リフォームのノウハウ
2024.04.01
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「ユニットバスをあまり使った経験がなくて、どうやって使えばいいのか不安。」
「ユニットバスを考えていますが、本当に快適に使えるのか心配。」

こんな風に、ユニットバスの使い方に関する疑問や不安をお持ちかもしれませんね。

海外では一般的なバス・トイレ一体型の3点ユニットバスですが、日本ではバスとトイレが別々の場合が一般的なため、あまり馴染みがないかもしれません。

ただ、ホテルなどでよく見かける3点ユニットバスを使ったことがあっても、「なんとなく使ってみたけど、なんだか使いづらかった」と感じたことがあるかもしれませんね。自分の使い方が正しいのか不安になりますし、リラックスできないですよね。

今回は、ユニットバスの基本的な使い方から快適に使うコツ、清潔に保つための掃除方法まで、詳しくご紹介します。



目次

この記事で学べる内容

ユニットバスのお風呂の使い方

ユニットバスのトイレの使い方

ユニットバスの洗面台の使い方

狭さを感じにくくする使い方

ユニットバスのNGな使い方

ユニットバスの掃除方法






この記事で学べる内容

3点ユニットバス向けの基本的な使い方
ユニットバスで快適なバスタイムを過ごすための方法
ユニットバスでのNGな使用方法について
ユニットバスのカビ対策と掃除方法
この使い方を覚えておけば、今後ユニットバスを利用する際に安心してリラックスしたバスタイムを楽しむことができます。

また、バス・トイレが一体となった3点式だけでなく、1点・2点ユニットバスを使用する方にも役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください。

ユニットバスとは、バスルーム内に組み込まれた設備を指します。以下はそれぞれのタイプの説明です。

【1点ユニットバス】バスルーム内に浴槽のみが設置されているタイプで、最も一般的なお風呂の形式です。
【2点ユニットバス】 バスルーム内に浴槽と洗面台が配置されているタイプで、洗い場が洗面所としても機能します。
【3点ユニットバス】 バスルーム内に浴槽・洗面台・トイレが一体化されているタイプで、単身者向けの賃貸物件やホテル、あるいは外国風の住宅などでよく見られます。



ユニットバスを自信を持って使いこなすためには、まずは3点ユニットバスの基本的な使い方を習得しましょう。
以下では、ユニットバス内の次の設備の使い方を詳しく説明します。

・浴槽
・トイレ
・洗面台

それぞれについて、安心して利用するための手順を紹介します。


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ユニットバスのお風呂の使い方

3点ユニットバスを使う際に最も混乱するのは、おそらくお風呂の利用方法です。
そこで、まずは3点ユニットバスにおけるお風呂の使い方を具体的に説明します。

シャワーで済ませる時

お湯を張らず、シャワーだけを利用する場合は、シャワーカーテンの使い方に特に気を配りましょう。シャワーカーテンは、浴槽とトイレ側のスペースを仕切るために取り付けられているカーテンです。このカーテンは、トイレ側の床や壁を水で汚さないようにする役割があります。3点ユニットバスを利用する際には、シャワーカーテンを設置しておくと便利です。シャワーを浴びる際には、お湯を出す前にシャワーカーテンを浴槽の内側に下ろして閉めておきます。これにより、シャワーカーテンが水や泡の飛び散りを防いでくれるため、トイレ側の床や壁が濡れるのを防ぐことができます。

【POINT】シャワーカーテンが体に密着してしまう場合は、カーテンの下部に向かってシャワーのお湯を流すようにすると、カーテンが浴槽側にしっかりと密着してくれます。

シャワーを終えたら、シャワーカーテンや浴槽を流水で軽く洗って、石鹸カスを残さないように気をつけましょう。最後に、カーテンを振って水を切り、乾きやすい状態で保管します。カーテンは広げておくと空気が通りやすくなりますので、できるだけ広げておくと良いでしょう。シャワーカーテンに汚れが残ったままだったり、長時間湿ったままだとカビが生えやすくなりますので、水切りと乾燥を促すことを習慣づけましょう。シャワーを浴びる際には、シャワーカーテンの取り扱いが重要です。シャワーカーテンについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

