リフォームのノウハウ
2024.03.01
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シンクの下に取り付けられ、食品の廃棄物を粉砕して排水するディスポーザーは、衛生的なシステムとして海外でも人気が高い設備の一つです。昨今日本のマンションでも便利設備の1つとして注目されています。

戸建てのリフォームを検討する際に、ディスポーザーの導入が希望されるケースも増えています。ただし、ディスポーザーを設置するにはいくつかの条件があります。ここでは、ディスポーザーの基本情報をお届けし、新規導入を検討する方々のご参考としていただきます。


目次

そもそもディスポーザーってなに?

こんなに便利!ディスポーザーのある暮らし

ディスポーザーのデメリットとは?

ディスポーザーは、リフォームで取り付けることが可能◎しかし注意点も...

ディスポーザーの使用方法

ディスポーザーの取り付け工事はどんなもの?

まとめ





そもそもディスポーザーってなに?

ディスポーザーは、シンクの下に取り付けられる設備で、排水口の中にブレード(刃)が設けられており、これが回転することで生ごみを粉砕して水に流すシステムのことを指します。1927年にアメリカで発明され、日本では1990年頃から普及し始めました。

主に戸建に使われるディスポーザーには「生物式」と「機械式」の2つの種類があります。

生物式ディスポーザー

「生物式ディスポーザー」は、ディスポーザーのあるマンションなどで一般的に採用されるタイプです。このシステムでは、ディスポーザーの下に排水処理槽が埋設されており、キッチンで発生した生ごみはディスポーザーによって粉砕されて流されます。その後、排水処理槽内で微生物による分解が行われ、最終的に下水道へと運ばれます。生物式は設備がやや大掛かりであり、定期的なメンテナンスが必要です。そのため、戸建てにはあまり適していません。

機械式ディスポーザー

「機械式ディスポーザー」は、シンクの下に分離乾燥機が設置されているタイプです。ディスポーザーによって粉砕された生ごみは、この分離乾燥機の中で熱せられ、水分が蒸発します。すると、重量の減った衛生的な状態で生ごみが蓄積されます。乾燥した生ごみは1〜2ヶ月に1回、燃えるゴミとして処理されます。



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こんなに便利!ディスポーザーのある暮らし

家にディスポーザーがあると、以下のような便利な点があります。

簡単な廃棄物処理

食品の廃棄物をディスポーザーに投入することで、簡単かつ迅速に処理することができます。これにより、ゴミ箱が臭いを発することなく、衛生的な状態を維持できます。

排水管の詰まりを防止

食品の廃棄物がディスポーザーで粉砕されて水に流れるため、排水管の詰まりを防ぐことができます。特に、油や脂肪が排水管内で凝固して詰まりを引き起こすことを防ぐ助けになります。

匂いの低減

生ごみがディスポーザーで粉砕され、即座に排水されるため、家の中に不快な臭いが漂うことがありません。

ゴミの減量

生ごみをディスポーザーで処理することで、一般の生ごみと比べてゴミの量が減少します。これは環境にもやさしい方法です。

調理の効率化

調理中に出る果物や野菜の皮、果肉などを即座にディスポーザーに投入することで、調理の際の作業効率が向上します。

快適なキッチン環境

ディスポーザーを使うことで、キッチン周りが清潔に保たれ、快適な作業環境が確保されます。

このように戸建てにディスポーザーを取り付けるメリットは、ゴミ出しの手間を省くだけでなく、生ごみをゴミ箱や三角コーナーに放置する必要がなくなるため、衛生的な点も挙げられます。さらに、機械式ディスポーザーを使用する場合、生ごみがすでに乾燥され、余分な水分が抜けているため、可燃ごみとして出すことができます。この状態のゴミはゴミ処理場での焼却が容易であり、結果として二酸化炭素の排出が軽減されます。また、生物式ディスポーザーの場合、生ごみが液体状態まで粉砕されて下水に流されるため、焼却処理の手間がかからず、環境負荷が抑えられるという側面もあります。
これらの利点は、日常の生活をより便利で快適なものにする一助となります。



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ディスポーザーのデメリットとは?

ディスポーザーの使用には電気と水が必要であり、そのため導入後は電気料金と水道料金がやや増加する可能性があります。また、ディスポーザーのブレードが回転する際には、ミキサーやフードプロセッサーと同様の音が発生します。この音が不快に感じることもあるかもしれません。



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ディスポーザーは、リフォームで取り付けることが可能◎しかし注意点も...

技術的には戸建のシンクにディスポーザーを取り付けることは可能ですが、設置には各自治体の許可が必要です。

特に生物式の場合は、排水処理槽の埋設や生ごみの処理方法に関する規制が厳しい場合があります。そのため、自治体がディスポーザーの設置を認めているかどうかに注意が必要です。

機械式のディスポーザーでも、処理水の排水に関する規制があるため、自治体の確認と申請が必要です。
それでも、機械式ディスポーザーは大規模なリフォームや複雑なメンテナンスが必要ないため、戸建に導入する際には実現可能性が高いです。



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ディスポーザーの使用方法

ディスポーザーを使用する際には、いくつかの手順が必要です。また、生ごみの投入方法によって、2つのタイプがあります。

一つ目は生ごみを連続して処理できる「連続投入式のタイプ」です。このタイプでは、水道水を流しながらディスポーザーのスイッチを入れ、ブレードのついた粉砕室に生ごみを投入します。15秒ほどで粉砕が終了し、スイッチを切って水道水を止めれば作業完了です。

もう一つは、連続して投入できない「一括投入式」のタイプです。こちらでは、ディスポーザーの蓋を外して生ごみを粉砕室に投入し、水道水を流しながら蓋を閉め、スイッチを入れます。粉砕音が静かになったらスイッチを切り、作業が完了します。



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ディスポーザーの取り付け工事はどんなもの?

ディスポーザーを設置する手順は以下のようになります。



  1. 【自治体への設置可否確認】

    ディスポーザーの設置が自治体で許可されているかを確認します。特定の地域ではディスポーザーの設置が制限されている場合があります。


  2. 【キッチンの仕様確認】

    ディスポーザーを設置するためには、キッチンの仕様を確認します。ステンレスのシンクで、排水溝が特定のサイズ(115mm、170mm、180mm、185mm)であることが必要です。また、キャビネットが観音開きのタイプであることも条件となります。これらの条件はディスポーザーの種類によって異なるため、事前に確認してください。


  3. 【維持管理点検契約の締結】

    ディスポーザーのメンテナンスに関する契約を、ディスポーザーの製造メーカーまたはリフォーム会社と締結します。定期的な点検やメンテナンスが必要です。


  4. 【自治体への申請資料の提出】

    ディスポーザーの設置に必要な申請資料を自治体に提出します。これには設置計画や工事の内容に関する情報が含まれます。


  5. 【設置工事開始】

    許可が得られたら、設置工事を開始します。工事ではシンクにディスポーザーを取り付け、水道管や電源と接続し、排水システムに統合します。






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まとめ

キッチンに生ごみを置きたくない方や環境に配慮したい方には、ディスポーザーがおすすめです。しかし、ディスポーザーを設置するにはいくつかの障壁があります。特に自治体への申請手続きは煩雑で難しい場合もあります。

そんな時は、ぜひフジケンリフォームにご相談ください。私たちは施工だけでなく、ディスポーザーの設置方法の確認や自治体への申請手続きも丁寧にサポートいたします。

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