リフォームのノウハウ
2024.04.30
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キッチン交換考えている方々にとって、壁をパネル仕上げとタイル仕上げのどちらを選ぶかは悩ましい問題かもしれません。おしゃれな外観で、日々のキッチン作業が快適に感じられる壁は理想的です。そこで今回は、キッチンの壁材としてのパネルとタイルの特徴やリフォームの事例を整理しました。手入れのしやすさやデザイン性など、ニーズに応じて選択することで、キッチンがより快適な空間になります。



<目次>

1.【要注意】キッチンの壁材選びで重要な内装制限

2.キッチンパネルとキッチンタイルの特徴

3.キッチンパネルとキッチンタイルのメリット・デメリット

4.【種類別】キッチンパネルとキッチンタイルの価格帯

5.キッチンの壁リフォーム事例

6.まとめ

1.【要注意】キッチンの壁材選びで重要な内装制限

キッチンの壁材を選ぶ際には「内装制限」について、あらかじめ把握しておきましょう。
内装制限とは建物の内装仕上げを燃えにくい材料に限定し、建物内で火災が発生した場合に火の拡大を抑えてリスクを最小限にするために設けられたルールです。
キッチンなどの火気使用室も内装制限の対象であり、壁や天井には準不燃材料を使用しなければなりません。キッチンの壁材を選ぶ場合は、事前に内装制限で定められている燃えにくい素材であるか確認しましょう。

2.キッチンパネルとキッチンタイルの特徴

以下では、一般的に使用されるキッチンパネルとキッチンタイルの特徴について見ていきましょう。キッチンパネルは種類ごとに異なる特性がありますので、それぞれの素材の違いにも注目してください。

2-1. キッチンパネルの特徴


キッチンパネルは、ガスコンロ周りの壁面に取り付けられるパネルであり、耐火性の高い壁材です。特に集合住宅や新築の建売住宅などで人気があり、その理由は汚れに強く掃除しやすい点にあります。また、キッチンタイルと比べて施工費用を抑えることができるため、機能性とコストのバランスが良いと評価されています。キッチンパネルはリフォーム費用を節約したい方に特におすすめです。

2-2. キッチンパネル種類別の特徴
キッチンパネルは素材によって主に3つの種類に分けることができます。以下に、それぞれの特徴をまとめましたので、素材選びの参考にしてください。

◆ 不燃化粧板
主にメラミン樹脂シートを使用し、耐水性と耐久性に優れています。デザインやカラーのバリエーションが豊富で、手頃な価格設定ですが、一部の商品では安っぽさや汚れの目立ちが気になる場合があります。

◆ ホーロー
金属表面にガラス質を焼き付けた素材で、汚れや熱、キズに強い耐久性が特徴です。高級感ある外観と、マグネットを取り付けてメモを貼るなどの利便性が魅力です。

◆ ステンレス
水や汚れに強くサビにくい素材で、無機質なクールな印象を与えます。ただし、キズが目立ちやすいため、注意が必要です。

2-3. キッチンタイルの特徴


キッチンタイルは、長年にわたってキッチンの壁に使用されてきた壁材です。耐久性や耐火性、耐水性に優れ、豊富なデザインやカラーバリエーションがあります。一枚一枚を貼り付けて仕上げるため、個性を出しやすい反面、施工費が高くなる傾向があります。こだわりのキッチン空間を演出したい方には、キッチンタイルがおすすめです。

3.キッチンパネルとキッチンタイルのメリット・デメリット

以下は、キッチンパネルとキッチンタイルのメリットとデメリットを示します。自身のニーズに合うかどうかを判断する際の参考にしてください。

3-1. キッチンパネルのメリット


まず、キッチンパネルのメリットについて説明します。キッチンの壁に期待される機能を考慮しながら、以下の2つのメリットを確認してください。

◆ メンテナンスの容易さ
キッチンパネルの最大のメリットは、メンテナンスの容易さです。耐水性が高いため、水ハネや油汚れを簡単に拭き取ることができます。また、基本的に1枚の大きな板を貼り付けるため、目地がなく汚れが溜まりにくいので、清潔に保ちやすいです。掃除の手間が少なく、忙しい方や掃除が得意でない方におすすめです。

◆ 迅速な施工
キッチンパネルは、一般的にキッチンタイルよりも施工が迅速です。キッチンタイルでは複数のタイルを貼り付けるため時間がかかりがちですが、キッチンパネルは一枚のパネルを貼るだけで済むため、施工時間を短縮できます。そのため、施工費用も抑えられることがあり、リフォーム費用を節約したい方に適しています。