湯船に浸かった後に体を洗う時

最初に湯船に浸かりたい場合は、まず浴槽にお湯をためます。この際、シャワーカーテンは浴槽の外側に置いておきます。体を温めるためにお湯に浸かった後は、お湯を抜きながら頭や体を洗います。体を流す際には、前述の通りシャワーカーテンを浴槽の内側に下ろして閉めておきます。

【POINT】湯船に先に浸かる方法は、事前にお湯をためておくため、バスタイム中にお湯を待つ必要がありません。これにより、時短で効率的にお風呂を楽しむことができます。湯船に浸かった後に体を洗うことで、湯船に浸かりつつも体を清潔にすることができます。

体を洗った後に湯船に浸かる時

湯船に入る前に体を清潔にするためには、まずシャワーカーテンを浴槽の内側に下ろして頭や体を洗います。体を洗ったら、残った泡やシャワーカーテンに付着した汚れも流してからお湯を貯めます。お湯を貯める際にはシャワーカーテンを外側に出しましょう。湯船に浸かってから、お湯を抜いた後にも浴槽内を軽く流しておくことがおすすめです。体を洗った後でも、皮脂や髪の毛が浴槽に残ることがあります。これらの汚れを蓄積させないために、最後にしっかりと洗い流すようにしてください。


【POINT】体を先に洗う方法では、お湯をためる時間をバスルームで待つ必要があります。
この待ち時間を有効活用して、スキンケアやマッサージ、読書など、リラックスした時間を過ごすことができます。
ゆったりとした時間を楽しみたい人には、体を洗ってからゆっくりお湯に浸かるのがおすすめです。


バスマットやタオルの置き場所

3点ユニットバスを使う際、バスマットやタオルを置く場所に迷うことがありますね。基本的には、トイレ側の床を濡らさないようにするため、バスマットやタオルは浴槽のすぐ近くに置いておくのが良いでしょう。バスルームの外にバスマットやタオルを置いてしまうと、体から水滴が落ちてトイレ周辺が濡れてしまう恐れがあります。シャワーカーテンを閉めて浴槽の外を守る意味が薄れてしまいます。バスマットやタオルを浴槽付近に置いておけば、浴槽から出た際にそのままバスマットの上に足を踏み出し、そこで体を拭くことができます。これにより、体を拭いた状態でバスルームを出られるため、浴槽の外側をほとんど濡らすことなく済ませることができます。


【POINT】足を拭いた後、バスマットを使って床に落ちた水滴や浴槽の周りの水滴を拭き取りましょう。これにより、湿気を最小限に抑えることができます。さらに、体を拭いた後のタオルでシャワーカーテンの水滴も軽く拭き取ると、シャワーカーテンが早く乾き、カビの発生を予防できます。


脱いだ服と着る服の置き場所

3点ユニットバスを利用する際、脱ぎ捨てた服や着替える服の置き場所に悩むことがありますね。服をユニットバスの内側に置くべきか、それとも外側に置くべきか、決めかねることもあります。そのため、脱ぎ捨てや着替えを行う場所を基準にして、服の置き場所を決めてみてください。

ユニットバス内での正しい着替え方

ユニットバス内での着替えの際は、脱いだ服や着る服をユニットバス内に置くと便利です。
もしユニットバス内に棚やラックがない場合は、一時的にトイレの貯水タンクの上や便器の蓋の上に置くこともできます。ただし、蓋の上に直接置くのが気になる場合は、収納ボックスやバスケットを使用してみましょう。その上に服を置くことで、直接接触することなく便利に使えます。
一方、ユニットバスの外で着替えをする場合は、お風呂を出てすぐの場所に着る服を置くのが良いでしょう。
服の置き場としては、棚やラックを利用するのが便利ですが、場所が限られている場合は小さな椅子を使っても良いでしょう。脱いだ服は、洗濯カゴに入れておくと片付けも簡単です。



