リフォームのノウハウ
2024.03.26
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皆さんのお部屋の壁に、黒いシミのようなものが見られませんか?それはおそらくカビかもしれません。カビは壁紙の外観だけでなく、健康への影響やアレルギーを引き起こす可能性があります。さらに、大量繁殖すると木材を腐らせ、家の耐久性を低下させてしまいます。カビを発見した場合は、速やかに対処することが理想的です。この記事では、壁紙にカビが生える原因や対処法、そしてカビの発生を予防する方法についてご紹介します。


目次

壁紙にカビが生える原因は湿気!

【壁紙・壁材別】カビを落とす方法

壁紙にカビが生えるのを防ぐ5つの方法

どうしてもカビが落ちない時は壁紙を張替える

まとめ


壁紙にカビが生える原因は湿気!

壁紙にカビが生える主な原因は、要するに湿気です。そのため、カビ対策を考える際には、室内の湿度が高くなる原因を検討する必要があります。部屋の湿度が高まる主な要因を以下に述べます。

日当たりの悪さ
日当たりが悪いと必ずしも湿気が高まるとは限りませんが、日照が不足することで風通しが悪化し、湿気が溜まりやすくなります。隣家との距離が近い場合や、周囲に樹木や物体が密集している場合などは、空気の循環が悪化し湿度が高くなりやすいです。

換気不足
近年の高気密住宅は、十分な換気がなければ湿気が溜まりやすい構造になっています。特に水回りや寝室などは湿度が高くなりやすいので、積極的な換気が必要です。

結露
室内外の温度差が大きい冬場には、空気中の水分が急激に冷やされて結露が発生しやすくなります。高断熱住宅では特に注意が必要で、壁紙が濡れてカビが繁殖する可能性があります。

雨漏り・漏水
天井付近にカビが生えている場合は、雨漏りが原因であることがあります。また、配管の破損による漏水も見逃せません。これらの問題は、水が見えにくい場所で発生することがあるので、注意が必要です。

誤った掃除
水拭きした後に乾拭きを怠ると、壁に水分が残りやすくなります。特に湿度の高い季節では、壁がなかなか乾かないため、十分な乾拭きが必要です。

【壁紙・壁材別】カビを落とす方法

カビは掃除によって取り除けますが、壁紙のデリケートさに応じて洗剤が傷む可能性があるため、壁材の種類に応じた掃除方法を選択することが要です。以下に、壁材の種類ごとの基本的な掃除方法をご案内します。

【水を弾く壁紙】
まず、壁紙に少量の水を付けて水が弾くかどうかを確認します。吸水性の低い「水に強い」壁紙の場合、水分吸収の心配がないため、中性洗剤を使用して掃除することができます。かたく絞った雑巾でカビを除去し、その後洗剤を塗り込みます。掃除後は、残留洗剤や水分を拭き取ることが重要です。

【水を吸収する壁紙】
布クロスや紙クロスなど、吸水性が高い「水に弱い」壁紙は、摩擦やダメージに敏感ですので、洗剤や漂白剤を使用した掃除は避けます。かたく絞った雑巾で拭き取り、残ったカビは歯ブラシで優しくこすり落とします。専用のカビ掃除洗剤もありますが、使用前に使用方法を確認し、色落ちなどのテストを行ってください。

【塗り壁】
土壁や砂壁などの天然素材を使用した塗り壁は、吸放湿性能が高く、一般的な壁紙よりもカビの発生率が低いですが、万が一カビが発生した場合は慎重に掃除する必要があります。水を吸い込みやすく、こすると崩れやすい性質があるため、かたく絞った雑巾で優しく拭き取ります。しかし、塗り壁の取り扱いは繊細なため、不安があればリフォーム会社に相談することをお勧めします。

【木材の壁】
木材も水を吸収しやすく、やわらかいためカビが奥深くに広がりやすい性質があります。表面に限れば、簡単に掃除できますが、カビ取り剤は木材を傷める可能性があるため、アルコールを含ませた雑巾で拭き取る方法が適しています。カビはアルコールに弱く、アルコールは蒸発するので、木材に適した方法です。

壁紙にカビが生えるのを防ぐ5つの方法

カビの発生は、日常の些細な工夫で防ぐことが可能です。掃除が難しい壁紙や塗り壁などの壁材を使用している部屋では、特に重要です。以下に、簡単に実践できる5つの予防法をご紹介します。

適切な換気を心掛ける
換気はカビ対策の基本です。晴れた日に窓を開けて空気を入れ替えるだけでも、湿気が逃げていきます。窓を2か所開けて風を通すと、効果的な換気が期待できます。窓がない場合は、除湿剤を使用することや、除湿機を設置することも有効です。

定期的な掃除を心がける
壁に付着したホコリなどがカビの栄養源となります。壁の拭き掃除を月に1回行うことで、カビの予防につながります。

壁と家具の間にスペースを確保する
湿気は狭い場所に溜まりやすいため、大きな家具を壁から離して配置することが重要です。密着すると湿気がこもり、カビが発生する可能性が高まります。

適切な加湿を心がける
冬場は乾燥しやすいため加湿器を使用しますが、過剰な使用はカビの発生を促します。湿度は60%程度が適切であり、それ以上の加湿は避けるようにしましょう。

結露対策を行う
結露が発生する場合、窓や壁の断熱性能が低い可能性があります。断熱材の追加や断熱ガラスの取り付けなど、断熱性能を向上させることで結露を防ぐことができます。予算や時間に余裕がない場合は、窓に貼る断熱シートの活用も有効です。

どうしてもカビが落ちない時は壁紙を張替える

カビが長期間放置されると、壁紙にしっかりと染み込み、取り除くのが難しい場合があります。徹底的な掃除でもカビを取り除けない場合は、壁紙の張り替えを考える必要があります。新しい壁紙を選ぶ際には、防カビ加工が施されたものを選ぶと再発を防げます。さらに、壁の断熱工事や除湿機の設置など、湿気を制御する方法も検討することで、カビの発生を抑えた部屋を作ることができます。ただし、壁の下地や断熱材にもカビが広がっている場合は、それらも交換する必要があります。工事の必要な範囲を判断するためにも、まずはリフォーム会社に相談することをおすすめします。

まとめ

カビは湿気さえあれば、どの部屋の壁紙にでも生えてくる可能性があります。カビの発生を防ぐためには、換気の徹底や断熱リフォームなどによって、湿度を適度に保つことが大切です。
それでもカビが発生してしまった場合は、壁材に合わせた掃除をすることによって、カビを落とすことができます。カビは人体に悪影響を及ぼす恐れがあるため、中性洗剤やアルコールスプレー、雑巾を使って丁寧に除去するのがポイントです。
どうしてもカビが取れない時でも、壁紙を張り替えれば改善可能です。ただし、カビが深いところにまで達していると、石膏ボードや断熱材等の下地の交換が必要になる場合があります。どこまで取り替えるかはリフォーム会社に相談すると安心です。
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