家の玄関は、狭くて暗い印象を受ける場所です。清潔で気持ちの良い玄関は、外出する際に心地よい気分をもたらしてくれますが、同時に靴の臭いや泥汚れなどが気になることもあります。これらの課題に対処する手段として、ぜひ壁紙を考慮してみてください。
壁紙には多様なデザインと機能が備わっており、適切な壁紙を選んで玄関をリフォームすることで、理想的な快適で居心地の良い玄関を実現できます。この記事では、おすすめの玄関壁紙のデザインや機能、リフォームにかかる費用の一般的な相場、壁紙を選ぶ際の留意点についてご紹介します。
◆玄関の壁紙におすすめの色・デザイン
玄関は、家族が毎日家を出入りする時に必ず通る場所であり、お客様が最初通る場所です。お荷物の受け渡し等も行います。そのような役割をもつ玄関には、誰にでも受け入れられる清潔感や開放感、明るさを感じられる空間が望ましいといえます。それにあった玄関の壁紙、特におすすめの色やデザインをご紹介します。ホワイト（白）系統の壁紙
白系統の壁紙は、膨張色（主に白、赤、黄色など、色を比較して膨らんだり、広がったように見える色）と言われます。この壁紙は空間を広々と明るく感じさせ、コーディネートもしやすいため、失敗が少ないです。お好みの小物で演出も楽しめます。爽やかでクリアな印象を与える一方で、靴を脱いだり履いたりする際に壁に手をつくことがあり、実は手垢が付着しやすい場所でもあります。
縦ストライプ
縦のストライプ模様は、対象物を縦に引き伸ばす視覚的な効果があります。これを壁紙に取り入れることで、天井が高く感じられ、玄関などの狭いスペースでも圧迫感を軽減できます。派手な雰囲気を避けたい方や、無地の壁紙だけでは物足りないと感じる方にもおすすめです。なお、様々なデザインのストライプが用意されているので、お好みに合わせて選ぶことができます。
ベージュやブラウンの壁紙
ベージュやブラウンは暖かみがあり、穏やかな雰囲気を醸し出す色合いで、帰宅した際に心地よさを感じさせてくれます。ホッと一息つきたい方にお勧めです。また、白と比べて汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
グレーの壁紙
グレーの壁紙は、空間におしゃれな雰囲気を醸し出してくれます。間接照明などを巧みに活用することで、都会的な雰囲気が漂う玄関に仕上げることができ、さらに汚れが目立ちにくいのもおすすめポイントです。色調が深くなると、より落ち着いた雰囲気が広がりますが、黒に近づくと圧迫感が生じ、それによって空間が狭く感じられる可能性があるため、慎重な配慮が必要です。
ピンクの壁紙
ピンクの壁紙は、穏やかな雰囲気やポップな印象を醸し出すことができます。そのため、赤系統の色でありながら、気分を活気づけ、ポジティブな感情を引き出す効果も期待できます。家を出入りする際に楽しい気分に浸りたい方におすすめです。
※壁紙は、テクスチャー(模様）と色の濃さによって大きく影響しますので、色の名前でなく実際の色を確認する事をおすすめします。
◆玄関の壁紙には高機能な壁紙がおすすめ
玄関の壁紙に特におすすめの3つの機能について解説します。防汚機能
汚れやすい玄関には、防汚機能が不可欠です。玄関の床は靴についた土や砂で容易に汚れ、これらが乾燥すると舞い上がり、壁にも付着します。また、靴を履いて立ち上がる際に壁を触る機会が多く、思いの外手垢が付着しやすい場所です。防汚機能を備えた壁紙は、強力な樹脂でコーティングされたものや、表面にフィルムをラミネートしたものがあり、これらは汚れに強く、かつ汚れても迅速に拭き取ることができるため、清潔な玄関を保つのに適しています。
撥水機能
雨が降った日の玄関は、傘や靴、レインコートなどに付着した雨水で濡れてしまいます。その対策としてお勧めなのが、撥水機能を備えた壁紙です。壁紙が水を弾いてくれれば、壁が濡れて汚れるのを防ぎ、お手入れの負担も軽減されます。また、これはカビ対策としても効果的です。
消臭機能
玄関の臭いに対する有効な対策が消臭機能です。靴の臭いが気になるのはもちろん、家の中の様々な臭いが玄関に滞留しやすい場所です。換気をすることも難しい場合がありますが、消臭機能を備えた壁紙を使用すれば、これらの臭いトラブルを改善できます。
◆玄関の壁紙リフォームにかかる費用の相場
玄関は家の印象を左右する要素であり、壁紙をリフォームする際は特に美しく仕上げたいところです。この際、リフォーム会社に施工を依頼することがおすすめですが、その際に気になるのが費用の問題です。一般的に、壁紙リフォームの材料費は1㎡あたり1,000円前後であり、工事費用を含めても1㎡あたり1,300～2,000円程度が一般的です。通常の住宅の玄関は1～2帖ほどの広さであり、壁と天井を合わせても総額5万円前後でリフォームでき、費用が高額になることはありません。
ただし、吹き抜け構造の玄関の場合は、施工面積が広がるため費用がやや高くなります。また、高所作業のために足場を組む必要があるため、費用が通常より5～10万円ほど追加されることもあります。したがって、壁紙費用の見積もりだけでなく、その他の工事費を含めて総額を確認しておくことが重要です。
◆玄関の壁紙を選ぶ時の注意点
最後に、玄関の壁紙を選ぶ際に留意すべき重要な点についてご説明いたします。廊下や階段との一体感を考慮する
玄関から廊下や階段に直結する場合、急激なデザイン変更は違和感を生じる可能性があります。接続部分が自然に調和するように、廊下や階段と調和するカラーやデザインの壁紙を選択するか、場合によっては廊下や階段の壁紙も一緒に変更することがおすすめです。
採光やインテリアとの調和を考慮する
玄関の壁紙は他のインテリアや窓、照明とのバランスも考慮する必要があります。例えば、眩しさを避けるために、採光用の小窓や照明がある場合は真っ白な壁紙を避けると良いでしょう。観葉植物や絵画、小物の配置も考慮し、全体的な調和を保つように壁紙を選ぶと良いでしょう。
柄物はアクセントクロスを検討する
玄関に個性を出したいが、全体を派手な色や柄物にするのは抵抗がある場合には、「アクセントクロス」がおすすめです。一部の壁紙を異なるデザインにすることで、一際目立つアクセントを作り出し、全体的なバランスを取りながら個性を演出できます。また、壁の低い部分だけ壁材を変える「腰壁」もおしゃれな提案です。
◆まとめ
玄関は、薄暗さや狭さ、汚れや臭いが発生しやすい場所です。しかし、淡い色や縦の模様が入ったデザインの壁紙を選ぶことで、玄関が広く感じられ、さらに防汚機能、撥水機能、消臭機能などの高機能な壁紙を選べば、お手入れが楽で快適な玄関空間になります。また、玄関はスペースが限られているため、リフォーム費用はおおよそ5万円ほどで済みます。壁紙の選択には廊下や玄関との調和、他のインテリアとの相性も考慮することが重要です。キッチン、お風呂、洗面化粧台、トイレの水まわりに加え、内装、玄関、外壁などリフォーム全般お任せください。
費用のお見積もりは何度でも無料。リフォームローンや各種補助金など、お気軽にご相談ください。
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