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ユニットバスのトイレの使い方

ユニットバスでのお風呂の使い方を紹介しましたが、トイレについても考えてみましょう。

おそらく、ユニットバスでのトイレ使用方法は通常のトイレと同じだと思われるかもしれませんが、実は2つの注意点があります。それは、

・防水スリッパの着用
・床への物の置き方

です。

それでは、これらについて一つずつ説明していきます。

防水スリッパを使う

お風呂を使用した後、時々トイレ側の床に水滴が残っていたり、湿っていることがあります。これにより、裸足で歩くと足が濡れてしまったり、布製のスリッパが水を吸って湿ったりすることがあります。このような状況では、足を拭いたりスリッパを乾かす手間が増えてしまい、面倒ですよね。そこで、防水スリッパが役立ちます。防水スリッパは、水を吸わない素材で作られているため、水溜まりになったり湿ったりすることがありません。防水スリッパは手軽に入手できるものがありますので、ぜひ試してみてください。

床にモノを置かない

トイレの床には、サニタリーボックスや掃除用具などを置きたくなることがありますが、3点ユニットバスの場合は床に物を置かない方が衛生的で、掃除もしやすいです。お風呂に入る際に床が濡れることがあり、物が置いてあると水がその隙間に入り込み、その部分だけ乾きにくくなります。この状態が続くとカビが生えやすくなりますし、お風呂の度に床に置いてある物を持ち上げて拭くのは手間がかかります。そのため、最初から床には何も置かない方が衛生的でベターです。また、ユニットバスの床はシャワーで流して洗うのが手っ取り早く綺麗にできる掃除方法です。この際にも、床には何も置かない方がスムーズに掃除できます。
サニタリーボックスや掃除用具は、使い捨てのものや壁にかけられるものを選んで、床には直接置かないようにしましょう。



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ユニットバスの洗面台の使い方

狭い3点ユニットバスの洗面台は、物を置くスペースが限られています。そんな洗面台を効果的に活用するためのコツは、次の2つです。

・置くものは最小限にする

・吸盤やマグネットを活用する


それでは順番に詳しくお伝えします。

置くものは少なめにする

3点ユニットバス、特に単身用の物件のユニットバスでは、洗面台のスペースが非常に限られていることがよくあります。洗面台に置くアイテムは、必要最低限に絞る必要があります。実際、洗面台のフチほどのスペースしかない場合もあり、通常の独立型洗面台と同じような量のアイテムを置くことはできません。そのため、3点ユニットバスの洗面台に置くアイテムは、「水周りで使用する必要があるもの」と「お風呂上がりに使用するもの」に絞り込むことが重要です。
例えば、歯ブラシと歯磨き粉、コンタクトレンズの洗浄ケース、化粧水、シェーバーなど、必要最低限のアイテムを選びます。水回りに置く必要のあるものは、キッチンのシンクに分散させることも考えられます。洗面台に置くアイテムは、慎重に選りすぐるようにしましょう。

ユニットバスの洗面台はスペースが非常に限られているため、吸盤やマグネットで取り付けられるカゴやフックが重宝します。吸盤やマグネットを使えば、洗面台の収納スペースを増やすことができます。さらに、壁面に取り付けられるカゴなら、重いものでも安心して収納できます。洗面台のフチに物を置かなくても済むため、イヤなぬめりを防ぐこともできます。吸盤やマグネットの活用方法としては、以下のようなものがあります。

・鏡にフック付き吸盤を取り付け、目玉クリップで挟んだ歯磨き粉をかけておく
・壁にマグネットで取り付けられるカゴを設置し、コンタクトレンズの洗浄ケースを入れる
・吸盤で壁面にくっつけられるうがい用のカップを買って、鏡に取り付ける


あなたが洗面台に置いておきたいものに合わせて、吸盤やマグネットのついた収納グッズを活用してみて下さいね。



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狭さを感じにくくする使い方

これまで3点ユニットバスの基本的な使い方を説明してきましたが、次はより快適に過ごせる方法を紹介します。これらの方法は、1点や2点ユニットバスの方にも役立つ情報なので、バスルームでリラックスしたい方はぜひ参考にしてください。

居心地を良くする使い方

ユニットバスの多くは、白っぽい樹脂系の材質で作られており、その無機質な印象が気になることがありますね。
しかし、自宅の部屋のようにリラックスできる空間に変えることで、バスタイムがより楽しみになるでしょう。そこで、ユニットバスを快適で居心地の良い空間に変えるためのアイデアをご紹介します。


