リフォームのノウハウ
2024.02.22
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一般的に古い木造の住宅は寒さに弱いとされています。これは断熱材が適切に施されていないことが主な原因とされていますが、断熱リフォームだけを行うのは効果が限定されると言えます。壁に手を加えるリフォームは、他の改修と同時に行うことがおすすめです。なぜなら、断熱リフォームは単なる寒さ対策だけでなく、夏の暑さにも有効であり、冷暖房費の節約にもなります。断熱リフォームがもたらす効果やその手法、そして他のリフォームとの同時実施がおすすめされる理由について、以下でご紹介いたします。是非参考にしてみてください。


目次

◆暖房・冷房節約以外にも! 断熱リフォームがもたらす3つの隠れたメリット

◆断熱工事の口コミ

◆断熱リフォームの種類

  
◆断熱リフォームの主な材料

◆なぜ断熱リフォームを他のリフォームと一緒にすべきなのか

  
◆まとめ



◆暖房・冷房節約以外にも! 断熱リフォームがもたらす3つの隠れたメリット

熱が逃げにくくなるため、冷暖房による快適な温かさや涼しさが持続します。外部の気温の変動に対しても安定しやすくなります。これは当然のことですが、その他にもさまざまな利点が存在します。以下で詳しくご紹介いたします。


1.暖房の立ち上がりが早くなる
冷暖房が効きが速いと体感できます。

2.光熱費も安くなる
冷暖房の空気が逃げにくいので、当然ながら光熱費も安くなります。


3. 断熱リフォーム暖かさだけじゃなく病気の改善にも役立つ
コチラは断熱された家に引っ越した方のデータですが、疾病が改善されている様子がグラフで表示されています。手足の冷えは当然ながら大きく改善されていますが、その他アレルギー系の疾病改善も数字として現れています。
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◆断熱工事の口コミ

断熱工事 施工事例 O様邸

外側からのみの工事で、仮住まいせずに住みながらのリフォームを実現
外側からの外壁・断熱工事のみだったので、引っ越しなど仮住まいの負担もなく住みながら工事ができました。補助金を活用してお得にリフォームできた上に、「前とは比べ物にならないぐらい暖かくて、快適!」と家族も喜んでいます。
夜10時に暖房を切っても、室温20℃ぐらいからあまり下がらないので光熱費も削減できました。

LIXIL まるごと断熱リフォーム
出典:https://www.lixil.co.jp/shoenesumai/dannetsu/marudan/

◆断熱リフォームの種類

断熱リフォームの方法は、家の状況や希望、予算によって異なります。できないもありますので、施工業者とよく相談して決めるようにしてください。 大きく分けると、家の外側からもしくは内側から断熱する施工方法になります。
●内断熱工法
文字通り内部から施工される手法です。内壁を剥がして断熱材を導入する方法や、上から直接施工する方法などが選択できます。家具を動かす場合や、台所をリフォームする際には、キッチンの配置変更が必要となります。必要な部分だけを断熱することが可能ですが、エアコンやコンセントなどの電気工事が通常必要です。また、上から直接施工するリフォームは、解体が少ないため廃棄物が減少しますが、若干のスペース制約が生じるという欠点も考慮されます。

●外部断熱工法
文字通り建物外部から行われる手法です。断熱性のある塗料を塗布または吹き付ける方法と、外側に断熱パネルを取り付ける方法が選択肢となります。 ただし、外部に断熱材を追加する場合、建物の元々の構造に十分な強度が確保されていることが条件となります。

◆断熱リフォームの箇所
熱の漏れを最小限にするためには、全体的に包み込むことが最も有効ですが、ご希望や予算に応じて、適切な断熱リフォームを検討してみてください。懸念事項やその理由を検討し、施工業者と協力して最適な手法を検討することが重要です。

●床下の断熱リフォーム
「底冷え」の言葉通り、冷えは下から上に向かって広がります。床は足に直接熱や冷えが伝わる場所であるため、足元の冷えに対処するには効果的な手段です。この問題に対処するためには、床下に潜り込んで施工する方法や、床を剥がしてもしくは上から断熱材を導入する方法があります。

●天井の断熱リフォーム
屋根裏を断熱する方法です。断熱材を隙間なく敷き詰める事で、上から熱が逃げるのを防ぎます。

●壁の断熱リフォーム
部屋は壁に囲まれています。その内部に断熱材が入っていないと、外気がほとんどそのまま伝わってきます。熱を通しにくい材料を壁の隙間にはさむ事で、内部に外気を通さないようにします。

