リフォームのノウハウ
2024.02.29
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和室の壁仕上げには、主に伝統的な塗り壁が利用され、時間の流れとともに変わる風合いを楽しむことができます。
ただし、経年劣化により壁が崩れやすくなり、シミが目立つなどの問題が生じることがあります。
和室の壁にはさまざまな種類の壁材が存在し、それぞれ独自の特徴があります。
したがって、和室の壁をリフォームする際には、各種壁材の特性を理解し、注意深く選定することが重要です。



目次

◆和室の壁リフォームの費用相場と工期

◆和室の壁リフォームに使用される壁材

◆和室の壁リフォームをDIYで行うことはできる?

◆まとめ


◆和室の壁リフォームの費用相場と工期

和室の壁は、通常の洋室とは異なる性質を持っているため、リフォームにおける費用や工期も異なります。リフォーム会社の見積もりが正確かどうかを判断するためにも、相場を把握しておくことが重要です。以下は、和室の壁リフォームにおける費用と工期の一般的な相場です。なお、以下の金額はすべて6畳間の場合のものです。
【費用】


























壁材 費用相場
砂壁 8万円~
土壁 8万円~
漆喰 8万円~
珪藻土 12万円~
クロス 18万円~


ますます、和室の壁リフォームにかかる費用相場を壁材ごとにご案内いたします。
意外と思われるでしょうが、クロスを施工する際には下地となるボードを張る必要があり、そのため費用が塗り壁よりも高くなる傾向があります。
塗り壁の場合、施工費用の相場は大体同じですが、床の間がある場合は施工面積が増えるため、やや割高になる可能性があります。
なお、塗り壁の場合は元の壁材を剥がして撤去してから塗るか、上塗りするかによっても費用相場が変動します。具体的なリフォーム費用を知りたい場合は、実際にリフォーム会社に部屋を見てもらうことをおすすめします。
次に、工期についても考えてみましょう。
クロスの場合、費用は高いですが、元の壁を残したままボードを張るため、工期が比較的短くなります。
一方、塗り壁でも同じ壁材に変える場合や下地がしっかりしている場合は工期が短くなりやすく、逆の場合は長くなりやすい傾向があります。
また、塗り壁の場合も費用相場と同じく、剥がし撤去の場合と上塗りの場合で工期が変動するため、注意が必要です。

【工期】


























壁材 費用相場
砂壁 2日~4日
土壁 2日~4日
漆喰 2日~4日
珪藻土 2日~4日
クロス 1日~2日

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◆和室の壁リフォームに使用される壁材

和室の壁には一般的に「塗り壁」が主流とされていますが、最近ではクロスを利用する傾向も増えています。今回は、和室の壁リフォームに最適な壁材5つとその特徴をご紹介いたします。

●砂壁
糊で色砂や色ガラス粉を練り上げて仕上げた「砂壁」は、シンプルでありながらも高級感があり、古くから茶室や客間の壁材として親しまれてきました。砂壁は有害物質を発生させず、防火性や調湿性に優れており、特に子供のいる家庭や湿度の高い地域におすすめです。ただし、ややデリケートで、経年劣化によりボロボロ崩れやすい傾向があり、定期的なメンテナンスが必要です。

●土壁
土を塗り上げた「土壁」は、自然な質感を楽しめる特徴があります。「聚楽壁」や「大津壁」など、異なる土を使用することで多様な表情を味わえます。断熱性が高く、熱や冷気の伝導を抑え、生活臭のニオイを吸収する機能性も備えています。ただし、剥がれやすくひび割れしやすい性質があります。
●漆喰
消石灰に砂や糊を混ぜ、水で練り上げた「漆喰」は、白く滑らかな外観が特徴です。洋室でも人気で、アルカリ性によりカビの発生を抑え、抗菌作用があります。剥がれにくく、消しゴムで簡単に汚れを取ることができる利便性もあります。

●珪藻土
「珪藻土壁」は植物プランクトンが堆積してできた素材を使用し、微細な穴がたくさん開いています。高い調湿性や消臭性能を持ち、表面はざらざらとして温かみのある雰囲気を醸し出します。漆喰同様、コテ目のつけ方によって様々な表情が楽しめます。

●クロス
和モダンな空間を演出したい場合、洋風の「クロス」を選ぶことも一つの選択肢です。塗り壁風のクロスもあり、和のテイストを残しつつメンテナンスが比較的容易です。機能性壁紙を選ぶこともできますが、本物の塗り壁には及ばない機能性があります。それでも、手入れの負担が少なく、取り入れやすい選択肢と言えます。
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◆和室の壁リフォームをDIYで行うことはできる?

自ら和室の壁を手作業でアップグレードすることは可能です。
リフォーム会社に頼むよりも経済的であり、加えて自身の好みに合わせて仕上げる利点があります。
ただし、塗り壁は非常に手間がかかり、美しく仕上げるには高度な技術が必要で容易には行えません。
一度失敗すると、リフォーム会社に頼んだ場合よりも逆に高額になる可能性もあります。

塗り壁風のクロスを取り付ける場合でも、もともとの壁が塗り壁であればボードの設置などの下地作りが必要であり、知識のない方にとっては非常に高い難易度の作業といえます。
DIYで壁のリフォームは可能ですが、無理をせずに専門のリフォーム会社に相談することをおすすめします。自宅の和室に最適な壁材は何か、専門的な見地からのアドバイスが得られます。
塗り壁は技術力が重要な要素ですので、複数の会社から見積もりを取り、信頼できるリフォーム会社を見つけることが重要です。

◆まとめ

和室の壁リフォームにおいて、砂壁、土壁、漆喰壁、珪藻土壁など、自然素材を活用した塗り壁が一般的に採用されています。近年では、これらの天然素材に代わり、塗り壁を模したクロス(壁材)も登場し、手軽に自然素材の温かみを感じることができます。

塗り壁は左官職人が手作業で模様を施すため、施工期間は長めですが、クロスに比べてリーズナブルな価格で仕上げることができます。一方で、クロスは工期が短い反面、下地作りが必要で費用がやや高めとなります。塗り壁のDIYも可能ではありますが、高度な技術が要求されるため、まずはリフォーム会社に相談することがおすすめです。


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