ゆっくり湯船に浸かるならバスタブトレーがおすすめ

お風呂の中で読書やスマホをチェックするなど、自分の時間をゆっくり過ごしたい方には、バスタブトレーがおすすめです。バスタブトレーは、浴槽の端に設置して使用するテーブルのようなアイテムです。その上には安定感があり、本やスマホだけでなく、お気に入りのドリンクやアロマキャンドルも置くことができます。バスタブトレーは、半身浴を贅沢に楽しむのに最適なアイテムです。
さらに、バスタブトレーの素材は様々で、竹や木製のものもあります。これにより、ユニットバスの無機質な雰囲気に自然な温かみを加えることができます。ユニットバスでのリラックスタイムをより充実させたい方は、ぜひバスタブトレーを試してみてください。バスタイムが格段に豊かなものになること間違いありません。

好みのボトルに詰め替える

ユニットバスの無機質で寂しい雰囲気を手軽に変えたい場合、まずはボトルの詰め替えから始めてみましょう。ボトルの中身をお好みのデザインのものに詰め替えるだけで、バスルームに個性的なアクセントが生まれ、愛着が湧きます。選んだお気に入りのボトルは、ただの容器ではなくバスルームのインテリアとして活用できます。ボトルを選ぶ際は、バスルームの雰囲気に合ったものを厳選してみてください。そうすれば、ユニットバスの空間をより魅力的に演出できます。さらにおしゃれに見せたい場合は、ボトルの形を統一することをおすすめします

はがせる防水壁紙やステッカーでプチDIY

ユニットバスを個性的な空間に変えたいなら、防水の壁紙やステッカーを貼ってみましょう。

壁の色や柄を変えるだけで、空間の雰囲気が一変します。たとえば、白っぽいユニットバスの壁がビビッドなオレンジに変わると、お風呂に入るたびに元気が出る明るい場所になるでしょう。同様に、ブルー系の壁紙なら落ち着いた空間に、パステルカラーなら可愛らしくおしゃれな雰囲気になります。自分の好みや気分に合わせて壁の色や柄を選ぶことで、ユニットバスが心地よい空間に変わるでしょう。また、はがせるタイプの壁紙やステッカーを選ぶことで、イメージが違った時や引っ越し時にも簡単に取り外すことができます。

消臭剤代わりにリードディフューザーを置く

特に3点ユニットバスを使用する方は、リードディフューザーを試してみてください。

リードディフューザーは、アロマオイルが入ったボトルに専用のスティックを挿して香りを楽しむアロマグッズです。お好みの香りを選べるだけでなく、見た目もおしゃれでインテリアとしても人気があります。

3点ユニットバスでは、トイレと同じ空間にお風呂や洗面台があるため、臭いが気になる場面が多くなります。そんな時に消臭剤を置くのも良いですが、リードディフューザーなら消臭効果だけでなく、おしゃれな香りも楽しめます。しかも、火や電気を使わないので安全性も心配ありません。

ユニットバス内にリードディフューザーを置いて、快適なバスタイムを演出してみてください。

きれいな状態を保つ使い方

ユニットバスは日常的に使用するため、無防備な状態で使用することが多く、そのためすぐに汚れやカビが発生してしまうことがあります。しかし、いくつかのポイントを抑えることで、清潔な状態を維持することができます。以下のポイントを参考にしてください。

しっかり換気する 湿度が高いとカビが発生しやすくなるため、換気扇を回したり窓を開けて十分な換気を心掛けましょう。換気扇は24時間運転させるのが理想的です。

汚れを蓄えない石鹸カスや皮脂汚れなどが浴槽や床・壁に付着することがあります。お風呂から出る前にシャワーで全体を流し、汚れをしっかり洗い流すようにしましょう。また、50度以上のお湯で流すとカビ予防にもなります。

モノを浮かすバスタブや棚に直接物を置くとぬめりの原因になります。吊り下げるタイプのラックやフックを利用して、モノを浮かすように配置しましょう。これらのポイントに注意することで、ユニットバスを清潔な状態に保つことができます。普段からこうした細かなことに気を配り、定期的に掃除を行うことで、清潔なバスルームを維持することができます。

