リフォームのノウハウ
2024.03.06
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フローリングの交換には「上張り(重ね張り)」と「張り替え」の2種類の方法があり、どちらを選ぶかによってかかる費用や時間、仕上がりに差があります。このうち、その手軽さから近年人気が高まっているのが、重ね張りによるリフォームです。
重ね張りとはどんな方法で、いったいどんなメリット・デメリットがあるのか。施工する場合はどんなことに注意すればいいのかなど、フローリングのリフォーム前に知っておきたいことをまとめてご紹介します。


目次

◆上張り(重ね張り)工法のメリット

◆上張り(重ね張り)工法のデメリット

◆上張り(重ね張り)リフォームを行う際の注意点

◆まとめ


◆重ね張り工法のメリット

重ね張り工法は、別名で上張り工法とも呼ばれ、その名の通り、既存のフローリングの上に新しいフローリング材を追加して施工する手法です。もう一方の張り替え工法は、古いフローリングを剥がし、その後新しいフローリングに切り替える手法です。

重ね張り工法のメリットは、既存のフローリングを剥がす必要がなく、それに伴うゴミ発生がない点にあります。これにより、全体の工事時間が短縮され、解体費や処分費用がかからないため、リフォーム費用が抑えられます。8畳ほどの部屋であれば、1日で工事が完了することもよくあります。また、工事時の騒音もそれほど大きくないため、近隣への影響を心配する必要がありません。
さらに、二重にフローリングが重なることで、床の強度が向上し、防音効果も期待できます(※床スラブ上に専用の支持ボルトを配置し、その上に床材を追加する形態ではありません)。特に下階への音の響きが気になる方にとっては頼りになります。床暖房にも対応した重ね張りフローリングを選ぶことで、床暖房をそのまま利用することも可能です。
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◆重ね張り工法のデメリット

重ね張り工法は数々のメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。その中で最も注目すべきは、新しく張られたフローリング材の厚みにより、部屋全体の床が上がり、敷居やクローゼットなどとの高低差が変わる可能性がある点です。

通常、フローリング材の厚みは12〜15mmであり、重ね張りを行うとこれだけ床が上がることになります。元々敷居が高かったり、クローゼットの扉がわずかに床から高い位置にある場合は問題ありませんが、敷居部分の高低差が小さいか、クローゼットの扉が床の高さにぴったり合っている場合、敷居の高さが失われたり、扉が開かなくなる危険性があります。

重ね張り工法は既存のフローリングを剥がさないため、もちろんフローリングを支える下地の状態までは確認できません。もし下地部分に腐食やシロアリが発生していても、それに対処する手段が限られるのも欠点です。

さらに、フローリングの重ね張りは基本的にフローリングからフローリングへの張り替え時にのみ可能な工法です。マンションでよく見られるような、カーペットからフローリングへの変更を望む場合には利用できませんので、この点に留意が必要です。
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◆重ね張りリフォームを行う際の注意点

メリットとデメリットを考慮し、重ね張り工法によるリフォームを検討する際の留意点をまとめました。

●段差対策の重要性
床の高さが大きく変化すると、部屋の雰囲気や家具の利用性が損なわれ、キッチンでの作業が不便になり、段差による転倒のリスクも増大します。したがって、重ね張りリフォームを検討する際には、段差対策を慎重に考慮する必要があります。

段差対策の方法として、厚さ1.5~6mmほどの特別な重ね張りフローリングを選択するか、非常に薄いフローリング材を使用することが挙げられます。現在では、様々なメーカーから専用の重ね張りフローリングが販売されており、これらは効果的な解決策と言えます。もう一つの対策としては、段差解消アイテムを使用し、敷居との隙間に見切り材を挿入することで、なだらかな傾斜を作り出し段差を解消することができます。なお、段差がごくわずかな場合は、既存のフローリングを削り出してから新しいフローリングを貼る方法もあります。
また、フローリングを上和張りすると開きドアの下端が床に擦れて開閉ができないケースあるため、単純な敷居の段差だけではなく開閉ができるだけの段差も考慮して上張りを検討しなければいけません。


●下地の状態に注意
フローリングの張り替えを検討する際の動機は個々に異なりますが、「傷やキズが目立ってきたから」「最近床がきしむようになったから」といった理由であれば、注意が必要です。床のきしむ問題や沈みは、フローリング材そのものではなく、下地に原因がある可能性があります。新しくフローリングを張ったばかりであれば問題ありませんが、10年以上経過した床、床の問題が下地である場合は、専門家に下地の点検を依頼することをおすすめします。

まとめ

最近では、新しい重ね張り専用のフローリング材や見切り材が豊富に揃っており、これにより重ね張りのデメリットも容易に克服できるようになりました。さらに、時間と費用の節約が可能など、重ね張りには多くのメリットがあります。フローリングを張り替える方法に迷っている方は、手軽にお近くのリフォーム会社に相談しましょう


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