リフォームのノウハウ
2024.02.24
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目次

◆フローリングの張り替え工法や床材による仕上がりの違い

◆フローリングの張り替え工法は2種類

◆「合板」と「無垢板」の違い

◆DIYでフローリングの張り替えはできる?

◆まとめ



 

◆フローリングの張り替え工法や床材による仕上がりの違い

フローリングの張り替えは、マンション・戸建てを問わず人気のリフォームのひとつです。張り替える方法や選ぶ床材(フローリング材)には多岐にわたる種類が存在し、その選択によって発生する費用や所要時間、仕上がりに大きな差が生じます。
ここでは、主要な2つのフローリング張り替え方法である「張り替え工法」と「重ね張り工法」の違い、そして使用されるフローリング材の異なる特徴についてご紹介いたします。

◆フローリングの張り替え工法は2種類

フローリングの張り替え工法には、「張り替え工法」と「重ね張り工法」の2種類があります。まずは、それぞれの特徴についてご紹介しましょう。

張り替え工法
張り替え工法は、その名の通り、既存の古いフローリングを剥がし、新しいものを取り付ける手法です。メリットは、フローリングを完全に撤去することで下地の状態を確認でき、シロアリ被害や腐食などがあれば即座に対処できる点です。また、張り替え後も床の高さが変わらないため、新しいフローリング材を使っても違和感がありません。
ただし、現在では一般的に「捨て貼り工法」が主流です。これは、根太(ねだ)の上に合板を張り、その上にフローリングを設置する手法です。従って、変更前のフローリングが直接根太の上に張られていた場合(この工法を「根太工法」と呼びます)に比べ、捨て貼り工法では合板の分だけ高さが変わる可能性があります。
デメリットは、フローリング材をすべて取り外す手間がかかり、それに伴う工費と時間がかかることです。また、下地材の劣化が激しい場合や、和室から洋室への変更で床の高さを調整する必要がある場合などは、下地の交換(または新規取り付け)が必要となり、それに伴う時間と費用も増加します。

重ね張り工法
「重ね張り工法」とも呼ばれるこの手法は、新しいフローリング材を古いフローリングの上に追加して施工する方法です。既存のフローリング材をはがす手間が省かれ、その結果、工期が短縮され、廃材も少なくなり、経済的なメリットがあります。二重のフローリングが床をより頑丈にする一方で、水平面の整合性が確保しづらいというデメリットがあります。また、下地の状態が視認できないため、腐食などの問題が発見しにくいという欠点も考えられます。もし床に鳴りやきしみがある場合で、それが下地に由来する場合、重ね張り工法では解決が難しいかもしれません。さらに、新たに追加されたフローリング材の厚みにより、床の高さが上昇するため、元々の床の高さに合わせて調整されていたクローゼットなどでは、扉の高さの調整が必要になることも留意すべきです。


新しいフローリング材を古い床の上に追加して敷く重ね張り工法は、「張り替え工法と重ね張り工法、どちらが適しているかは具体的な状況によります。フローリングの傷や汚れを解消したい場合は、重ね張り工法が適していますが、きしみや沈みが気になる場合は、下地の状態を確認しながら張り替え工法がおすすめです。ただし、張り替え後にもきしみや沈みが発生する可能性があるため、専門業者に相談して、専門家の意見を取り入れるのが良いでしょう。
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◆「合板」と「無垢板」の違い

フローリング材に何を選ぶかは、張り替えの工法と並び、工事にかかる費用と時間を左右するポイントです。フローリング材の種類は大きく分けると、「合板(複合)フローリング」と「無垢フローリング」の2つがあり、それぞれ次のような特徴があります。

合板(複合)フローリング
合板(複合)フローリングは、薄く削られた原木(ベニヤ)を接着剤で複数枚重ねた合板の表面に、薄い天然木の板が貼り付けられた床材です。肌触りでは無垢フローリングに及びませんが、経年劣化が少なく、膨張や収縮、反りが起こりにくく、耐水性や耐傷性に優れています。豊富なバリエーションや機能があり、傷やへこみに強いタイプや遮音性能があるタイプ、床暖房に対応した熱に強いタイプ、ワックス不要の特殊コーティングが施されたタイプなどが存在します。その上、無垢フローリングよりも経済的であるのも特徴の一つです。

無垢フローリング
天然木100%の素材を使用したのが、無垢フローリングです。このフローリング材は、木をそのまま使用しており、そのため傷つきやすく、伸縮性があるため、板が割れや反りが生じることがあります。しかし、優れた調湿性があり、自然な木の柔らかな触感を楽しむことができます。また、無垢フローリング独自の特徴として、経年変化を感じることもできます。
価格は、合板フローリングよりも高価であり、汚れがつきやすく、手入れが難しい傾向があります。そのため合板フローリングに比べてメンテナンスに手間をかける必要があります。


張り替え工法と同じく、フローリング材についても、合板フローリングと無垢フローリングのどちらが優れているかという判断は存在しません。天然木の質感を追求するなら無垢フローリングを選び、部屋の雰囲気と機能に合わせて検討するなら合板フローリングが適しています。重要なのは、自身の重視するポイントに合致する素材を選ぶことです。

◆DIYでフローリングの張り替えはできる?

材料さえきちんと用意すれば、自分でフローリングを張り替えることもできます。手順自体は、張り替え工法なら「今のフローリング材をはがし、新しい物を張る」、重ね張り工法なら「上から重ねて張る」ということになりますが、いくつか注意すべき点があります。

・最初に必ず床下の構造の確認を
床下の構造には、木造住宅に多い「根太工法」や「捨て張り工法」、マンションに多い「二重床工法」や「直床工法」などさまざまな種類があります。構造によっては、張り替える場合に、フローリング材といっしょに下地を交換しなければならない場合もありますので、DIYに取り掛かるまえに確認しましょう。

・フローリング材の処分方法を考えておく
張り替え工法を選択した際、作業が完了するとこれまで使用されていたフローリング材は廃材となります。この廃材は適切に処分する必要があります。自治体の回収を利用する場合、引き取りまでに時間がかかる可能性があるため、その際は十分な置き場所を確保しておくことが重要です。

・十分な時間と体力をもって臨む
床板の剥がしや張り替え作業は、未経験者にとっては相当な体力を要する重労働です。途中で中断するわけにはいかないため、作業には十分な時間とエネルギーを持って取り組むようにしましょう。

・フローリング材を張る向きにも注意
フローリング材は、部屋の長い辺に沿って張るほうが、奥行きが出て、部屋が広く見えます。材料を節約することにもなりますので、向きを間違えないように気を付けましょう。


「張り替えるつもりでフローリング材をはがしたら、下地が腐っていた」など、いざ始めてみたら想定外の事態が起こる場合もあります。下地からのDIYも不可能ではありませんが、きれいに仕上げるにはそれなりの経験と技術が必要なことも覚悟しておきましょう。
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◆フローリングの張り替えは専門業者にお願いするのがおすすめ

DIYには「経済的である」「自分の好みを反映しやすい」などの利点が存在しますが、「時間がかかる」「失敗する可能性がある」などの欠点も考慮する必要があります。また、仕上がりの美しさにおいては、やはりプロの技術には敵わない部分があります。専門業者に仕事を依頼するとDIYよりもコストがかさむかもしれませんが、その最大のメリットは安心感です。


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