使用する電池のサイズ・種類、電池の設置場所については、購入時に付属している取扱説明書やマニュアル、またはガスコンロ上に貼られているシールに記載されていることが多いので、確認してみてください。また、電池が正しく設置されていない場合も考えられます。プラス・マイナスの取りつけ位置の間違い、衝撃による電池のズレで上手く点火できていない可能性もありますので電池の設置状態も確認しましょう。

●ガス栓が閉まっていないか確認する


ガス栓が閉まっている場合は、ガスコンロが点火されません。ガス栓が開状態になっているかを確認しましょう。

●ガスメーターが遮断されていないかを確認する


ガスメーターが遮断されている場合、ガスコンロが点火されません。

<ガスメーターが遮断されている際に発生する症状>
・使用中に急にガスが使えなくなり、その後点火しなくなる。
・コンロ、給湯器など家中のガス機器が使えない
例:コンロのチチチという音はするが点火しない。給湯器のリモコンスイッチはONになっているもお湯にならない。

<ガスメーターが自動で遮断される原因>
・長時間、一定量のガスが流れ続けたとき
・震度5強の地震を感知したとき
・ガスメータの安全装置が作動したとき
・何かしらの原因で異常を感知したとき

<ガスメーターの復帰操作をする>
ガスメーターが遮断している場合は、ランプが赤く点滅しています。その際には復帰操作が必要になります。メーターの復帰操作はメーターの種類によって異なります。該当のメーターの復帰操作をおこなってください。

https://network.osakagas.co.jp/emergent/type-b-t-g.html
出典:大阪ガス メーター復帰方法


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2.【症状別】ガスコンロの火がつかない時の原因と対処法

●ガスコンロの火がつかない時にみられる症状


まずは症状別にガスコンロの火がつかない時の原因と対処法について解説します。
ガスコンロの火がつかない時に、確認してほしい症状は「チチチ」という音が鳴るか鳴らないかです。本章では症状から考えられる原因と対処法について解説します。

●ガスコンロの火が付かないときの原因


<「チチチ」という音が鳴る場合>
ガスコンロの全ての口で点火しない場合は電池切れの可能性があります。
一方、2口コンロの場合は片方、3口コンロの場合は1口だけ点火できないなど、一部のコンロのみ点火できない事象が発生している場合は「バーナーキャップ」や「点火プラグ」の状態を確認しましょう。

<バーナーキャップがズレている>
バーナーキャップは炎が着火する丸いドーナツ状の金属部品です。ガスコンロは、点火ボタンを押すことによりバーナーキャップから出るガスと、点火プラグが発する火花で着火する仕組みになっています。バーナーキャップが正しい取りつけ位置からズレている場合はうまく着火しないため、設置位置が正しいか確認しましょう。

<バーナーキャップに汚れや水気が付いている>
バーナーキャップの裏側には複雑なくぼみがあり、これはガスや空気の量を調整して安定して点火させる役割を持っています。このくぼみ部分に焦げ、油、ススが溜まると、ガスや空気の量の調整が困難となり点火しづらくなります。掃除や水気の拭き取りを行いましょう。

<点火プラグに汚れや水気が付いている>
点火プラグはバーナーキャップのそばにある先端がとがった部品で、点火プラグから出た火花を使ってガスコンロに火がつく仕組みです。バーナーキャップと同じく汚れが付着してしまうと、上手くスパークできずに点火しづらい場合があります。また、吹きこぼれなどによる水濡れも点火しない原因になります。掃除や水気の拭き取りを行いましょう。

●「チチチ」という音が鳴らない場合


点火ボタンを押しても「チチチ」というスパーク音が鳴らない場合は、以下のような原因が考えられます。

<電気系統が故障している>
点火ボタンを押しても「チチチ」という音が鳴らない場合は、まず電池切れ・正しく設置されているかを確認してください。
新しい電池に交換しても「チチチ」という音が鳴らない場合は、ガスコンロの電気系統に問題がある可能性が高いです。その際は修理・部品交換が必要なため修理を依頼ください。
ガスコンロの火がつかない等の症状がある方の修理作業例は、こちら


危険!今すぐ交換してそのコンロ

3.【箇所別】ガスコンロの火がつかない時の原因と対処法

本章では、ガスコンロの火がつかない時の対処方法を箇所別に紹介します。バーナーキャップ、点火プラグ、電池、電気系統、ガス栓のそれぞれの箇所別に不具合が発生する原因と適切な対処方法がありますので参考にしてみてください。

●バーナーキャップが原因の場合


バーナーキャップが原因となっている場合は「正しい位置に設置されているか」と「汚れや水気がついていないか」を確認しましょう。

<正しく設置する>
バーナーキャップはビスなどで固定されておらず、簡単に手で取り外すことのできるパーツです。そのためふとしたタイミングで設置位置がずれてしまっている可能性があります。ガスコンロ側やバーナーキャップに位置合わせの印があるので、設置位置が正しいかを確認しましょう。正しい位置にセットすることで安定するため、使い勝手も良くなります。

<汚れや水気を取り除く>
バーナーキャップの裏側には複雑なくぼみがあり、これはガスや空気の量を調整して安定して点火させる役割を持っています。このくぼみ部分に汚れが付着していたり、水気が付いて湿ったりしていると、ガスの不完全燃焼が起こる可能性があり、ガスコンロが自動でガスの供給をカットするようになっています。バーナーキャップを外し水気や汚れを取り除きましょう。

