間接照明ってどんな照明？

間接照明とは、照明器具などの光源が目に直接入らず、代わりに天井や壁などに反射して拡散された光を利用する照明方法のことです。

間接照明のメリット

間接照明の特徴は、光が直接目に入るのではなく、壁や天井を照らして部屋全体を柔らかく明るくすることです。そのため、眩しさを感じることがありません。光の当たる箇所とそうでない箇所のコントラストが生まれ、部屋に立体感が出るため、リラックスした雰囲気を醸し出します。このような特性から、「リラックスしやすく」「快適な睡眠を促す」と評されています。

間接照明はどんな種類があるの？

間接照明にはいくつかの種類がありますが、その中でも「コーブ照明」「コーニス照明」「バランス照明」を取り上げてご紹介します。

コーブ照明

コーブ照明は、部屋の天井を照らす一種の間接照明手法です。天井を広く明るく照らすことで、部屋全体がより広々と感じられる効果があります。通常、折り上げ式の天井に取り付けられることが多く、ダウンライトと比べて陰影が少なく、部屋全体が柔らかな雰囲気に包まれます。
※コーブ照明だけで照度を確保した場合、空間全体に均一な明るさが欠け、漠然とした雰囲気になる可能性があります。また、細かな作業を行う場合は、光の強さが不十分であるため、ダウンライトなどの基本的な照明が必要です。

コーニス照明

コーニス照明は、壁を照らす一種の間接照明手法です。壁やカーテンを明るく照らすことで、空間に奥行きや広がりを与える効果があります。さらに、天井が比較的低い場合でも施工が可能であり、高さに制限がある環境でも取り入れやすい間接照明法です。
※コーニス照明を設置する壁面には、ブラケット照明やコンセントなどの設置を避けることが重要です。これらの器具や配線がコーニス照明によって照らされると、下に影が生じてしまい、コンセントなどが目立ってしまう可能性があります。壁面やカーテンなど、照射される対象が美しく見えるように検討することが必要です。

バランス照明

バランス照明は、壁の天井部分と下部壁面を照らす間接照明の手法であり、コーブ照明とコーニス照明の中間に位置します。光を2方向から照射するため、影が生じにくくなるという利点があります。
※照明の配置計画には、天井や壁の素材や質感との調和が不可欠です。バランスを考慮した照明の配置が求められます。

間接照明を成功するための5つの鍵

間接照明を考える際に抑えておきたい5つのポイントをご紹介しています。間接照明をご検討中の方は、これらの注意点をしっかりと確認しておきましょう。

間接照明だけにしない

間接照明は、通常の照明よりも柔らかくやや暗い印象を与えることがあります。そのため、リラックスしたりくつろぐ環境には適していますが、本を読んだり細かい作業をする場合は、少し暗く感じるかもしれません。このような作業をする場合は、より明るい照明器具やダウンライトなどの基本照明を追加することが必要です。
※すべての部屋を間接照明で飾るのではなく、おしゃれさだけでなく機能性も考慮し、くつろぐためのスペース（リビングや寝室）や廊下、玄関など、特定の空間に間接照明を取り入れることをおすすめします。

光源をしっかりと隠す

間接照明に使用される光源は一般的にLEDが一般的ですが、直接LEDを見てしまうと眩しく感じることがあります。
光源が完全に隠れていない場合、間接照明で作り出された落ち着いた雰囲気が損なわれてしまう可能性があります。
※照明器具の位置や見え方を決定する前に、部屋の間取りをしっかりとイメージする必要があります。くつろぐ場所や視点の違いなど、各部屋によって異なるため、イメージをつかむのは容易ではありません。そのため、リフォームアドバイザーと協力しながら検討していくことが重要です。

床や壁への光源の映り込みを防ぐ

「光源を隠す」と同様に、光源が反射される壁や床にも注意が必要です。
光沢のある素材を照らす場合、光源が強く反射して眩しくなる可能性があります。
※照明計画を行う前に、壁紙や床材を注意深く選定することが重要です。
光源が反射されない素材や質感の壁紙や床材を見つけるために、リフォームアドバイザーに相談し、サンプルを取り寄せて実際に確認しながら選びましょう。
また、天井や壁、床を暗い仕上げにすると、光源からの光が吸収されるため、反射光が少なくなり照度が低下することにも留意する必要があります。

