リフォームのノウハウ
2024.03.25
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将来を考慮して、バリアフリーの浴室に関心を持つ方もいるでしょう。浴室をバリアフリーにする際には、必要な設備を明確に把握し、介護保険や補助金の制度を確認して費用を抑えることが重要です。ここでは、浴室をバリアフリーにするための基本的な知識を紹介します。


目次

◆浴室のバリアフリー化が推奨されている理由

◆バリアフリー化が必要な浴室の箇所

◆リフォームには介護保険・補助金を活用しよう

◆まとめ


◆浴室のバリアフリー化が推奨されている理由

なぜ浴室のバリアフリー化が奨励されるのかを考えてみましょう。浴室には様々な危険が潜んでいます。

バリアフリー化が施されていない浴室には、特にお年寄りや介護が必要な方々が入浴する際に多くのリスクが存在します。例えば、浴槽をまたぐ際に手すりがないと、転倒してしまう可能性が高く、それによるケガの危険性があります。また、浴槽が大きすぎると、体が湯に沈み込み過ぎてしまうリスクもあります。その他、床が濡れて滑りやすい場合や、出入口に段差がある場合なども、転倒のリスクを高めてしまいます。

介護する側とされる側の双方の視点が重要です。浴室のバリアフリー化リフォームでは、お年寄りや介護が必要な方々の視点だけでなく、介護者の視点も考慮する必要があります。介護者は相手の動作をスムーズにサポートするために、様々な動きや体勢の変化を必要とします。一方、介護を受ける側は介護者に体を預ける場面もあるため、安全な環境が重要です。介護やサポートが円滑に行えるよう、適切な設備やスペースを確保することが求められます。

◆バリアフリー化が必要な浴室の箇所

浴室のバリアフリー性能向上に関して、主に以下のポイントが推奨されています。

・入口の段差
入口に段差があると、つまずいて転倒する可能性が高まります。段差を完全に取り除くか、2cm以下に抑えることが望ましいです。段差を撤去する場合は、脱衣室側が浸水しないよう排水設備を整える必要があります。

・浴槽
一般的な浴槽の深さは約60cmですが、これは高齢者や身体的に不自由な方にとって跨ぎづらく、転倒の危険性が高まります。利用者の体格によって異なりますが、平均的な深さは約40cmが好ましいとされています。また、浴槽の外側にステップを配置したり、浴槽内に傾斜を付けることで、浴槽と洗い場の段差を軽減することができます。

・手すりなどの支援設備
浴槽を出入りする際には、つかみやすい位置に手すりが重要です。利用者の動きやすい場所や体格に合わせて手すりを設置しましょう。浴槽周辺だけでなく、入口付近やシャワー横にも手すりを設置すると、転倒防止や立ち上がりの支援に役立ちます。

・床の滑り止め対策
浴室の床がタイルの場合、湿った状態では滑りやすくなります。転倒すると重大なケガにつながる可能性があるため、水はけが良く滑りにくい加工が施された床材を選択することが推奨されています。また、衝撃を和らげる柔らかい床材も適しています。

・ヒートショック防止
床の表面が冷たいと、ヒートショックのリスクが高まります。断熱性の高い素材を選択することが重要です。

・扉の素材について
浴室の扉にはガラスを避けるか、割れにくい素材を選択することが望ましいです。万が一転倒した場合、ガラスが割れて大けがにつながる可能性があるため注意が必要です。

・非常ブザーの設置
高齢者や介護を必要とする方が単独で入浴する際には、万が一の事態に備えてすぐに支援を呼べるよう、浴室内に非常ブザーを設置することが推奨されています。ボタン式や引き紐式など操作しやすい製品を選ぶことが重要です。

◆リフォームには介護保険・補助金を活用しよう

バスルームのバリアフリー性能向上リフォームは、介護保険や補助金の制度を駆使することで、費用を削減することが可能です。

介護保険の対象は誰ですか?
自宅などのバリアフリー化を行う際に、介護保険の住宅改修費を受け取ることができます。支給を受けるためには、要介護認定で「要支援」または「要介護」の判定が必要です。支給額は、支給限度基準額20万円の9割である18万円が上限です。
リフォームの対象となる条件は、以下の6つです。いずれかの条件を満たす場合、支給されます。

1 手すりの設置
2 階段の解消
3 床や通路の材料を変更して滑り止めや移動をスムーズにする
4 ドアを引き戸などに取り替える
5 便器を洋式便器などに交換する
6 その他、1から5までの住宅改修に関連する改修工事

介護保険を利用する場合は、事前に市区町村に必要書類を提出する必要があります。工事完了後に証明書と共に再度書類を提出すると、支給を受けることができます。

自治体には補助金交付制度がある場合もあります
バリアフリー化を促進するため、補助金交付制度を設けている自治体もあります。
リフォームを検討する前に、自治体のウェブサイトを確認したり、役所の窓口で相談したりすることをお勧めします。
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◆まとめ

いかがでしょうか。ユニットバスリフォームでバリアフリー性能向上が重要ということがわかって頂けたかと思います。バリアフリー性能の向上はお風呂のリフォームと同時でなければできないことが多いため、お風呂のリフォームをする際に必ず検討するようにしてください。お風呂を使うことを長い目で見て必要なことを取り入れることが、この先の快適なお風呂をつくることにつながります。


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