リフォームのノウハウ
2022.01.13
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皆さんこんにちは。フジケンハウジングです。
寒さが厳しい日が続くようになってきました。
そこで、是非知っていただきたい、
給湯器の凍結防止方法をご紹介します。
給湯器が凍結してしまうと、
冬の一番お湯の使いたい時期に
お湯が使えず生活に支障が出る可能性があります。
快適に冬を過ごして頂くために是非知ってください。

【1.給湯器の凍結予防ヒーターと自動ポンプ運転を使う】

外気温が下がると自動的に機器内を保温するヒータ(給湯側)と
自動ポンプ運転装置(ふろ側)が組み込まれています。
この凍結予防機能により給湯器本体を保温し、
自動湯張りと追炊き管の凍結を予防します。
(※この機能では給水給湯管の凍結は予防されません。)

ではこの機能をどのように使うかについてですが、
機種により異なりますが、
追い炊き機能のある給湯器の場合は
この2つを行ってください。
①給湯器の電源プラグが
コンセントにしっかりと刺さっているか確認する。
②浴槽の循環金具(お湯張りの時に湯が出てくる場所)よりも
5cm以上水が溜まっている状態を保つ。

この①②の二つをすることで、給湯器本体が保温され、
追炊き配管を利用して自動的にポンプ運転をすることで、
配管内の水分を循環させ凍結を予防します。
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【2.蛇口から湯を出し続ける】

1の方法では、追炊き配管の凍結は予防できますが、
蛇口やシャワーから出る湯の凍結は予防できません。
なぜなら、蛇口から湯を出すことで初めて、
給水管から引き込んだ水を湯に変えて自宅内に出すため、
蛇口から湯を出さなければ、
給水管、給湯管の水分が動かず
凍結し易い状態になってしまうからです。
そのため、冷え込みが厳しく凍結が想定される場合は
1分間に400ml以上で湯を出し続ける必要があります。
わかりにくい方は湯の太さを4㎜程度にして出し続けてください。
これにより給水管、給湯管内部の水分が動き凍結しづらくなります。

『私の家は配管に保温剤を巻いているから大丈夫』
という方もいるかと思いますが、
一度自宅の給湯器の配管を確認してみてください。
給湯器への送る水を出したり止めたりする
バルブは保温剤で包まれていないはずです。
ここは凍結する可能性がとても多い箇所で、
どれだけ保温剤を撒いても
必ずむき出しになってしまうため、
事前に対処することは難しい場所です。

もし水がもったいないと考える方は、
ややこしいですが、下記計算を参照ください。
1㎥(=1000L)の水道金額が2,607円
※名古屋市上下水道局料金シミュレーション参照

凍結防止策として
1分間に400mlの水を出し続けると
1時間で24L。夜中寝ている間を仮に10時間として水を出し続けたとして240L。

1000Lで2,607円であれば240Lでは625円となります。

一晩625円で凍結が防止できることとと
凍結により湯が使えなくなったり、
配管の損傷や給湯器が故障をして修理をする用を比べたら
どちらが安いかを言うまでもありません。

冬時期は今晩が冷えるかどうか、
寝る前に確認をすることをお勧めします。
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【給湯器が凍結してしまったら】

もし給湯器が凍結してしまったら、
自然解凍を待ちましょう。

WEB上で検索すると様々な方法が出てきますが、
どれもあくまで緊急時の場合で
給湯器製造メーカーのホームページには
ほとんど自然解凍を待つことが記載されています。

もちろん、ぬるま湯を配管にまいたタオルにかけたり、
配管接続の根元を温めたりという方法をすると
凍結が解消されるかもしれませんが、
しっかりした手順と方法で行わなければ、
故障や劣化の原因となります。
このような事態に対して
メーカーの保証は適用できませんし、
設置業者の保証でも対応できる会社は
ほとんどないと思います。
あくまで自己責任であれば
やってくださいということです。

昨今のコロナ禍で給湯器の納品に著しい遅れが出ており、
壊れたから交換したいと考えても
数か月湯が使えない状態で待たなければいけない状況です。

そのため、凍結予防をしつつ、
壊れる前に交換することを念頭に置いて
情報取集をしていってください。


▶給湯器についてもっと知りたい方はこちらからどうぞ。
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