リフォームのノウハウ
2022.05.29
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おうち時間が増え自宅の電気を使う量が増え、
電気代が高くなったと感じている方もいるのではないでしょうか。そんな中、追い打ちをかけるように、
7月から電気代が上がることが公表されました。
理由としては、発電に用いる燃料の価格高騰によるものです。
今回はこちらについて解説と対策を紹介していきます。


<目次>

1.電気料金が上がる背景


2.電気料金の仕組み


3.電気料金を下げる方法


まとめ


1.電気代が上がる背景



2022年5月27日 中部電力ミライズ株式会社がホームページ上で電気代を上げることを発表しました。
原因は発電に用いる燃料費の価格高騰です。燃料費の高騰により電気料金の内訳にある
【燃料調整費単価】が見直され約1.5倍の増額となりました。

『燃料調整費単価って何?』というために解説します。
電気をつくるためには燃料(原油・LNG(液化天然ガス)・石炭)が必要です。
これらの価格は海外から輸入するため、為替や市場のなどの外部要因により変動します。
この価格変動影響を電気料金に反映させるための仕組みのことです。
この燃料調整費単価に電力使用量をかけたものが、使用量の明細に記載されています。
気になる方は、一度電気料金の明細を確認してみてください。

原油価格が2021年5月と比べ、ほぼ右肩上がりで2022年4月では
約1.6倍となっています。
ガソリン代の高騰からも気づいている方もいるかもしれませんが、
上がることはあっても、大幅に下がることは無いかもしれません。
来年には一体何倍になっているのでしょうか。


2.電気料金の仕組み



先ほど【燃料調整費単価】というお話をしましたが、ご存じでしたか?
そもそも、電気料金の明細を見るときに、
請求金額の合計のみしか見ていないのではないでしょうか。
電気料金の仕組み、内訳がわかると月々の電気代が高くなる
理由がわかり、無理のない節約方法も見えてきます。
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【電気料金の構成要素】
 ①基本料金
 ②電力量料金
 ③燃料調整費額
 ④再生可能エネルギー発電促進賦課金
電気料金は主にこの4つからなります。一つずつ紹介していきます。

①基本料金
電力会社と契約している以上、電力の使用有無にかかわらず
必ず請求される金額です。契約会社や契約プランによって異なります。

②電力量料金
使用した電力量×電力量料金単価で算出されます。電気代と聞いて一番はじめに
思い浮かべるのがこちらかと思います。電力量料金単価は契約会社や
契約プランによって異なります。

③燃料調整費額
燃料調整費単価×電力使用量によって算出されます。
燃料調整費額は契約会社や契約プランによって違いはほぼありません。

④再生可能エネルギー発電促進賦課金
これは一言で説明すると、太陽光発電設備などを設置して、売電収入を得ている人に
支払われる金額です。再生可能エネルギー発電促進賦課金×電力使用量で算出されます。
あまり知られていませんが、売電収入のお金の出どころは元をたどれば国でも、電力会社でもなく
電気を使っている皆様から徴収されています。

その他に、託送料金相当額や賠償負担金額相当額、廃炉円滑化負担金相当額など
いろいろと知らない金額が税金のように徴収されています。

3.電気料金を下げる方法


電気料金と言っても単純な電気使用量だけでなく、いろいろな金額が含まれていることが
わかって頂けたかと思います。

そこで紹介する『今電気代が高い、もっと下げたい』と思った場合に取る方法はこの3つです。
①契約する電力会社を変更する
②消費電力の少ない家電や設備、照明にする
③自給自足する

①契約する電力会社を変更する


ここ数年で様々な会社が電力会社として宣伝や勧誘をしていますよね、
その中のどこかに契約を変更することが、電気代削減につながります。

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しかし、注意しなければいけないことがあります。それは、自宅の電気使用状況をしっかりと
把握することです。電力会社によって、様々な違いや特典がありますが、従量料金毎の
価格割りによってはかえって損をする可能性もあります。

どれくらい電気を使用しているか、今の契約プランがどうなっているかを理解していないと
キャンペーンなどにひっかかり、1年後、2年後には気づかないうちに今までよりも高い金額に
なっているということも考えられます。

②消費電力の少ない家電や設備、照明にする


電気料金は単価×使用量です。
であれば、使用量を少なくすれば電気料金が下がりますよね?
例を挙げると、10年以上前のエアコンは買い替える、蛍光灯はLEDに交換するなどです。
その他にもIHクッキングヒーターや食器洗い乾燥機、レンジフードなども
ここ最近のものは消費電力が少なくなっており、早めに買えた方がオトクに
交換費用の元が取れ、電気代も削減できます。

また、ガス機器と家電、電気設備をうまく併用することで、
トータルの金額を下げることもできます。
電気代は使えば使うほど従量料金の単価が上がっていくのに対して、
ガス代は使うほど従量料金の単価が下がっていきます。

例えば、電気ですと使用量毎に
120kwhまでは          21.54円/kwh
120kwhを超えて300whまで    25.51円/kwh
300kwhを超えると        27.03円/kwh
このように使用量が増えると単価が上がります。

ガスの場合は
20㎥までは           208.82円/㎥
20㎡を超えて50㎡まで      164.30円/㎥
50㎡を超えて100㎡まで     157.55円/㎥

基本料金が発生することを考えるとオール電化の方がオトクではありますが、
オール電化にできない場合は、それぞれの特徴を活かしライフスタイルに
合った使い方を心掛けましょう。

Part2へ続く


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