●窓の断熱リフォーム
熱の約半分が、開口部である窓から逃げていくといわれています。 窓を取り替えるという方法もありますが、2重窓にするほうが手軽に工事が行えるため、窓の断熱リフォームとして広く行われています。

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◆断熱リフォームの主な材料

断熱材は、熱の伝導を防ぐために空気の移動を制限します。大まかに分けて2つのタイプがあり、「繊維系」と「発泡樹脂系」が挙げられます。どちらも空気を内部に閉じ込めることで、優れた断熱性が期待されます。イメージしやすく言えば、「布団」と「発泡スチロール」の違いといった感じです。

●繊維系の断熱材、グラスウール断熱
グラスウールは、安価なので広く住宅の断熱材として使われている材料です。厚みや繊維の細さによっても性能が異なります。中でも繊維の細いものは高性能グラスウールと呼ばれています。繊維の太さが細くなると同じ密度でも繊維の 本数が増える為、グラスウール中の空気が増え、断熱性能が高くなります。

●繊維系の断熱材、ロックウール断熱
鉱物である玄武岩などを原料に、人の手によって作られる繊維です。 耐熱性があるので防火に優れています。

●繊維系の断熱材、セルローズファイバー、羊毛、ポリエステル
いわゆるリサイクルされた断熱材です。古新聞、羊毛の古着やペットボトルなどから再生され、環境にやさしいのが特徴です。 グラスウールやロックウールと比べると、値段が2倍~4倍ほど上がります。

●”発泡樹脂系”ポリスチレンフォーム
水や湿気に強く、断熱性能も高いのが特徴です。床や外断熱によく使われます。ただし、グラスウールと比べると価格が高くなります。

●発泡樹脂系、フェノールフォーム
フェノールフォームは、断熱材の中でも特に性能が高く、その分高価です。

●発泡樹脂系、ウレタンフォーム吹きつけ断熱
形になった断熱材を施工するのではなく、吹き付けると発泡する材料を使って断熱をします。隙間を作りにくく劣化にも強いとされています。現在のところ約2割のシェアだそうですが、これから増える可能性が高い施工方法です。

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◆なぜ断熱リフォームを他のリフォームと一緒にすべきなのか

●家具の移動、足場などが1回で済む
内部から断熱を行う際、リフォームをすると家具の移動が必要です。断熱リフォームと他のリフォームを別々に行うと、都度段取り手続きが必要になります。また、一度にリフォーム工事を進めることで、家具の移動手間を一回で済ませることができます。
逆に外部から断熱を行う場合は、足場が必要になります。足場を組む際には、例えば屋根のメンテナンスなど他の工事も同時に進めた方が効率的です。

●一緒にまとめたほうがトータルのコストが下がるから
一緒にまとめると、足場を組むコストや職人さんの手間が減るのでトータルコストを下げる事が出来ます。

●内部をはがすから
断熱リフォームは、部屋の表面を剥がして施工する方が美しく仕上がるため、壁や床が経年劣化してきたときに同時に行うとお勧めです。また、壁の内部に手を入れるなら、同時に耐震リフォームも取り入れることが最適です。

◆断熱リフォーム注意点
断熱リフォームは、家の構造部分にも関わってくるため、きちんとした施工が必要です。しっかりと材料の性質を見極めて、適材適所で丁寧に施工する事が大事です。

●施工は丁寧にしないと間から熱が逃げる

隙間があれば、そこに空気の移動が生まれせっかくの断熱効果が減ってしてしまいます。施工には、丁寧な作業が求められます。

●結露に注意しないと湿気でダメージを受ける
断熱する事によって結露が発生すると、他の材料をいためる事になります。防湿シートを適切な場所に使用し、内部で結露しないように注意する事が大切です。

◆まとめ

いかがでしたでしょうか。断熱は冬だけでなく、夏の暑さにも有益です。優れた熱効率により、快適な温かさや涼しさを実感することができます。古い家は寒さがしみじみと感じられますが、断熱材を導入して快適な住まいに向けて進んでいきましょう。もちろん、湿気対策も見逃さないように心掛けてください。
窓や断熱材の不足、直接触れる床など、寒さを感じる要因は多岐にわたります。断熱材の有無で家の寒さを感じ方は大きく異なります。一時しのぎで十分なのか、それとも根本的な改善が必要なのか、検討するべき点はさまざまです。
自身や家の状況に合った最適な対策を見つけ出し(場合によっては専門家に相談する)、必要に応じて他の対策も検討するようにしましょう。


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