時短派の方も、ゆっくりくつろぐ派の方も、お風呂は日々の疲れや汚れをリフレッシュするための特別な時間です。そのため、ユニットバスの限られた空間をできるだけ広く感じられるよう工夫することが重要です。具体的な方法として、以下の2つが挙げられます。

1. 収納を工夫することユニットバスのスペースは通常の室内よりも狭く、収納スペースも限られています。そのため、ユニットバス内で物を配置する際には、スペースをうまく活用して収納する工夫が必要です。

ラックや棚を床に置くと、スペースが狭く感じられることがあります。そこで、ユニットバス内のデッドスペースを利用して収納する方法が有効です。デッドスペースとは、利用されていないスペースのことであり、ユニットバス内にも存在します。以下に、デッドスペースの例とそれを活用する方法を挙げます。

【シャワーフック付近】シャワーフックに取り付けるシャワーラックを使用する。
【蛇口付近】蛇口の少し上の壁にマグネット式のラックを取り付ける。
【トイレのタンク上】二段以上のラックを設置するか、縦に突っ張るタイプのキッチンラックを使用する。
【トイレットペーパーホルダー上】ホルダーの隙間に差し込んで設置するタイプのラックを使う。
【天井付近】壁と壁で突っ張るタイプの棚を設置する。
これらのスペースにラックや棚を設置することで、ユニットバス内の収納スペースを有効活用し、狭く感じることなく使うことができます。

2. 広く見える工夫をすること
ユニットバス内の空間を広く見せるためには、視界を遮らない工夫や色使いに気を配ることが肝要です。

まず、視界を遮るシャワーカーテンは、透明なものに取り替えることで解決できます。透明なシャワーカーテンは、シャワーを浴びている間でも空間が仕切られず、開放的な雰囲気を保ちます。また、透明なカーテンは光を通しやすいため、照明の明かりも効果的に届きます。

さらに、ユニットバス内では白を基調とした色使いが有効です。白は広がりを感じさせる色であり、空間をより広く見せる効果があります。下の画像を比較してみると、白を多く使ったユニットバスの方が開放的で広々と感じられます。


これらの工夫をすることで、限られたユニットバスの空間でもより快適にお風呂タイムを楽しむことができます。




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ユニットバスのNGな使い方

これまでユニットバスの正しい使い方や快適な過ごし方を紹介してきましたが、反対に避けるべきNGな使い方も存在します。誤った使い方をすると、ユニットバスの損傷や劣化を引き起こす可能性があります。ここでは、ユニットバスで避けるべきNGな使い方を3つご紹介します。

これらのポイントは、ユニットバスの耐久性や清潔さを損なう可能性があるため、徹底的に避けるべきです。


排水溝に髪の毛を流すのはNG

ユニットバスで髪を洗ったりすると、どうしても髪の毛が抜け落ちてしまうことがありますね。しかし、そのまま排水溝に流してしまうのは避けるべきです。なぜなら、流れた髪の毛が排水溝の奥でぬめりに絡みついて、排水管の詰まりを引き起こす可能性があるからです。排水管が詰まると、水の流れが悪くなりますし、最悪の場合、洗い場(3点ユニットバスの場合はトイレ側の床)に水が溜まって外に溢れることもあります。
さらに、外に溢れた水が下の階に漏れると、大変な迷惑がかかる可能性もあります。マンションやアパートでは特に注意が必要ですね。
そうした問題を避けるためには、髪の毛をそのまま流さず、ヘアキャッチャーやネットを排水口に設置して引っかかったものを捨てるようにしましょう。

タワシやメラミンスポンジの使用はNG

ユニットバスのお掃除には、頑固な汚れを落としやすいタワシやメラミンスポンジは使わないようにしましょう。

なぜなら、これらの洗浄アイテムは浴槽を傷つける可能性があるだけでなく、ユニットバスには汚れを付きにくくする加工や抗菌加工が施されていることがあります。そのため、タワシやメラミンスポンジを使うと、これらの加工を剥がしてしまう可能性があります。結果的に、綺麗に掃除しているつもりでも、逆に汚れやすい状態にしてしまうことになります。