間接照明で照らす箇所に物を置かない

間接照明は、障害物のない場所を照らすことで柔らかな雰囲気を演出します。そのため、間接照明の周囲に家具やエアコンなどを配置すると、余分な反射や影を生み出す可能性があります。
特に、美しいグラデーションをつくる照明の場合、障害物によって光が途切れると、その美しさが損なわれてしまいます。
※間接照明を効果的に活用するためには、間接照明の周囲には物を配置しないようにしましょう。
間取りのイメージが明確であれば、間接照明の位置やエアコンの設置場所、家具の配置などを事前に検討しておくことが重要です。

間接照明の掃除や光源の交換を考えておく

間接照明の掃除や光源の交換など、メンテナンスのしやすさや方法について事前に考慮することが重要です。
天井や天井の端に設置される備え付けのタイプの場合、光源を隠すために照明器具が奥まった場所に設置されることがあります。同様に、吹き抜けの上部に照明器具がある場合も、光源が故障した際に自分で交換するのが難しいことがあります。
※間接照明を設置する前に、掃除や光源の交換などのメンテナンス性について事前に確認することが重要です。
また、照明が故障した際の対応方法についても、リフォーム業者に事前に相談しておくことをおすすめします。

間接照明リフォーム事例

リビングの間接照明

間接照明を天井に配置することで、天井の白いクロスが光を拡散し、室内全体が柔らかな光に包まれます。

お風呂の間接照明

1日の疲れを癒すお風呂。間接照明で非日常感空間を演出することで身体も心もリラックスできそうですね。

洗面台の間接照明/施工事例①

キッチンから繋がる動線ということもあり、キッチンと同メーカーにて商品をご提案。キッチン扉とシリーズを合わせ、空間を統一させることが出来ました。またタイルを貼りアクセントとしました。スタイリッシュな照明で意匠性も抜群です。
岡崎市欠町　I様邸ちょっとしたこだわりで日々を楽しく。マンションリノベーション

洗面台の間接照明/施工事例②

洗面室は、清潔感の感じられるよう明るい印象に。木目柄の扉がＬＤＫとの空間につながりを持たせています。間口がＷ１２００のある洗面化粧台の為2人並んでも作業ができます。
名古屋市　S様邸
家族団らんできる温かい空間

トイレの間接照明

ブラックとゴールドを組み合わせ、さらにフロートタイプのトイレにして間接照明を入れたことで、まるで高級レストランのような雰囲気がでています。
照明や紙巻き器もアンティークなもので。唯一無二の空間となりました。
刈谷市　F様邸　アンティーク小物の映える家アンティーク小物の映える家

玄関の間接照明/施工事例①

間接照明は直接見えない作りになっており、壁に貼ったエコカラットを印象的に照らします。エコカラットは調湿や脱臭の機能があり、空間をきれいに保ってくれます。
知立市　S様邸 落ち着いた心地よい空間

玄関の間接照明/施工事例②

部屋数を少なくしても良いとのことで、玄関土間を広く取り、季節ごとに花を活けられるスペースとして作りました。壁に金色のフロアタイルを貼り、木目調の壁紙と石目調の床材を貼り合わせることで、玄関に入った瞬間のイメージにこだわって作りました。
西尾市　C様邸 ホテルライクな生活を。わたしだけのリノベーション

まとめ

間接照明を利用しておしゃれな空間を演出するためのポイントや施工事例、間取りイメージを考慮した設置方法など、幅広い情報をご紹介してきました。

間接照明を活用してくつろぎの空間を実現したいけれど、具体的な方法に迷っている方も多いことでしょう。そんな方々は、ぜひ弊社にご相談ください。無料のご相談窓口から、お客様がどのような空間を想像されているのかやご要望を共有しながら、最適な解決策を一緒に考えていきましょう。

もしリフォームのイメージがまだ漠然としている場合は、店舗へのご来店をお勧めします。来店予約も無料ですので、リフォームアドバイザーが丁寧にご相談をお伺いし、最適なアドバイスを差し上げます。
間接照明を活用してくつろぎの空間を作り出すために、ぜひお役立てください。

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