2世帯住宅とは文字通り2つの世帯が同じ建物で生活をするというものです。
よくあるケースとしては、結婚して夫の親世帯と一緒に住むケースでしょうか。
今回は、よりイメージしやすいように
サザエさんの家を参考に紹介していきます。
しかし、サザエさん宅のような円満な2世帯住宅は
現代ではあまり見かけないように思われます。
今回は現代の2世帯住宅をつくるにあたって考慮すべき点を知り
失敗しない2世帯住宅を実現して頂く方法を紹介します。
目次
1.2世帯住宅の抱える問題点
2.どうすれば円満化できるか
3.モデルケース～サザエさん～
1.2世帯住宅の抱える問題点
現代の2世帯住宅の問題点とは何かわかりますか？
様々な価値観や考え方があるので絶対的な正解はありませんが
大きく分けて2つに分類されます。
【嫁姑問題】は皆さんの想像通りで、悪意のある場合も善意からくる場合も
ありますが主に家事分担や過干渉などが原因
【育児問題】は母子の生活リズムと周りの生活リズムのズレが原因
実はこれらのおおもとの原因は
【ライフステージとライフスタイルの違いによる思考、行動の差】です。
ライフステージの違いとは年齢や人生の節目を区切ったもので
就職や結婚、出産、子育て、定年など生活の場や周囲との関係性が変わることです。
就職して現役で働いている人と定年して家にいる人で
行動範囲や思考回路が同じはずありませんよね？
ライフスタイルの違いとは、個人がそれぞれ持っている価値観や習慣のことで、
ライフステージ影響を受けることもありますが、基本的には
各個人による好み（明るい、暗い、かわいい、かっこいいなど）を身の回りにおきたいなど。
まとめると下図のようになりますが、
これらは基本的に簡単には変えることができないものであるため
円満な2世帯住宅実現のためにはお互いのライフステージや
ライフスタイルを尊重し共生でいる解決策が必要となります。
2.どうすれば円満化できるか
これから紹介する方法はあくまで一例であり、
正解は各家庭でそれぞれあるかと思いますのでその点はご承知おきください。
円満な2世帯住宅実現のために有効な方法は
共有する部分としない部分の線引きをすることです。
2世帯住宅の問題点を先ほど挙げましたが、
住宅関連費用の軽減や緊急時のサポートなどの恩恵もあるかと思います。
この恩恵と問題点のちょうどよいラインを考え線引きをしていくことで
ストレス軽減の快適2世帯住宅ライフが送れます。
トイレとお風呂について具体的なお話をしていくと
これらはほとんどの人が毎日利用し、基本的には一人ずつ利用するものです。
ここから想定される問題としては
使いたいときに使えない状況の発生、掃除や使い方に対する不満などです。
これらは、ライフステージやライフスタイルに大きく影響を受けます。
お風呂の場合ですと、1世帯の中でもシャワーだけで済ます人もいれば、
ゆっくり湯船につかって長時間利用する人もいますよね。
トイレでも用を足すだけの人もいますし、読書やリラックスの場として利用する人もいませんか？
これらがライフステージの異なる2世帯ですと、お互いの生活を圧迫するのは目に見えています。
この場合の線引きとはなにかというと
お風呂とトイレを2セット作るということです。
新築でもリフォームでも言われれば当たり前でしょと
思う方も多いのですが、家族間・世帯間の関係から
できなかった方もいらっしゃいますし、
自宅の状況によってできない場合もあるので、
新築の方はできる広さをリフォームの場合は
できる間取りで考える必要があります。
3.モデルケース～サザエさん～
テレビでは円満な家庭ですが、あれは昭和のお話です。
この令和の時代ではあのような円満な世帯住宅は
なかなか難しいと思いませんか？
そこで、サザエさん宅が今の令和の時代と想定して、
その10年後の2世帯住宅を見ていきましょう。
カツオとワカメは大学生で一人暮らし
サザエさんは2人目の子を出産直後で
マスオさんは残業が増え帰宅時間が遅い。
基本的にサザエさん一人で子の面倒と
家事をしなければいけない状況。
幸い、フネは実母のため家事育児のことをお願いしやすいが
過干渉に頭を抱えている。
そんな磯野家に提案できる間取りはこちら
利用したいときに利用できるように風呂、洗面、トイレを2セット作り
広いLDK空間とすることで、子どもの様子を察知しやすい場とした。
キッチンは共有としご飯づくりは実母に頼ることができ、
今と変わらない団らんの時間を確保できようにした。
このように、平屋のサザエさん宅でもここまでのことができます。
多くの家は2階や3階建てのためもっといろいろなパターンを想定でき、
それぞれの家族に合った2世帯住宅ができると思います。
他にも、玄関やリビングを分けたいという意見もよく聞きますので
住む人全員がどういう風に暮らしていきたいかという
未来の話をイメージしながら家族内で話す機会を設けると
とても楽しい時間になると思います。
どんなことができるのか、やりたいことが実現できるのかわからない場合は
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