ユニットバスの掃除には、お風呂用の専用スポンジや食器用スポンジを選ぶようにしましょう。


お風呂の後に換気をしないのはNG

お風呂を使用した後に換気を怠るのもNGです。ユニットバスは密閉された構造であり、お風呂を使用する際には内部に熱や湿気がこもりやすい特性があります。お風呂を使用中は快適ですが、使用後に換気を行わないと湿気がこもった状態が続きます。湿度の高い状態が持続するとカビが発生しやすくなり、特に梅雨の時期や夏はユニットバス内に黒いカビが繁殖してしまうことがあります。カビの発生を防ぐためにも、お風呂を使用した後は窓を開けたり換気扇を回したりして、湿気を外に逃がすことが重要です。


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ユニットバスの掃除方法

これまでにユニットバスの適切な使用方法やNGな使い方についてご紹介しました。これらの情報を参考にすることで、将来的にユニットバスをスムーズに利用できるでしょう。しかしながら、ユニットバスを使用する際には掃除方法も重要です。そこで、手軽で効果的なユニットバスの掃除方法を場所別にご紹介します。

これらの掃除方法は簡単に行えるものばかりですので、お風呂に入ったついでやスキマ時間を活用して試してみてください。

浴槽と壁の掃除方法(1点〜3点ユニットバス共通)

必要なものは、浴室用の中性洗剤、柄付きのスポンジ、そしてタオルです。所要時間は約10分です。

浴槽の掃除は、中性洗剤を全体に吹きかけてスポンジで丁寧に擦るだけでOKです。定期的に行えば、いつも清潔な状態を保つことができます。

浴槽を掃除するついでに、壁も同様に洗いましょう。カビが生えていない場合は、中性洗剤だけで汚れを十分に落とせます。浴槽と同じく、定期的な洗浄はカビの予防に効果的です。

洗い終わったら、最後にタオルで水気を拭き取り、換気を十分にしてください。


排水口の掃除方法(1点〜3点ユニットバス共通)

必要なものは、使用済みの歯ブラシと浴室用の中性洗剤です。所要時間は約5分です。
まず、排水口の目隠しカバーやヘアキャッチャーを取り外して、中性洗剤を周囲に吹きかけます。その後、歯ブラシを使って細かい箇所まで丁寧に擦り洗います。洗剤を流したら、取り外した部品を元に戻して作業完了です。排水口の掃除頻度が高ければ、作業にかかる時間も短くなります。一方、放置しているとぬめりやカビ、臭いが発生してしまい、綺麗にするのが難しくなります。
なるべく頻繁に掃除をすることで、所要時間を短く抑えることができます。気がついたらすぐに掃除する習慣を身につけてみてください。

床の掃除方法(1点・2点ユニットバス共通)

必要なものは、使用済みの食器用スポンジと浴室用中性洗剤です。所要時間は約5分です。

まず、ユニットバスの床全体に中性洗剤を吹きかけます。次に、使い古しの食器用スポンジを使って床を丁寧に擦り洗いします。掃除の際に特に注意が必要なのは、四隅や壁との境付近です。ここは汚れが溜まりやすく、ピンク色の汚れが発生しやすいので、十分に擦るようにしましょう。

洗剤を洗い流したら、換気扇を回しておくことを忘れずに行いましょう。

洗面台の掃除方法(2点・3点ユニットバス共通)

必要なものは、洗面台付近に常にかけておく小さめのスポンジです。所要時間は約3分です。ユニットバス内の洗面台は、多くの場合ツルッとした陶器製であり、汚れを落としやすいです。普段のお手入れで放置していなければ、洗剤を使わずにスポンジで擦るだけで、ザラつきや滑りをすぐに取り除くことができます。

洗面台の近くに小さめのスポンジをかけておけば、歯磨きをしながら片手で掃除ができるので便利です。

シャワーカーテンの掃除方法(3点ユニットバスのみ)

必要なものは、洗濯用洗剤です。所要時間は、洗濯時間を除いて計15分です。シャワーカーテンを清潔に保つためには、取り外して洗濯機で洗うのが一番手軽な方法です。一般的な洗濯物よりも大きいサイズですが、比較的軽いので干すのもそう難しくありません。週末ごとに洗って天日干しすることで、カビの発生を抑えることができますので、ぜひ実践してみてください。
ただし、注意点として、シャワーカーテンには洗濯機で洗えるものと洗えないものがあります。シャワーカーテンを購入する際は、洗濯OKのものを選ぶようにしてください。