3-2. キッチンパネルのデメリット


次に、キッチンパネルのデメリットについてまとめました。壁材選びを失敗しないためにも、以下のデメリットも把握してください。

◆ キズがつきやすい
キッチンパネルは、硬い物にぶつけたり、強い力でこすったりするとキズがつきやすいです。特にステンレスやアルミの場合、キズが目立ちやすいため、取り扱いには注意が必要です。一度キズが入ってしまうと、完全に修復することは難しいです。キズに敏感な方は、耐久性の高いキッチンタイルを検討することをお勧めします。

◆ デザインの選択肢が限られる
キッチンパネルは、選択肢が限られているため、自由度の幅が狭いというデメリットがあります。特にホーローやステンレス、アルミの場合は、デザインのバリエーションが限られています。一方で、不燃化粧板のキッチンパネルは、柄やカラーのバリエーションが豊富なので、好みのデザインを見つけやすいです。個性を重視する方には、カスタムできるキッチンタイルが適しています。

3-3. キッチンタイルのメリット


キッチンタイルのメリットについて詳しく説明します。以下の2点に注目してください。

◆ 優れた耐久性
硬い素材のタイルは、キズがつきにくく耐久性に優れています。そのため、強く磨いて掃除することが可能です。また、経年劣化のスピードも遅いため、張替えの必要がほとんどありません。壁のキズや劣化が気になる方には、キッチンタイルが安心です。

◆ 高いデザイン性
キッチンタイルは、柄やサイズ、カラーのバリエーションが豊富なので、自分好みのデザインを見つけやすいです。タイル一枚ずつを張り付けて仕上げるため、セレクト次第で個性を出すことも可能です。また、重厚感もあり、キッチン空間に高級感を演出できます。見た目にこだわる方には、キッチンタイルがおすすめです。

3-4. キッチンタイルのデメリット


最後に、キッチンタイルのデメリットを見ていきましょう。

◆ 目地の掃除に手間がかかる
キッチンタイルのデメリットは、目地の掃除に手間がかかることです。目地に詰まった汚れはシミになる可能性があるため、頻繁に掃除する必要があります。水拭きではきれいにならないため、歯ブラシや除菌スプレーなどを使用して掃除する必要があります。忙しい方には向いていない壁材です。

◆ 施工費用が高くなる
キッチンタイルは、複数のタイルを張り付けるため、キッチンパネルよりも施工費用が高くなります。また、既存のキッチンでタイルを使用している場合には、取り外して新しいタイルに張り替える際にも費用がかかります。見た目へのこだわりがなく、コストを抑えたい方には、キッチンパネルが適しています。
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4.【種類別】キッチンパネルとキッチンタイルの価格帯

キッチンタイルはキッチンパネルと比べると、価格は高額になりやすいですが実際にかかる費用の相場を見てみましょう。
壁材本体の価格もお伝えしますので、予算を決める際の参考にしてくださいね。

4-1.キッチンパネルの価格帯


キッチンパネルは、タイルとは異なり、一枚の板を貼る施工方法なので、リフォーム費用を抑えることができます。キッチンパネルの価格は、素材の種類によって異なるため、機能性とコストのバランスを考えながら選ぶことが重要です。一般的に、キッチンパネルは規格サイズがあり、高さは90cm前後、幅は60~270cmです。しかし、ご自宅のキッチンに合わせてカスタマイズする必要がある場合、複数枚のパネルを使用することになり、追加の費用がかかる場合があります。














壁種類 価格帯
キッチンパネル 約38,000円~
タイル 約70,000円~/td>

5.キッチンの壁リフォーム事例


壁をタイルからキッチンパネルに変更


キッチン①
キッチン施工事例①




ステンレスキッチンパネルで高級感アップ


キッチン②
キッチン施工事例②




モダンなタイルでおしゃれなカフェ風キッチン


キッチン③
キッチン施工事例③

6.まとめ

今回は、キッチンの壁材としてのパネルとタイルの特徴、価格帯、そしてリフォームの事例についてご紹介しました。キッチンパネルは、優れたメンテナンス性を持ち、そのために広く愛用されています。不燃化粧板やホーローなど、さまざまな素材が存在し、選択肢も豊富です。一方、長年にわたり愛されてきたキッチンタイルは、そのデザインの高さが大きな魅力です。個性的な空間を演出するためにはおすすめの壁材です。メリットだけでなく、デメリットや費用相場も確認することで、自身のニーズに最適な選択肢を見つけることができます。


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