リフォームのノウハウ
2024.03.27
picture

家が年数を重ねるにつれて、壁紙が黄ばんだり、壁に穴が開いたりといった問題に直面する方は少なくないでしょう。こうした状況に直面した場合には、室内の壁をリフォームすることをお勧めします。また、間取りの変更や、室内の温度や騒音などによる快適性の向上も、内壁リフォームによって実現できる可能性があります。そこで、本記事では室内の壁リフォームの種類や費用の目安、注意すべきポイントについて解説します。


目次

室内の壁リフォームの種類

壁の補修【室内の壁リフォーム①】

壁材の変更【室内の壁リフォーム②】

壁の撤去/設置【室内の壁リフォーム③】

壁面収納の設置【室内の壁リフォーム④】

まとめ


室内の壁リフォームの種類

室内の壁の改修には、大まかに以下の4つの方法があります。
・壁の修理
・壁材(壁紙など)の交換
・壁の追加または撤去
・壁面収納の設置

適切な施工内容を選択するには、お悩みやニーズに合わせて考える必要があります。しかし、自宅に最適な壁の改修を選ぶのは容易ではありません。例えば、小さな損傷でも壁材全体を交換する方が望ましい場合もあれば、外見からは分からないほどの深刻な損傷があるために壁を全面的に作り直す必要がある場合もあります。どの改修が本当に必要かを判断するのは難しいため、リフォーム会社に相談するだけでなく、自分でも壁の改修に関する知識を持つことが望ましいです。次章からは、それぞれの改修方法の特徴をご紹介します。

壁の補修【室内の壁リフォーム①】

まず、壁の修理について説明します。

壁の補修
壁に穴が開いたり、傷や亀裂が見られる場合には、壁の補修が必要です。機能やデザインに大きな問題がない場合でも、破損した箇所を修復する必要があります。壁紙を変更する際も、破損した下地をそのままにすると仕上がりが悪くなるため、下地処理を含めた修理が勧められます。

壁の修理にかかる費用
壁の修理の費用は、2.5万円から5万円程度で比較的安価です。ただし、破損が大きく下地に影響している場合は、石膏ボード(下地材)の交換が必要になり、費用が高くなることがあります。

壁の修理を依頼する際のポイント
壁の傷や穴の程度は自己判断が難しい場合があります。実際には、深刻な状態にあることもあります。例えば、地盤沈下により土台や柱、梁が歪むと、壁に亀裂が生じる可能性があります。このような場合、放置すると建物が倒壊する危険があるため、注意が必要です。修繕の必要性や規模については、リフォーム会社の意見を聞きながら判断することが重要です。

壁材の変更【室内の壁リフォーム②】

壁面のリフォームは、部屋のイメージを変える手段の1つとして挙げられます。壁は部屋を占める大きな面積を持っているため、壁紙の柄や色、素材を変更するだけでも、雰囲気が大きく変わります。さらに、機能性の高い壁紙や様々な素材も存在し、部屋の特定の問題に対処することができます。例えば、部屋が湿気っぽく臭いが気になる場合、防臭性や吸湿性に優れた珪藻土の塗り壁や特殊な壁紙を選択することで改善できます。

壁材のリフォームにかかる費用は、選択する壁材によって異なります。以下に、一般的な費用の目安とその特徴を示します。※6畳間(壁天井の総面積が約40㎡)を想定しています。






壁材 相場特徴
壁紙の張替え 5~10万円最も一般的な壁材。
ビニールクロス・紙クロス・布クロスなど
種類が豊富で比較的安価に施工可能。
壁の塗装 5~10万円壁に塗料を何層にも塗り重ねる。
費用は壁紙と同じか少し高い程度で、
塗料を混ぜることで自由な色を出せるのがメリット。
塗り壁 10~15万円土や砂、漆喰、珪藻土などを塗り上げる伝統的な方法。
機能性に優れた素材が多いが施工費用はやや高めで、
きれいに仕上げるには熟練の技術を必要とする。

壁材の変更を依頼する際には、部屋ごとの特性を考慮することが重要です。例えば、水回りでは耐水性が高く、お手入れが容易な壁紙を選ぶのが良いでしょう。一方、寝室ではリラックスできる自然素材の塗り壁が適しています。部屋の特性に合わせて選ぶことで、満足度が高まります。