トイレの掃除方法(3点ユニットバスのみ)

必要なものは、トイレ用洗剤、流せるトイレ用除菌シート、ビニル手袋、雑巾です。所要時間は15分です。

ユニットバスのトイレ掃除は、効率的に行うことができます。以下は、ステップ形式で効率的な掃除方法をご紹介します。

STEP①:便器の中に洗剤を回しかけて10分待ちます。この間に換気扇を回しましょう。
STEP②:待っている間にシャワーで床や便器の下部を洗い流します。
STEP③:10分後、ビニル手袋を着用して除菌シートで便座や便器の濡れた部分を拭きます。
STEP④:使用済みの除菌シートをトイレに流します。この時、トイレの中にかけた洗剤も流れます。
STEP⑤:雑巾や重ねたキッチンペーパーで床の水気を拭き取ります。

この方法で週に一度以上掃除すれば、便器の中をブラシで擦る必要がなく、綺麗な状態を維持できます。ただし、月に一度は汚れが溜まりやすいフチ裏を擦り洗いするようにしましょう。

湿気がこもるユニットバスの注意点

湿気のこもるユニットバスで留意すべきポイントを紹介しましたが、湿気が問題となる環境では、定期的な掃除や換気だけでなく、さらなる注意が必要です。

以下に、湿気がこもりやすいユニットバスで留意すべき3つのポイントをお伝えします。

浴槽のお湯は早めに抜く

お風呂に入った後は、浴槽のお湯を早めに抜くように心がけましょう。
換気扇を回していても、浴槽にお湯が残っていると湿気がすぐれず、ユニットバス内の湿度が高いままになります。

このままではカビが繁殖しやすくなるため、お風呂上りにはできるだけ早くお湯を抜くようにしましょう。

ただし、後で再び入る予定がある場合や家族のためにお湯を残しておく必要がある場合もありますよね。その際は、浴槽のお湯を残す場合は必ず蓋をしておきましょう。これにより湿気が閉じ込められ、カビの発生を防ぐことができます。

長風呂する時は必ず水分補給

湯船にゆっくり浸かる際は、定期的に水分補給をすることが大切です。

ユニットバスは湿気がこもりやすく、熱気が逃げにくい性質を持っています。そのため、お風呂に長時間浸かっていると、内部が高温多湿な状態になります。このような状況で水分を補給せずにいると、熱中症のリスクが高まります。

ですので、長時間の入浴は無理のない範囲で行い、適度な間隔で水分補給を行うようにしましょう。


湯船に浸かるときはトイレットペーパーを外す

3点ユニットバスを使用する際には、お風呂にお湯をためる前に、トイレットペーパーをユニットバスの外に出しておくと良いでしょう。

お湯を貯めると、シャワーの使用に比べて湿度の高い状態が長時間続きます。このような状況下では、裸で置かれたトイレットペーパーは湿気を吸収し、ふにゃふにゃになってしまい、使用することが難しくなります。

密閉されたビニール袋に入れて保管している予備のトイレットペーパーはそのままでも問題ありませんが、ホルダーに取り付けられたトイレットペーパーや裸で置かれたストックは、事前にユニットバスの外に出しておくことが賢明です。

まとめ

これまでに、ユニットバスの基本的な使い方や快適な使い方についてご紹介しました。さらに、NGな使い方も押さえておきましょう。

ユニットバスのNGな使い方:
・髪の毛を排水溝に流さないこと
・タワシやメラミンスポンジで擦り洗いしないこと
・お風呂の後の換気を怠らないこと

また、ユニットバスの掃除方法も細かく紹介しました。

・浴槽と壁
・排水口
・床
・洗面台(2点・3点ユニットバスのみ)
・シャワーカーテン(3点ユニットバスのみ)
・トイレ(3点ユニットバスのみ)

さらに、湿気がこもりやすいユニットバスでは次の点にも注意してください。

・お湯は早めに抜くか蓋をする
・長時間のお風呂では水分補給を忘れずに
・湯船に入る際はトイレットペーパーをユニットバスの外に出す(3点ユニットバスのみ)

これらのポイントを押さえて、快適なユニットバスライフをお楽しみください。

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