●点火プラグが原因の場合


バーナーキャップ同様、点火プラグが原因となっている場合は「正しく設置されているか」と「汚れや水気がついていないか」を確認しましょう。

<正しく設置する>
点火プラグの先端は細い形状になっているため、過度な力が加わると向きが変わってしまったり、変形してしまったりする可能性があります。変形などしていないか確認するようにしましょう。

<汚れや水気を取り除く>
点火プラグが濡れていたり、汚れたりしているときちんとスパークしません。濡れている場合はしっかり乾燥させ、汚れの付着は柔らかい布などで丁寧にふき取ってください。

●電池が原因の場合


電池が原因となっている場合は「電池切れ」と「電池が正しく設置されているか」を確認しましょう。

<新しい電池に交換する>
「チチチ」というスパーク音がしない、普段と比べて音が弱々しいあるいは音の間隔が長いと感じたりする際は電池の消耗が考えられます。新しい電池に交換しましょう。また完全に容量を使い切っている場合は、スパーク音もしなくなりますのでその症状が発生した際にも電池交換をしてください。電池交換の目安は前回の交換から1年ですので参考にしてください。

<正しく設置する>
電池が入っていてもズレていたり、きちんと電極と接していなかったりするケースがあります。正しい位置にセットし直してください。

●電気系統の故障が原因の場合
ガスコンロの電気系統が故障している場合は修理を依頼しましょう。新しい電池に交換しても「チチチ」というスパーク音がしない場合は、ガスコンロの電気系統の故障が疑われます。

<修理を依頼する>
ガスコンロの内部に搭載されている基盤に、何かしらの不具合が発生しているため、専門知識を伴う診断や部品交換が必要です。修理の依頼をご検討ください。
電気系統の故障が疑われる場合の、ガスコンロの修理作業例は、こちら

●ガスメーターが原因の場合


ガスメーターが原因となっている場合は「ガスメーターが遮断されていないか」を確認しましょう。
ガスメーターが閉まった結果、ガスコンロの火がつかないこともあります。自分で操作していないのにガスメーターが遮断されている場合に想定されるのは、地震によるガス漏れの可能性がある場合、ガスメーターの安全装置が作動した場合や長時間ガスを使用し続けた場合です。また何かしらの原因でガスメーターが異常を感知した場合も自動でガスメーターが遮断することがあります。

<ガスメーターの復帰操作をする>
まずガスメーターが遮断していないか確認してみましょう。遮断されている場合はメーターの復帰操作を行いましょう。復帰操作の手順はメーターの種類によって異なりますので、下記のリンク先のページから、該当するメーターの復帰操作をおこなってください。

https://network.osakagas.co.jp/emergent/type-b-t-g.html
出典:大阪ガス メーター復帰方法


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4.原因が分らないときの対処方法

ガスコンロの不具合の原因が分からない場合もあります。そのようなときは、取扱説明書やメーカーのホームページを調べてみましょう。

取扱説明書やメーカーのホームページのよくある質問を確認


ここまで紹介してきた対処方法で解決しない場合、もしかすると機器特有の原因による不具合かもしれません。ガス給湯器本体の取扱説明書やメーカーのホームページの中の「よくある質問」や「Q&A」などで、似た症状について書かれていないかをチェックし、対処方法を調べてみましょう。
それでも原因が分からない場合は、メーカーや販売店にメールや電話で問い合わせましょう。あらかじめ不具合が起こっているガス給湯器の品名、品番、製造年月などを確認してから問い合わせを行うとスムーズです。

対処方法を試してもガスコンロの火がつかないなら修理を依頼しよう


症状別、箇所別に確認を行った上で、ガスコンロが作業しない場合は機器自体が故障している可能性が高いと判断できます。その際は修理の依頼を検討しましょう。
ガスコンロには立ち消え安全装置や温度センサーといった機能が搭載されているため、専門知識を持った技術者でなければ修理ができません。ガス機器は扱い方を間違えば重大な事故を起こす可能性もあるため、お近くのガス会社等に依頼しましょう。

<修理を依頼する場合の作業時間の目安>
ガスコンロの修理にかかる時間は、症状や作業内容によって異なります。メーカーから交換用部品を取り寄せて対応する場合は、在庫の確認から調達までに1週間程度の時間が必要となるケースもあります。一方で、部品在庫がある場合や汎用性の高いパーツや配管等の交換で済む場合は、訪問当日に2~3時間程度で作業完了するケースが多いです。

<修理を依頼する場合の費用は?>
ガス機器の修理費用は、出張費(故障診断料等含む)、技術料、部品代で構成されるのが一般的です。故障箇所によって作業内容や費用が異なるため、まずは故障箇所の診断・見積もりを依頼しましょう。

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5.まとめ

ガスコンロの火がつかない場合の原因と具体的な対処方法を解説しました。電池交換で対応できる原因もあれば、専門の修理スタッフでなければ対処が難しい原因もあります。取扱説明書などを確認しながら症状を把握し、それぞれの対応を行いましょう。またガスコンロの寿命は10年程度の場合が多いです。交換部品も10年をめどに在庫がなくなり修理対応ができないケースもあるため、故障のタイミングでの交換も検討することをおすすめします。

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