ただし、部分的に壁を変更すると、新旧の壁材の色調の違いが目立ってしまうかもしれません。また、内装全体の統一感が失われる可能性もあります。そのため、リフォームを検討する際には、隣接する廊下や他の部屋と合わせて壁材の変更を行うことが成功の鍵です。リフォーム会社との相談を通じて、統一感のある空間づくりを目指しましょう。

picture
picture

壁の設置/撤去【室内の壁リフォーム③】

部屋の配置を変更したい場合は、部屋の仕切りを解体したり、新たに壁を建てたりすることが有効です。
仕切りの解体や新たな壁の建設は、一つの部屋を複数に分ける、逆に複数の部屋を一つにまとめる際に適しています。生活動線を改善したい場合や、ライフスタイルや家族構成が変わって新たな部屋を必要とする場合には、壁の改装を行うことで部屋の数を調整することができます。
壁の改装にかかる費用は、幅3.6m程度の壁を建てる場合の相場が約8万円から15万円です。電気配線を行う場合は追加で約5万円、天井の高さを調整する場合は約5万円から10万円、床の高さを調整する場合は約10万円から20万円程度の追加費用がかかります。
一方、2つの6帖の部屋を合併させるために壁を解体する場合の費用相場は約5万円から10万円です。壁の解体と引き戸の設置を両方行う場合は、合計で約20万円から30万円程度かかります。
壁の改装を依頼する際の注意点としては、壁の修復や壁材の交換よりも大規模な工事になることが挙げられます。壁の新設や解体を組み合わせて行う場合や、作業が失敗した場合には、追加の手間や費用が発生する可能性があります。
また、壁の数を変更することによって冷暖房の効率が低下したり、防音機能が損なわれる可能性も考えられます。リフォームを行う前に、リフォーム会社との詳細な打ち合わせが必要です。
picture

壁面収納の設置【室内の壁リフォーム④】

壁面利用により、収納スペースとしてタンスや棚を設置したものが壁面収納となります。

壁面収納は、しばしば無駄なスペースとなりがちな壁周辺を有効活用する手段です。わずか10㎝ほどの奥行きがあれば、シンプルな棚を設置することが可能です。したがって、部屋が狭くて収納スペースが必要な方や、家具を追加する余裕がない方に最適です。また、家具を置く場合と比べて、部屋全体の統一感を損なわず、隙間もできないため掃除が容易です。

壁面収納の費用は、主に2つのタイプに分かれます。一つは職人によってデザインされるオーダー家具であり、もう一つはパーツを組み立てるシステム壁面収納です。これらの費用は大きさによって異なりますが、オーダー家具では1カ所あたり20万円から100万円、システム式では20万円から80万円程度です。オープン収納の場合は、扉のない設計になるため通常よりも5万円ほど安価になります。また、既存の壁に棚を取り付ける場合は、15万円から30万円程度の費用がかかります。このため、部屋の特性や必要な収納スペースの量を考慮し、適切な選択をすることが重要です。

壁面収納を設置する際には、いくつかのポイントに留意する必要があります。例えば、壁面収納は移動が難しく、不要になった場合には撤去工事が必要です。また、一部のデザインは部屋に圧迫感を与える可能性があるため、慎重に選択する必要があります。収納の目的や部屋のイメージを明確にし、信頼できるリフォーム会社に依頼することが大切です。

まとめ

部屋の内装をアップデートするには、基本的には壁の修理、壁材の変更、壁の設置・撤去、そして壁面収納の追加の4つの主要な方法があります。それぞれのメソッドには異なる利点やデメリットがあり、適切な選択をするためには、費用や状況、特に注意すべき点をよく考慮することが肝要です。ただし、最も適切なリフォーム方法を見極めるのは、素人にとっては容易ではありません。壁リフォームを成功させるためには、経験豊富なリフォーム会社に相談することを強くお勧めします。


名古屋・岡崎市・豊田市・刈谷市で住宅リフォームをお考えなら、4年連続エリア販売数【No.1】のフジケンリフォーム! 
キッチン、お風呂、洗面化粧台、トイレの水まわりに加え、内装、玄関、外壁などリフォーム全般お任せください。 
費用のお見積もりは何度でも無料。リフォームローンや各種補助金など、お気軽にご相談ください。
対応エリアは、西三河(岡崎市・安城市・刈谷市・豊田市・西尾市・知立市・高浜市・碧南町・みよし市・幸田町)を中心に名古屋・大府市・豊明市・半田市・豊川市・蒲郡市など幅広いエリアで対応しております。
コラム一覧へ