リフォームのノウハウ
2024.02.21
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和室で穏やかに過ごせる空間は、畳や壁、建具などにこだわる人も多いですが、意外と天井にまで注意を払う人は少ないようです。しかし、横になったり、照明をつけたりするときに、天井が目に入ります。また、天井は空間の広がりを演出する重要な要素でもあります。そこで、和室の天井とそのリフォームに焦点を当ててご紹介します。和室を細部までこだわってリフォームしたい方は、ぜひご覧ください。



目次

和室でよく見る天井の種類とは?

和室で使用されることの多い天井の種類って?

和室の天井をリフォームするには?

和室の天井をリフォームする際の注意点

和室の天井をリフォームする際の費用&実例

まとめ





和室でよく見る天井の種類とは?

和室の天井をリフォームする前に、まず一般的に使われる天井の種類とそれらの特徴について理解しておくことが重要です。



和室で使用されることの多い天井の種類って?

竿縁天井

日本建築で最も一般的なのが竿縁天井です。和室の四隅の壁上に取り付けられた周り縁に、横木である竿縁を通し、その上に天井板を置いて支えます。すっきりとした外観で、天井板同士の接合部に程よい隙間があるため、通気性に優れています。

格天井

寺院建築や書院、数奇屋などでよく見られる天井の一つに、格縁天井があります。この天井では、格縁と呼ばれる木材を縦横に組んで正方形や八角形のパネルを作ります。時にはこのパネルに絵画や装飾紋様が施されることもあります。装飾性が高く、和室における格式の中でも最も上位に位置づけられています。

目透かし天井

「打ち上げ天井」や「底目張り」として知られる天井は、天井板を互いに継ぎ合わせずに6〜9mmほどの隙間を保ちながら設置されます。この隙間によって、板同士の厚みや模様の差が目立ちにくくなり、すっきりとした外観が生まれます。
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折上天井

折り上げ天井は、天井の中央部分を上に向かって凹ませ、一段高く仕上げたものです。この設計により、天井の高さが確保されるため、空間に奥行きや開放感が生まれます。

船底天井

茶室などでよく見られる船底天井は、天井の中央部分を高くし、左右の壁側に向けて傾斜をつけた仕上げです。その外観が船の底部に似ていることからこの名前が付けられました。船底天井の利点は、開放感が生まれることです。また、デザインとしても優れています。


網代天井

網代天井は、木の一枚板ではなく、桐や杉、竹などの薄板を互い違いに編んで作られた天井のことです。編み方によってさまざまな模様を表現できるため、ナチュラルモダンな現代風の和室にも適しています。



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和室の天井をリフォームするには?

たくさんの種類の天井の様式がありましたね。
では実際に、和室の天井を希望の構造やデザインとするためには、どのような手順を取れば良いのでしょうか?順を追って解説していきます。

和室の天井のリフォーム方法

格子天井や竿縁天井など、板張りの天井をリフォームや張り替える場合は、まずは床や壁、建具を保護します。次に、既存の天井板や桟、断熱材を取り外します。その後、垂木や梁、火打材などの状態を点検し、必要に応じて修理を行います。

天井が露わになったら、天井の幅に合わせて材木を切断し、横木や桟を取り付けて天井板を配置します。さらに、再度断熱材を設置し、必要に応じて釘などで固定します。これでリフォームが完了です。



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和室の天井をリフォームする際の注意点

和室の天井を板張りにする際には、いくつかのポイントに留意する必要があります。ここはきちんと押さえておきましょう。


明るい色調を採用する

天井は床よりも広い面積を占めるため、暗い色合いだと部屋全体が重苦しく感じられてしまいます。リラックスできる空間を演出するためには、明るい色調の無垢材や、仕上げに明るい色を用いた板材を選択することが重要です。

無垢材を使用する場合の留意点

無垢材は収縮しやすく、割れる可能性があるため、信頼できるリフォーム業者に素材の選定を依頼することが大切です。

空間を広く見せるために天井高を考慮する

和室全体のリフォームを行う場合は、天井高も変更することを検討する価値があります。天井高が変更できない場合でも、天井板を取り外し、梁を露出させるスケルトン天井にすることで、空間を広く見せる効果が得られます。




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和室の天井をリフォームする際の費用&実例

和室の天井に使用される木材は多種多様です。こちらではその木材の特徴と、実際に板張りの天井を張り替えリフォームした際の費用についてご紹介します。

和室の天井に使用される素材

天井板の選択肢
無垢材:一枚板の木材で、美しい仕上がりと経年変化する風合いが特徴ですが、やや高価です。
化粧貼り:無機材質のボードに木目調の化粧単板を貼り付けた合板で、手頃な価格帯です。

代表的な木材
ヒノキ:調湿・防臭・防虫・殺菌効果があり、耐久性が高い高級素材です。
サワラ:加工しやすく、落ち着いた風合いで手ごろな価格の木材です。
スギ:加工が容易で、調湿効果があり、美しい木目が特徴です。
ヒバ:ヒノキと同様に防虫効果があり、害虫の発生を抑えます。


和室の天井のリフォーム費用

和室の天井を板張りにする場合の費用は、使用する天井板の質や加工、部屋の広さによって大きく変動します。

例えば、一般的な目透かし天井や竿縁天井を張り替える場合、6畳の部屋では、合板の天井板を使用する場合は10万円から17万円程度、無垢材を選んだ場合は15万円から25万円程度になります。





フジケンリフォームが手がけた和室の天井施工事例



【古き良き和室を受け継ぐ。】

和室の趣きをそのままに目透かし天井に合わせた月あかりの様な意匠の照明を採用。畳、クロス、障子も一新し和モダンで居心地の良い空間になりました。
岡崎市 M様邸
いいとこ残しと調和する1軒丸ごとリノベーション
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まとめ

和室の天井は、こだわりが光るポイントの一つです。長期間にわたり住み続けるための和の趣ある住まいや和モダンな居室を目指す方にとって、是非挑戦してほしい要素です。フジケンリフォームでは、経験豊かな職人による風情ある和室の板張り天井リフォームを数多く手掛けてきました。本記事と合わせて、当社の施工実績などをご確認いただき、ぜひご相談ください。

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